カテゴリ:RS異聞記
ペンダントの3つの石の1つ
見事なピジョン・ブラッド(鳩の血)ルビーが 暖かい光で周囲を照らし始めた。 ”新たな司人にご挨拶申し上げる” 太くざらついた豪放な声。 ”我は水の化身にして火を操るもの 人は我を『ドラゴン』と呼ぶ” おおばあさまから受け継いだ体から 太古よりの膨大な記憶が ふうの中に流れ込んでいた。 ”大地を流れる大河が我が姿” その記憶の中に この声の主の姿があった。 ”必要とするものには火を与え、 命が生まれ育つことが、我の喜び” 巨大な大河に手足と羽が生えたような 真っ赤な生き物。 大きな目、 大きな口、 その口から伸びているのは 舌なのか炎なのか・・・ ”今、宇宙にもたらされし破壊により 我はこの姿にあらず。 が、あらゆる命と我はつながり やがて、元の姿となろう・・・” 巨大で勇壮な姿が砕け、 声の気配が消えた。 断片的にふうの記憶に浮かんだものは、 卵、 石、 きらきらと輝く魂、 身長70cm、胴回り60cm位 申し訳程度に羽が生え、ギョロ目で耳が垂れ 手足が短く口がやけに大きく そこから、これも真っ赤な舌を出した生き物。 これら全てが1つになったとき 『ドラゴン』は元の姿となる。 「やっと御子に会えたのう・・・」 振り返れば300年を越える歳月が過ぎていた。 永遠とも思えたこの時間にも いつかは終わりが来るのだ。 「ま、この御子の食欲が満ちるまでは 『ドラゴン』の力はまだまだ足りぬということ」 カムロが寝返りをうった。 ( ̄ρ ̄)゚zzz まだ喰うじょ~~~ 『ドラゴン』復活までの道のりは まだ長いようであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年08月05日 11時43分41秒
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