∞ My Life As A Nomad ∞
PR
プロフィール
くあどろ
通訳などしながら鍼灸師を目指す日々でございます・・・・
カレンダー
バックナンバー
カテゴリ
コメント新着
< 新しい記事
新着記事一覧(全276件)
過去の記事 >
星の王子様 アゼルバイジャン語バージョン!! きゃほおおおおいカワユすぎ絶対読むゥ とはいえ・・・ アゼルバイジャンに来て1カ月が経ちますが、 アゼリ語が全然身についておりません・・・ さすがに焦り始めてきました おかしいなぁ、こんなはずじゃなかったのに・・? プロの家庭教師に教わっているってのに・・・? 分かっています。 その原因はトルコ語にあるのです なんとなくトルコ語が通じちゃうというぬるま湯のような環境にいるせいなのです。 でも、はっきり言ってここまでトルコ語が通じるとは思っていませんでしたョ。 悔しいことに私が頑張ってアゼリ語で話そうとしても、 向こうが気を使ってトルコ語で返してくるのです。 それも、老若男女問わず・・! トルコ語なんて公用語じゃないはずなのに・・・?! ここの人達の頭の中は一体何カ国語がインプットされてるの?! ここにきて、まず驚いたのは人々の言語運用能力です。 日常的に話されている言語のカオスからも、 当地域の歴史的な地政学的内情を看取することができ、非常に興味深いです。 アゼルバイジャン語はトルコ語系言語で、 現在話されているイスタンブール方言のトルコ語の古典といった感じです。 1991年にソ連が崩壊し、アゼルバイジャンが独立してから、 アゼルバイジャンの公用語はアゼルバイジャン語になりました。 (それまではロシア語が公用語) だから旧ソ連時代を生きた世代の人(40歳以上)は比較的ロシア語のほうが上手です。 今でもロシア語はかなり日常的に話されています。 ロシア語のほうが上手な若者も沢山います。 それは恐らく教育制度のせいでしょう。 この国には、なぜか義務教育である初等教育を 母国語であるアゼリ語で受けるか、それともロシア語で受けるか、 どちらかを選択するという面白いシステムがあるのです。 カリキュラムは全く同じで言語が違うという摩訶不思議さ。 近年まではおおよそ教育の基盤となる書籍やデータベース、 学術的なインフラにおいてロシア語のほうが充実していたため、 またロシア語を学べば海外への道が開けるため、 (おまけにロシアが結構ロシア語セクターの教育に肩入れしてた) 中流階級以上の家庭の子供達はロシア語での教育を受ける傾向にあったようです。 ロシア語=エリート、アゼリ語=庶民 のような。 しかし、最近はロシア語セクターの学校がどんどん閉鎖されているようです。 というのも、まあこれはもう世界的な流れなのでしょうが、 ロシア語よりも英語の重要性が認識されはじめ、 第二外国語として英語が主流になりつつあるのです。 また、トルコの教育機関もかなりこの国に進出しており、 私立で学費は高めなのですが、それなりに教育設備が充実していることから トルコ系学校にて高等教育を受ける人達も多いそうです。 たとえば、 職場で席を並べる職員の二人はトルコ系の高校を出ているため、 ほぼ完璧なトルコ語を話します。 こうなると、もう楽なほうに流れっぱなしです。 特に仕事においての繊細な問題について話す時には アゼリ語を使おうとか考える間もなくトルコ語で議論を交わしてしまいます。 彼女達はとにかくすごいのです。 トルコ語の他に、母国語であるアゼリ語、ロシア語、そして英語も完璧に話します。 対話する人に会わせて、瞬時にスイッチを切り替えて マルチリンガルマシーンと化しています。 (そのうち一人は日本語もちょっと知っている) しかし、こういったエリート達は別として、 なぜタクシーの運転手や市場のおばさんがトルコ語を知っているのか? アゼリ語とトルコ語は親戚関係にあるとは言え、 単語や表現にはかなり相違点もあり、 特別に語学教育を受けたわけでもない人々が なぜ両方の言葉を理解し、使い分けられるのか? その答えはどうやら庶民の娯楽TVにあるようです。 アゼルバイジャンのメディアはまだ発展途上段階にあるせいか、 放送の大部分がロシアやトルコの番組です。 特にトルコのTVドラマは大人気で、老いも若きもトルコのドラマや映画を見ているうちに、 無意識的にトルコ語とアゼリ語の違いを理解しながら習得しているようです。 東京の人がお笑い番組を見ながら関西弁のニュアンスを吸収してゆく感じですね。 つくづくメディアの力は大きいと感じました。 トルコ語に似ているがゆえに習得が難しいアゼルバイジャン語 しかし、なんとかマスターしたいものです。 「そんなマイナーな言葉を何のために?」 と聞かれると言葉に詰まりますが・・・。 私の人生、いまだかつて何かのためという投資的なことをしたことがあったでしょうか? いえいえ、何も、何の計画性も、何の将来性を求めるわけでもなく、 ただただなんとなく興味あることを徒然とやってきただけでした。 多分ここでもそういうワクワクする気持ちだけを優先させて、 無駄につきつめてゆくのだと思います。 頑張らなくては~ 私の大好きな本屋さんのおじいさん。会計にそろばんを使っているところがストライクゾーンです↓
さようならアゼルバイジャン! Feb 16, 2012
シーットな話はシーットなオチで・・・@… Nov 13, 2011 コメント(2)
スカンジナビア人とアゼルバイジャン Nov 3, 2011
もっと見る