2020/06/15(月)22:43
アンケートバイアス 誘導に引っかからないために
アンケートバイアス
という言葉があって。
他にも、レスポンスバイアスとか、も同じ感じの意味かな。
サンプリングバイアス、はちょっと違うか。
詳しくは調べてもらったほうが良いが、
簡単にいうと、
聞き方によって返ってくる答えが違ってくる、というもの。
いや、それだけの意味ではないが、今回の話題はそこ。
だいぶ前に、
某大学の治験に協力したことがあって、
そのときにアンケート、というか調査表を書かせられた。
そのアンケートは、
5択ではあるのだが、
質問数が確か200問を超えていた。
なのだが、
実は、調査対象の事柄は15から20個程度。
どういうことかというと、
同じ事柄に関する質問を10回以上、
質問の仕方を変えて出してくる、んだよねぇ。
詳しくは書けないが、
例えば、
あなたは自転車が好きですか? Yes/No
の質問の後何個か違う質問があって、
あなたは自転車が嫌いですか? Yes/No
の質問が出てくる。
この質問の種類が10種類以上、
タイミングもランダムで出てくるわけだ。
もちろん、
実際はこんな単純ではなく、
本当にいろいろな聞き方で聞いてくる。
もしかしたら、
質問の順番にも意味があったのかもしれない。
これ、
同じ目的の質問の答えの意味が全て一致しないと、
正しいデータと判断されない仕組みになっている。
治験なので、
欲しいのは都合の良いデータではなく、
正しいデータな訳だ。
で、
そのときに感心して調べて出てきたのが、
アンケートバイアス、という言葉。
よくあるのが、
食品なんかの宣伝にアンケートを使うときに、
質問の仕方を工夫しておいて、
その結果として、
95バーセントの人が美味しいと答えましたぁ!
なんてやつね。
たまに正直に質問文を載せているメーカーとかがあって、
見に行ってみると、
ああ、
まあ、
その聞き方でまずいと答えるのは余程のひねくれ者だろうな、
なんて文になってたりする。
つまり、
欲しいデータのための質問になっているというカラクリ。
ほかにも、
とある目的があって聞く場合に、
自分に不利になる答え、自分の裁量を狭める答えと、
自分に有利になる答え、自分の裁量権を守れる答えを挙げて質問してやれば、
そりゃ、
普通、
有利な方、自分の裁量権を守れる方を選ぶよなぁ、と。
なので、
どう聞かれてそう答えたのか、
どういう立場の人が答えたのか、
その質問の答えを返すことでその人が得られるのは何か、
をしっかり考えないと、
質問者の都合の良いように誘導されてしまいますよ、というお話。
あ、いや、
治験の話をふと思い出したのでメモです。
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