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May 8, 2011
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新緑が美しい季節です四つ葉
陽も長くなり、日射しは既に夏を感じさせます。

baskal1.jpg

さて、今日はアゼルバイジャンの本について・・・

ここアゼルバイジャンは製造・生産業がまだ発達しておらず、
(というか打破できないモノポリーが市場競争の発達を妨げているからだと思いますが)
食料品や衣料品など多くの物を輸入品に依存しています。

書籍についても・・
素晴らしい文芸者達を輩出している国ですが、
外国文学や専門書についてはロシア語の本がほとんどです。
アゼルバイジャン語で書かれた本は本当に僅か。
まあ、公用語となってから、たった20年でアゼルバイジャン語を発展させるのも
非常に至難の業なのでしょうが・・・。
この各言語のインフラ整備の差で大きなインフォメーション・ギャップが生じているのも現状です。

そんな中、最近書店で見つけたのが、村上春樹のアゼリ語翻訳版。


zz1.jpg

タイトルは 「地震の5日後」

皮肉にもあの東北地震の5日くらい前に見つけて、購入。
1年前くらいにアゼリ語に翻訳された初めてのMurakami作品だそうです。
現在高度成長にある国々、特にBRICKSでは村上春樹は人気作家だそうで、
多くの愛読者がいるようです。ここアゼルバイジャンにおいても例外ではありません。
しかしアゼルバイジャンで村上春樹を知っている人はほとんどロシア語版を読んだ人です。
アゼリ語しか知らない人は、村上春樹の作品には触れる機会がありませんでした。

アゼリ語に翻訳された日本文学を見て、素直に嬉しく思う反面
なんでMurakami作品なんだよっ(怒)といった心境になったのも事実です。
実は私、世界に名高い村上春樹先生の作品が、
まったく受け付けられないほど苦手という特殊なマイノリティーなのですよ・・:((

ま、何が嫌なのか知るためにそれなりに出回っている本は読んではいるのですが。
ど~も、鼻持ちならねえ(怒)。
まあ、この本は読んだことがなかったのですが、
日本語ではなくアゼリ語から導入してみようか・・・と読んでみました。
(アゼリ語の文語はトルコ語に非常に良く似ているので単語だけ調べればほぼ読解可能)

感想は・・・
村上春樹様風に表現させていただくところ

"やれやれ・・・。"

でしたわ(-_-;)

アゼルバイジャン語で読めば、少しはあの鼻もちならない文体がモデラートされ
内容の是非に焦点が向けられるかと思いきゃ・・
ハルキ様は、アゼリ語でもハルキ様でしたわ(-_-;)


というか、分かりました。
ハルキ様の日本語は、翻訳された外国文学のような日本語なので、
外国文学に翻訳されても、オリジナルに限りなく近く各言語で再現できるのでしょう。
内容もニュートラルで優等生っぽく、国籍関係なく好かれるようなものですしね。
美しき俳句や和歌を多言語に訳する時のような苦労と難解さはここに存在しません。

っていうか、それじゃ、これって日本文学って言えるのだろうか?
友人にはハルキ様が好きな人が多く、
「あなたは日本人なのに、なんで好きじゃないのか?」と言われます。
そう言われると逆に「じゃ、あなたは、なんで好きなのか?」と問いたくなります。
なぜ、どうして好きじゃないのか?
ええ、私がアンチ・ハルキ様である言い分は明確にありますよ。

