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Nov 13, 2011
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犠牲祭の連休にチュニジアとイタリアへ行って参りました。
チュニジアは15年程前、数カ月滞在したことがある思い出の地でもあります。
今回は昨年あのアラブの春の火付け役となり、
最近初の民主選挙が実施された当思い出の地の様子を窺いに・・
そして最近チュニジアに赴任した友人に会いに足を伸ばしたわけです。
当地は一年前の革命が信じられないほど静かで落ち着いており、
また誰もが「これからこの国はどんどん良い方向に向かう」
という明るい希望に満ち溢れておりました。
昔は随所にあったベン・アリ大統領の銅像や看板が一掃されていた他は、
15年前から何も変わっていないようでした。

嗚呼!青い空、青い海、太陽・・バケ~ション晴れ晴れ晴れ

tunisia2.jpg

暫くバクーはどんよりした天気が続いていたので、
地中海の太陽の下で身体中の細胞が活性化されてゆくのが分かります。
血中セロトニン濃度が高まります。ラリホー♪

しかしそこで私を待ちうけていた曲者の友人は私を平穏に休ませてはくれませんでした(-_-;)
この人はアゼルバイジャンで知り合ったアメリカ人の英語教師なのですが、
親しくなってからは一緒に旅行に行ったりしたいわゆる気心知れた仲で、
私と同レベルにくだらない面も持ち合わせているので付き合うのが楽な人でした。

しかし、彼はチュニジアに赴任した頃から様子がおかしくなっていました。
1年前は国際政治の話をしてもほとんど何の意見を持っていなかったくせに、
最近はやたらと政治的な話題を好んでするようになり、
超ラディカルな社会批判を独断と偏見に満ちた視点からとくとくと語るようになっていました。
どうやら何か変なものに影響されていることは間違いありませんでした。
もともといい年して迷える羊のようなパーソナリティを持ち合わせていましたから、
良いものにも悪いものにも影響を受けやすいんです。
ま、ある意味おめでたい、ある意味可哀想な人だとも言えます。
なので、あまり気にせずチュニジア行きの予定を立てていたのですが
そんなある日。突然彼から質問が。
「日本にもフリーメーソンの会員はいますか?彼らは何者ですか?」
へえ?今時フリーメーソン??
不思議に思いながらも自分の知っている範囲内で返答してあげました。
それからというもの彼からメーソン関係の変なメッセージが届くようになったのです。
「世界はメーソンに支配されている。福島の原発事故もメーソンの仕業だ。」
とかいうネットに溢れているような根拠のない妄想テオリーを、しきりに私に教えたがるのです。
ついにうざくなったので、
「馬鹿げている。こういうリンクをもう今後私に送らないように!」と警告したところ・・・
暫くしてから一通のメールが・・・
「くあどろさん。私は非常に残念です。あなたの経歴等を考慮したところ、
あなたがメーソンの一員である可能性が高いと判断されました。」
だって・・!!

はあ・・?!

なんなんですか、このメールは?!
だいたいこの前まで自分でも何も知らなかったくせに。
しかも女性や無宗教者はメーソンになれないことなんてガキでも知っているんだけど。
ムカつくよりも前に呆れ果て、返事を書く気にもなれず放っておきました。

するとスパムのようなメール攻撃が・・・
「答えないということはやはり"YES"ってことですね?」
「見損ないました。残念です」
「ただ一言私はメーソンではないと"State"してください。」

・・・なんなんだこいつは・・?!

この人、ここまで変な人だったでしょうか?
通常こんな失礼なメールをもらった段階で心のシャッターはガタピシャなのですが、
この時点で少し心配になってきました。
もしかすると本当に気がおかしくなってしまったのかもしれない・・・。
それか何か変なカルトに巻き込まれちゃったとか・・。
もしくはネタかもしれない。そうそう、きっとジョークにちがいない。
そんなふうにちょっとばかり楽観視しており、
で、着いた当日早速電話してきた彼に「はい、メーソンのくあどろですが。」と冗談で返事したところ、
本気でパニクる彼に、やはり狂っちゃった説が有力になりました。

バカバカしい!ここで私の堪忍袋の緒が切れました。
「もういい!疑うなら勝手に疑え!だいたい何を根拠に疑われてるかも分からないし。
あなたのやっていること本当にすっごく失礼極まりないっ!
もう、いいよメーソンでも何でも!もう明日会わない!もう友達やめるっ!!」
頑固でありながらも超~気の弱い友人は、
私を怒らせたことに気づくと急に泣きながら平謝りをしはじめました。
(ここら辺も本当にどうしようもない!)
「すみませんでした。申し訳ございませんでした!
僕ね、最近とっても良い友達がメーソンの一員だと分かってトラウマになってるの。
詳しくは明日会って話すから・・・」

知ったことか・・!!

