∞ My Life As A Nomad ∞
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くあどろ
通訳などしながら鍼灸師を目指す日々でございます・・・・
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翻訳・翻訳の引きこもりを打開するために、近くの森をトレッキング しかしまた今週も来週も翻訳・翻訳・・・・(*_*) 翻訳を職業にしてゆくということを、 昔はあまり考えていませんでした。(ほんとは今も考えていませんが) 言語を使う仕事なんて、ただのニッチな仕事だ、いくらお金を稼げても 職業といえるものじゃない!と思っていました。(ほんとは今も思ってますが) 鍼灸を勉強している時は、学費を賄う収入源として活用していただけなのに、 卒業したら卒業したで、自由になった時間はほとんど翻訳の仕事に埋められた。 皮肉なことですが、実はかなりこの部分で私の生活は支えられています。 思えば、色々な分野の面白い仕事が沢山入ってきます。 そのため、1か月のうち半分は黙々と引きこもらなければならないけど、 それでもあんまり苦には感じません。 興味のない分野の勉強を嫌でもしなければならないけれど、 その分野が実は面白いってことに気づくこともできるのです。 中でも医学文献や薬剤関係は面白くて大好きな分野です。 技術書やマニュアルは退屈だけど、ボリュームがある分、達成感が得られる。 一番苦手なのは・・・意外にも、文学作品です。 なぜなら、その作品が心から好きじゃなければ、 わざわざ人の書いたものを、文学的に訳すなんて面倒臭いではないですか。 仕事ならしぶしぶ受けますが、自分から進んでやろうと思わない。 それは、多分 「これを訳して人々に伝えたい!」 というまでの作品に出会ったことがないからでしょう。 今まで通り、入ってくる仕事を受動的にこなしてゆくのも悪くはないんですが、 せっかくならば主体的に翻訳したいと思う作品にいつか会えたらいいと思います。 翻訳の大切さ・・・ ある日友人からテルツァーニというイタリア人ジャーナリストの本を奨められ、 読んでみたいと思いました。 『Un altro giro di giostra』 内容は、癌申告を受けた著者の東アジアへの治療法と内面探究の旅についてです。 この手の本は市場に沢山出回っているので、通常は興味を持たないのですが、 なぜか心に留まり、どうしても読みたくなったのです。 しかし調べたところ、日本語版はおろか、英語版も正式に出版されていませんでした。 その時咄嗟に思ったのは、「え!?平等じゃない!?」ということです。 友人が読んでる良い本を、私は読めないの? その時、世界中に埋もれている日の目の当たらない作品の多くを、 自分が逃している、きっと巡り合うこともないということに、 どうしようもないもどかしさを感じました。 ただ単に、「言葉の壁」ってだけで。 知らない世界、知りえない世界が沢山あるのです。 テルツァーニについては、 その後、飯田亮介さんというイタリア在住の翻訳家が テルツァーニ本人からプレゼントされた本を訳しているということを知りました。 出版されてはいませんが・・。 ↓ http://www.ryosukal.com/ おかげ様で、ちょっとだけ日本語で読むことができて、 ますます興味が出てきています。 翻訳の大切さというのは、こういうことなんだと改めて感じた一瞬でした。 また、この先の人生でもまだ翻訳との関係が続いてゆくのであれば、 この翻訳家、飯田さんみたいなライフスタイルでいきたいです。 世代も同じなので、妙に親近感がわきます そして、もしかすると、 イスタンブルの古本屋の中で陳列されている、 埃をかぶった黄ばんだ本の中に すごーい宝物が隠れているかもしれない!と想像すると、 翻訳をするという職業観にもっと夢が出てきて楽しくなりますね♪
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