1) まずは登場人物に魅力がない。どれもこれもメンヘルでアダルトチルドレンじゃん。
たいてい主人公は優しくて紳士的な「聖人君子」みたいな顔しているので、
誰にも憎まれはしないけど、これといった魅力も特徴もなく、5分で忘れ去られる。
当然のことながら、周りにはナルシストなメンヘラー達が寄ってくるけど拒まず、
で、中には頭が良く美しい女の子もいて、関係を持ち文学的な言葉を交わすけど
結局けむを巻くような言葉だけが行き交い、皆死んだり、どこかに消えたり。
ええ、で読み終わって、何が残った?って自問してみれば、空虚さが残る。
出てくるのは、暗い過去を持ち、傷つき、社会的に不適合で切り離された人々だけど、
実は、考えて見ると、自分も含めこういう人達こそが
いつの間にかこの社会のマジョリティーになってしまっているという怖さもある。
まあ、あまりにもリアルな世界を投影してるけど、それを打破しようとする努力もなければ、
危機感もなくて完全にコクーンのような閉ざされた世界にてストーリーが展開する。
嫌ですねえ。私がゲシュタポだったら、取り押さえ焼き打ちするかもしれなかったです。
というのは冗談ですが、私は文学的にももっと硬派なものが好みです。

2)変なメタファーが多すぎる。
そして、変な比喩も多すぎる。例えば・・
 「完璧な文章といったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね」とか。

・・・・はぁ?(°_°)

こんな比喩が認められるなら、何だって比喩になるじゃないか?馬鹿か?
もし、実際にこんなことを私の目の前で言いはなち、ささっと通り過ぎようとするものなら、

ちょっと待てや・・!

って、絶対引きとめるだろう。納得ゆくまで説明していただけませんか。
こういう、文章の中で姿を現さず、おかしなことを言って逃げる卑怯な一面が嫌いです。
そういうのがあまりにも沢山出てくると・・・こっちこそ「やれやれ」なんだよ!って思います。


3) なんでみそ汁や鍋が出てこないんだ、日本人か?
いつもサンドイッチとかパスタとかばっかり食べているんじゃないですか。
まあ、これが世界で共通の普通の生活になってしまったんで無理もないけど、
特に私達のような海外生活者は選択肢がないがゆえにそういう食生活になってしまうけど、
彼の作品からは「こういうライフスタイルがお洒落なんだ」みたいな田舎者根性が丸見えです。
つまり、敢えてみそ汁と梅干じゃなく、パスタなんだぜ!!みたいな。
まあ、日本人であることを卑屈に思わざるを得なかった団塊の世代だから仕方ないけど。
わざとらしい「ザ・都会」や「ザ・欧米チックなライフスタイル」ばかりが強調され、イタイ。
まあ、だからこそ、普通に外国の読者で受けるんでしょうけど。
みそ汁とは・・?鍋とは・・?とかいちいち疑問持たずに読んでいけますからね。
うーん、でも私にとってはこれって、ちっともチャーミングじゃない。
一方、こういうグローバリゼーション化への見直しから、
最近はやたらわざとらしい「日本文化回帰」の主張も目に付くから、
どっちもどっちなんですが・・・。

まあ、面白くないってわけじゃないんですけど、私向きではないってだけ。
新興国でハルキ様が人気なのは、なぜでしょうか。
丁度高度経済成長期の日本と同じ状況にあり、
人々の感性がこういうところに近づいてきているということでしょうか。
伝統と古い風習に縛られた社会を西洋的でモダンなものにさせる過程にあるということでしょうか。
私に言わせればそれこそ
「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」なんですが・・・。

それともただ単に、アニメ、J-pop、マンガみたいなクールJapan的な感覚で、
とりあえず、クールJapanの作家を読むのがクールだってことなんでしょうか。

またはもしくは、前述したように、作品が翻訳しやすいってことかもしれません。
まずは英語版で出版されそれがベストセラーになれば、
商業的に各言語に訳される日は遠くはありません。
内容の如何ではなく、売れそうなものは何でも活字になるんです。

で、アゼルバイジャンではどうなんでしょうね。
アゼルバイジャン語セクターで育った人々が、
どういう風にこの作品に共感し、どういうポイントを面白く思うのか・・ということを
今度是非読んだ人達に聞いてみたいと思います♪

という不謹慎なアンチ・ハルキ論を熱弁しスミマセン:))

Fizuli1.jpg







最終更新日  May 9, 2011 12:33:12 AM
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