Apr 2, 2009

ギュムシュハーネ

カテゴリ:トルコについて♪


ギュムシュハーネ。
「銀の館」という意味をもち、
かつては金・銀・鉱山のメッカだったそうです。
オスマントルコ時代は、帝国の硬貨はすべてここで作られていたとか。

g3.jpg

現在は鉱山産業も衰退し、
わずかながらの小果類を加工する食品産業などがちらほら。
まず観光客なんか来ないだろうなあという印象のさびれた町です。

しいて言えば夕張に似ています。
地形も、そして鉱山が閉鎖された後の衰退も。

しかし、ここはまだ注目されていない独自の資源が沢山あるのです!
原生している栄養価の高いなローズヒップや桑の実。
開発の進んでいない美しい高原地帯、歴史的建造物・・・



g1.jpg

ほとんど廃墟となってしまった旧市街ですが・・
その多様な民族と宗教が同居していた形跡が残っています。
文明が交差したという趣がまだ感じられるところです。


またこの周辺はカルスト地形で、沢山の鍾乳洞が散在します。
そのひとつのカラジャ洞窟。

karaca1.jpg

標高1500m級の高地なのですが、古代地形形成の際
突如として隆起した海底の石灰成分が侵食され出来上がりました。
すごい規模で大迫力です。

karaca2.jpg

このカラジャ洞窟の第一発見者シュクリュさん。

sukur.jpg

地形学を勉強していた大学時代に、色々調査していたところ偶然発見したとか。

彼は4年前に日本に来たのですが、かなりユニークな人で、
日本で学んだ色々な事例を仕事の片手間にとりあえずやってみる行動派なんです。
道の駅を作ったり、ネットショップを開設したり・・、みんな趣味です。
また、自分が発見しただけで、放っておいたこの洞窟のプロモーションをしようと、
本を書いたり、県と協力して観光開発するよう取り組んだりした結果、
今は結構な観光客を動員するまでになったんですって。

そして、失礼なことに、自宅の亀に私の名前をつけて育てている不届き者怒ってる
今回会った時、彼の子供が
「うちにも、あなたと同じ名前の友達がいて、とても可愛いの」
というものだから、てっきり日本人の子供が近所に住んでいるのかと思いきゃ、
亀のことだったよ・・・わからん

まあ、しかし、ユニークな発想とポジティブさにはいつも感服します。

日本で考えると定年退職にはまだまだ早いのですが、トルコ旧法を適用した場合、
学生時代から働いていた彼は、あと数年で30年間の就労を終えるため、
年金退職者になれるそうです!
そうすれば、もっと地域振興のための面白い活動ができると言ってました。
今後の活躍を期待してます。


dokapkedisi.jpg

沢山の人が経済的に豊かな暮らしを求めて、
大都市に移住してゆく中、
それでもここに残り、この地を発展させてゆきたいという人達もいます。
彼らは土地の持つ自然や汚れていない環境に誇りを持っています。
生態系や人々の健康を脅かさない形で地域を開発したいと望んでいます。
一時しのぎの雇用と経済効果を創出するような
大々的なプロジェクトではなく、あくまで調和と融合の可能な、
地域を活かす、違う形での振興の方法を模索しています。

振興を先導する人たちが、そのような見識を持つことが大切ですよね。
そんなところに、さりげない日本という国の後押しもあったりするのですよ、実は。






TWITTER

最終更新日  Apr 3, 2009 04:54:45 PM
コメント(0) | コメントを書く
[トルコについて♪] カテゴリの最新記事