Sep 17, 2011

北欧への旅 



ちょっと遡りますが、夏の終わりにバルト諸国と北欧に遊びに行きました~♪
駆け足ながらも、友人と再会したり、展示会やコンサートを楽しんだり、
充実した旅行となりました!大満足(○^-^○)

今回の収穫は
★ ストックホルムでロバート・メープルソープの展示会に行けた♪
★ ヘルシンキのデザイン博物館でカイ・フランク展が見れた♪
★ ヘルシンキ・ミュージック・ホールのOpeningコンサートでシベリウスを聴けた♪
ということでルンルンです。

しかし日程をほんの一日ずらせば
・パティ・スミスのコンサート
・ヘルシンキ・フェスティバルにてヴィム・ヴェンダーズ監督の「PINA」先行上映
に行くことも可能だったのです。これは大ショック。
大きな魚を逃してしまったことが今でも悔やまれます・・・


<ストックホルム>
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スウェーデン、フィンランドはこじんまりとした福祉国家らしく、落ち着いていて機能的。
環境意識が強くて、特にフィンランドはどこもかしこも非常にクリーン。
ヨーロッパ諸国も南・中・東・西と色々行きましたが、北欧は今回が初めてで、
なんとなーく、一番日本に近いという感じがしました。
というか、北海道にかな?ノルディックな近代建築とか家の作りとか北方圏の自然との調和とか。
もしかしたら、日本が真似したのかもしれませんね。
真似っこして、本物より本物らしいものを作ってしまう・・これがザ・日本の得意技です。
北欧デザインとか雑貨や家具などがもてはやされているけど、
今は日本の青山や代官山のデザイナーショップのほうがずっとお洒落で独創的だったりする。
まあ、確かにそうはいっても、やっぱり現地で本場北欧ゴシックやアールヌーボ的な建築物と
シャープでいながら温かいデザインが溢れる街を歩くのはそれなりの面白みがありました。

<ストックホルム 駅前広場 街に溢れるデザインが格好良い>
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 <ストックホルムのダウンタウン 東京でいえば渋谷・原宿っぽい雰囲気> 
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<ストックホルム 国立図書館 グンナー・アスプルンド設計>
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<ストックホルム 国立図書館 約80年前に建設されたとは思えないほど斬新でお洒落!>
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<ストックホルムからヘルシンキまではフェリーで移動。
バルト海の半島や島々を眺めながらの航海は圧巻でした・・・!!>
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<バルト海の夕暮れ・・すっかり脳内BGMはシベリウスのフィンランディア一色(????)??>
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<翌朝ヘルシンキに入港・・!古いヨットにドキドキ♪>
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<フィンランド ヘルシンキ・スメオリンナ島 北欧っぽい風景>
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<フィンランド 現代美術館”Kiasma” この計算し尽くされた設計も中の展示もサイコー!>
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<そのお向かいには生まれたてのMusic Hall。音響デザインは日本人の豊田泰久氏とのこと。>
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<ラッキーなことに翌日Openingコンサートに行くことができました♪♪♪
フィンランドでシベリウスを聴くことができ感無量!>
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<ヘルシンキ
大聖堂 フィンランドのイメージカラーは清潔な白ですな>
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<岩の教会。光と影、音と静けさ、自然の石と金属が絶妙なコントラスト
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<日曜はマーケット周辺の屋台が大賑わい。温かくて懐かしい雰囲気・・>
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スウェーデンには親友がいます。
彼とは8年ほど前、出張で数日滞在したハンガリーで偶然出会った不思議な縁ですが、
驚くほどの感性の一致から以来長年のソウルメイトとなり、
スカイプで話し込んだり、トルコや日本に遊びに来た時に会ったりする仲になりました。
出会った頃はまだ学生で、精神科医の卵だった彼ですが、
今はすっかり一人前に自立して立派なオフィスを構えており、
しかしその間に結婚・離婚を経験し、
ちょっとした自律神経障害を患い、寛解・再発のサイクルの中で
自らも軽い鬱になりつつ、他人の病気を診ているというパラドックスの中にいました。
でも超本人はあまり思い悩んでいるふうでもありません。
「ここでは結婚したカップルの50%は離婚するんだ。人生こういうことだってあるさ。」
「僕の鬱は気候条件に起因しているだけ。なにしろ冬季は太陽が足りないから。」
「病気が酷くなったら無理をせず仕事を中断する。
仕事をしなくても補助金があるから、生活には困らないし、
健康を害してまで頑張る必要なんてないからね。
その時は1カ月ほどタイや地中海などの温かいところに行って休むんだ。」

いいですねえ・・社会制度がしっかりしているって。
社会が自分の身を守ってくれるという安心感が、生きる上での自信を生むのだと思います。
人間が人間として尊厳を与えられている。これが北欧社会。
これは一見理想的に映りますが、それが良いのか悪いのかと判断するのは、
それぞれの価値観に委ねられると思います。

この国では富裕税というものがあり、資産があるとその分税金を納めなければいけません。
だから、金持ちになるよりも、むしろあまり働かず、稼がない方がが得なのです。
斬新なイノベーションや大企業もほとんどなく(あっても税の安い国へ出てゆく)
これは競争性の低い共産主義国に極めて近い社会になってゆくことを意味します。
案の定、その社会システムを上手く利用して、何もせず生活保護を受ける低所得者も大勢いて、
中産階級が彼らのために働き税金を納めてゆかなければならない現状です。
このため、移民や出稼ぎ外国人への憎悪感情や差別意識も生まれています。
先進国の例にもれず人々の間の関係が希薄なので、
物質的には恵まれていても精神的に病んでいる人が多い・・
と、精神科医の友人は言います。

<スウェーデンでは大学まで学費無料、医療費もほとんど無料です>
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「不幸でもないし、満足していないわけでもない。社会制度にも環境にも感謝している
でも、時々どうしようもない閉塞感を感じる。これは絶望に近い。
突然パッションが欲しくなる。何もかも捨ててドラマチックな人生を歩んでみたくなる。
贅沢な悩み?まあね。でも、ここにいると精神的におじいさんになってゆくんだ。
我々もともとは自由で勇敢、アグレッシブなヴァイキングを祖先に持つから、
多分その血が騒いでいるのかな?」

確かに、彼の言うことは120%よく分かります。
同様に、私も人生に浪漫を求めてしまうタイプですから。

「結局、今現在、目に見えていることというのは、結論づけられないよね。
どんなにユートピアに見えても、必ず問題があって、それがどう展開してゆくか分からない。」
「それを日本では塞翁が馬っていうんだよ。」
「そうだね。だから結局自分の心に正直にならないとね。どこで生きるかじゃなくて、
どういう生き方がしたいのか・・ってことを考えるべきだよね。」
「大賛成!」
夜更けまで話した結果、そんな結論に達しました。

ま、それでも基本的な人権が守られているということは
やはりエッセンシャルですよね・・・
それだけでも北欧は先進国として優れていると思ったのでした・・・。







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最終更新日  Sep 18, 2011 03:55:34 PM
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