恐らくその気の毒な友達も勝手に疑われた結果決めつけられたに決まっています。
だいたい友人を値踏みするなんて、自分を何様だと思っているのでしょうか?
しかし反省したかと思い翌日再会したところ、
彼は性懲りもなく、私のためにCDを用意しており
(なんでもメーソンの秘密を録画したインターネットでかき集めた動画の結集だそう。いらねぇ!)
誰かに聞かれては困るからといって誰もいない海岸まで私を連れて行き、
現代社会がいかに破滅にむかっているか、
その陰にはロスチャイルドを起源とするシオニストとメーソンがいること、
彼らは実は悪魔崇拝者で生贄をささげるために戦争を起こす等、
大真面目な面持ちで語り始めました。
どうやら分かったことは、この人デヴィッド・アイクの陰謀論に洗脳されてしまったようです。
しかもアイクのユダヤ人コーカサス起源説を
最初に彼に教えてあげたのは私なんですが・・なんて単純な!
だんだん腹が立ってきました。ああ、私はこんな話をするためにここに来たのではない!
私は太陽と海、何にも考えないプチ・バカンスを楽しみにはるばるここまで来たのである!

「SOO WHAT?!」
私はついに声を荒げました。
「現代社会を杞憂する気持ちは共感するけどね、
そういうどこにでも溢れているオカルトチックな妄想に憑りつかれて、一体どういうつもりなの?!
じゃ、仮にそうだとしても、あなたはその社会を変えるために何か働きかけているの?!
何もしていないんだとしたらね、
今あなたが話していることみんなシーット(クソ)なんだよ!シーット!!
あなたも世界もメーソンも、みんなシーットだシーット!!」

「・・・シーット?」

はっ・・!やばい・・私としたことが言いすぎた。
やはりネイティブに何度もシーットなどと暴言を吐くのはあまりにも失礼過ぎたか・・?
 恐る恐る彼の顔を見上げると、
顔は青ざめ強張っており、その瞳はらんらんと奇妙な光を発していました。
殺気すら感じます。

「今シーットと言いましたね・・?」
「は、はい・・言いましたが・・(汗)」
ああ・・!やばい!怒っている・・!殺されるかも・・!

すると彼は突然日本語になり一言一言ゆっくりと続けました。
「くあどろさん・・。僕、実はね・・。」

緊張感が高まります。

「僕はね・・今、そのシーット、う、うん○がしたいんです・・。」

ええっ!?

思わず耳を疑いました。彼は青ざめ少し震えています。
「あの・・さっきちょっとスパイシーなごはん食べたでしょ?
だから・・お腹が・・。ああ、ちょっと大変です。もう我慢できないかも・・!!出るかも・・!!」

なんてこった・・!!
もう、メーソンもへったくれもない最悪の事態です。
辺りを見回せど、一面海。
馬鹿な友人の長い激論のせいで、
あいにく住宅街からはからずいぶん離れたところまで来てしまっています。
今まで偉そうに世界事情を語っていた人のプライドを考慮した時、
ここで野○○をしろとも言えません。とにかく民家を探さなければ・・!

それから私達は究極の早歩きをし、今来た道を黙々と引き返しました。
やっとのことで最初に目についた建物に転がり込み、
ドアをドンドンとノックして、家の人にトイレを貸してくれと懇願しました。(ありえない・・。)
通常、見知らぬ外国人2人が突然トイレを借りに来るなんて考えられませんが、
さすがチュニジア人は親切で、何の疑いもなく快諾し、
私達を家の中に招き入れ、彼にトイレを使用させてくれました。あああ、救われた・・!
チュニジアの人は本当に親切です。
友人のトイレを待っている間私にお茶を入れてくれ、また食事を温めてくれました。
さすがに私は遠慮しましたが、トイレから出てきた友人は調子に乗って
差し出されるままに食事をいただいていた!!ありえない・・!

その後地元住民に丁寧に御礼を言って、帰路についた私達ですが、
また道の途中で彼が..「あの・・くあどろさん。実は僕、またお腹の調子が・・・」

もう!いいかげんにしてくれ・・!!

本当に馬鹿につける薬はないというのはこのことです・・・・。
しかし一連のシーット騒動の後は、彼はおかしな政治的論議をすっかりやめて、
昔の友達の姿に戻っていたのでした。ホッ・・・。

最後にチュニジアを去る時に彼は私に言いました。
「ねえ、くあどろさん。来てくれて本当にありがとう!僕達本当に良い友達だねぇ。
ええと、英語ではね、僕達みたいなのはKindred Spiritsって言うんだよ。」

え?Kindred Spirits?

調べて見たら 「似たもの同志」・・

や・め・て・く・れ!!


バカンスに来たはずが、この友人のおかげでなんだかどっと疲れてしまいました・・
長く汚いお話の後に、お口直しに美しいチュニジアの写真をいくつか・・。

tunisia1.jpg
うーむ 地中海アラブ♪♪

tunisia3.jpg
美しいカルタゴの遺跡・・・♪

tunisia6.jpg
バルドー博物館のモザイク画は圧巻!


tunisia5.jpg
チュニジアと言えば・・やっぱり白い壁と青いドアですよね~

tunisia4.jpg
チュニスのメディナ内






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最終更新日  Nov 13, 2011 11:45:01 PM
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