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カテゴリ:アゼルバイジャン生活
![]() ![]() しばし、ブログの存在を忘れておりました・・(-_-;) が、お陰様でなんとか生きております・・。 ![]() 年末年始は気の置けない友人達と隣国グルジアにて過ごしました。なかなか楽しかったです♪ 私達は夜行列車で行ったのですが(バクー・トビリシ間は寝台夜行列車があり所要15時間弱です)、 電車は国境の入国検査で2時間くらい無駄に待たされるため、 国境周辺の町で降り、そこから国境まで乗合バス、 国境を徒歩で通過、トビリシまではタクシーを使いました。 まあ、こういう面倒臭いことは全て何度か行ったことのある友達が仕切ってくれ、 お陰で時間のロスなしに合理的に目的地に到着することができました。 年末で電車は混み合い2人用のコンパートメントが満席だったため、 私達は仕切りのない大部屋寝台ワゴンにて移動しました。 第一印象は「刑務所の大部屋」もしくは「兵役」 ![]() まあ、仕方ありません。切符は国境の町まで700円ほど・・!タクシーより安いのです! 年末年始の休暇のせいか私達の周りは出稼ぎ帰りのおじさん達でごった返し (グルジアには沢山アゼルバイジャン人集落があるのです) 当初は彼らの躊躇のない好奇の視線に居心地の悪さを感じざるを得ませんでしたが、 その後持ち前の食べ物を勧めたり、トランプに誘ったりするうちに、 その緊張感の溢れる場がすっかりうちとけ、温かく楽しいものとなりました。 友人にロシアの「馬鹿」というカードゲームを教えてもらったのですが、 覚えの悪い私はなかなかルールを理解できず、それを見て堪りかねたおじさん達が、 「違う違う、そのカードは出しちゃいけない」「そうだ、良い調子だぞ!」と横から加勢します。 しまいには「あ~もう!駄目だなあ!よこせ、よこせ」とカードを取り上げられ、 おっさん達が私達を差し置いて人一倍盛り上がってました。ま、いいんですけどぅ・・ それからおじさん達の身の上話がはじまり、その田舎臭いアゼルバイジャン語の響きは 疲れた頭に心地よい子守唄となったのでした・・・ ![]() 電車の旅@アゼルバイジャン・・。 神経質な人には不向きかもしれませんが、旅情たっぷりです。 また、良い旅仲間がいればどんな状況でも楽しいものとなります。 薄暗い車内。ガタンゴトンというノスタルジックな車両の揺れ、 窓の外に果てしなく広がる暗闇、ところどころに浮かび上がっては消えてゆく集落の淡い光。 いびきをかいて寝る人、ひそひそ話をする人。偶然席を隣にした乗客達との温かい触れ合い。 窮屈でも、多少不便でも、飛行機やマイカーでは味わえない醍醐味がここにあります。 最後にこんな旅をしたのは、一体いつのことだったろう・・そんなことを思いながら、 気がつくと朝を迎え、国境近くで下車。 そこからは荷物を友人に持ってもらい、半分寝ながら乗ったり降りたり歩いたりの移動。 無事国境を越え、タクシーでトビリシまで向かいました。 国境からトビリシまでは1時間弱。タクシーで約2000円ほど・・・。 トビリシでは仕事で現地に駐在中の友人が、 「滞在中好きに使っていいよ~」と提供してくれた彼らの会社の車と専属運転手が、 私達を待ち受けていてくれました。 彼らはヨーロッパに休暇中で残念ながら会えませんでしたが、 車があったお陰で行動範囲が広がり、大変有意義な旅となりました。 こういう心遣いは有難いです!本当に助かりました♪ 友人に感謝感謝 ![]() ![]() まるで骨董品のように美しい街トビリシに大満足♥♥ コーカサスのドナウとも言えるクラ川が街の中心部を静かに流れ、 起伏に富んだ丘の上には、城塞や古い教会があちこちに散りばめられています。 こんなに近いのに、アゼルバイジャンやトルコとは全く種を異にした独自の文化を持つ地。 歴史と文化水準の深さ、何よりも芸術的センスの良さが街の随所に看取できます。 ![]() もちろん、グルジアは産業がなく貧しい国で、どの街もどこかシャビーな印象を受けます。 何人かの友人は「あんな国で新年を祝うなんて退屈じゃん!」と私の旅を止めすらしました。 しかしそのシャビーさは、ビンテージのジーンズが持つ色褪せ感や使用感みたいなもので、 それだけに価値が高いプレミアムだと思うのです。少なくとも私はこの国に「貧しさ」を感じません。 真の貧しさとは精神的な貧しさのこと。 石油大国の悪趣味な成金主義にいいかげん食傷していると、 この質素さ、その中の精神性の高さ、繊細な美意識、自民族への誇り、 そういったものに、はるかに崇高な「豊かさ」を感じるわけであります。 そして経済状態が悪い貧しさのメリットは物価の安さでもあり、 バクーの高級レストランに法外なお金を払っても得ることのできない満足感が、 この地においては3分の1の対価で十分得ることのできる、本当にありふれたものなのです。 トビリシの郊外、クラ川のほとりの古都世界遺産ムツヘタを望む↓ ![]() 教会は素晴らしい!そして偶然新年のミサに遭遇した・・・まるで映画の世界・・!!↓ ![]() あ、一つ気になったことは町中にEUの旗がたなびいていたこと。 恐らくグルジア側の一方的な片思いだと思いますが、 あれは、知らない人に「へえ!グルジアはEU加盟国なんだね?」と誤解を生じかねない 紛らわしいことこの上ないキャンペーンだと思います。 一方完全にロシアに背をそむけていることは明確で、 皆、ロシア語を話すことすら嫌がる傾向にありました・・・。 独自の文化・・・独自のサンタ・・??(このサンタ白いぜ!?) ![]() 私達は食事とワインを楽しみ、歌を歌い、トビリシの街を練り歩き、 大晦日の夜を思う存分楽しみ新年を祝いました。 (遊園地に行きお化け屋敷にすら入った・・この年で・・!!ちょっと忸怩 たる思いで反省・・) 大晦日のトビリシ中心地の様子。なぜか仮面とピンクバニーのバルーンが流行っていた↓ ![]() トビリシの夜景↓ ![]() また、私達はワインの発祥地と知られるカヘティ地区へも行ってみました。 ここはアゼルバイジャン北部の国境に近い 大コーカサス山脈の谷間に位置します。 美しい街並みと自然・・美味しいワイン・・歴史的名所・・・♪ 歴史に詳しい友人が色々と説明してくれましたが、 もっときちんと勉強してくれば良かった・・・。 ![]() ![]() ![]() 帰りはまた国境を渡り、そのままバクー行きのバスに乗り込み帰省。 バスの中で乗客が喧嘩をするわ、運転手がタバコを吸うわ、交通事故に巻き込まれそうになるわ、 なんともプリミティブで波乱万丈な道中でしたが、 遊び疲れた私達は、そんなことお構いなしにひたすら爆睡していたのでありました・・。 という、グルジア数日旅行(^-^) 新年明けましておめでとうございます・・・
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