433552 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

Cymruのお喋り

Cymruのお喋り

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

フリーページ

2008年04月02日
XML
カテゴリ:RS異聞記
あまり丈夫な方ではございません。

年度末の多忙。
花粉症、気圧の変動。

仕事は休めませんので、
食事は薬を飲むためにしているような状況。

帰宅後、何もせずにぼんやりしておりますと
流れてきたのは懐かしいメロディ。

”もしも願いが叶うなら・・・”

頭で考えるのは
「世界平和」「核廃絶」

でも、
こんな状態の時はそんな余裕は無く
「健康が欲しい・・・丈夫な体になりたい・・・」

”もしも願いが叶うなら・・・”
来世では丈夫な体に生まれますように・・・

-------------------------------------------

反射的に左右に飛び退くアウィンとミルティク。
が、その光が狙っていたのは黒い塊の方であった。

”ぐえっ”とも”ぎゃっ”ともつかぬ鈍い音をたて
その光に貫かれた2つの塊はそのまま宙に浮き
猫が首根っこをつかまれているような姿で移動していった。

振り向くアウィンとミルティク。
マートンたちも視線を向ける。

「なにやら強力な石のオーラを感じ覗いて見れば、
これは興味深い・・・」

そこにいたのは、こちらの世界ではデーモン族と呼ばれる者たちに
酷似した外見の男。

(=^‥^=)ノ お久だじょ♪

「これはこれは大飯食らい殿、お久しゅうございます」

敵か味方か判断できず、臨戦態勢のまま見守るアウィンたち。

「カムロ、お前の知り合いか?」

「ドラゴンの王となるお方の知り合い?とんでもございません」
両手に猫でもぶらさげるように2つの黒い塊を持ち
楽しそうに笑いながら男は言った。

「おのが立場もわきまえず、あのお方のご命令を放置し
欲望のままに闇を我がものにしようなどど・・・
しばらく地の底で反省して参れ!!!」

悲鳴をあげる間もなく2つの塊は消滅した。

「当方の身の程知らずどもが、とんだご無礼をいたしましたようで
心からお詫び申し上げます」悪びれた様子もなくそう言い放つと
目を細めて一同を見回す。

「さて、私はこれで失礼いたしますが・・・そちらの魔法使い殿」
男はにこやかにミルティクを見つめる。
「あなたは私たちのお仲間のようですな」

アウィンがすっとミルティクの前に出る。
「ミルは私の相棒だ!」

「おおっと、そんなに恐ろしい顔で睨まれては足がすくみますな」
カラカラと笑いながら男は両手を上げ、戦意のないことをアピールした。

「催眠状態の自分を私は客観的に見ておりました。
そう・・・私は闇に属するもの。
あなたのおっしゃるようにそちら側の存在なのでしょうね」
ミルティクは穏やかに微笑みながら静かに答えた。

「こちらにいらっしゃいませんか?あなたの能力はまだまだ未知数。
我々を司るお方の闇は無限。必ずやあなたの力を高めてくれましょうぞ」

「ガリレオをご存知ですか?」ミルティクは唐突に尋ねた。

「はっ???申し訳ございませんが・・・存じません」
男は怪訝そうな表情で答えた。

「いえ、ご存じなければよいのです」
ミルティクはアウィンをじっと見つめてから男に向き直る。

「アウィン様とお目にかかれていなければ、
私はあなたのお誘いを受ける前に、そちらにいたことでしょう。
けれど・・・
天空に浮かぶ星たちが育む命は、
己が踏みしめる大地が動いているという事実を認めず、
天に輝く太陽の方がこの星の周りを回っているのだと信じていた。
太陽の周りを回り続け、その光と熱がなければ生きられぬことを知らず」

「・・・何喋ってんだ、あいつ???」すでに完全に理解不能のマートン。

ジェイドは、マートンの尻尾を握り締めたまま、いつの間にか眠っている。

体力と魔力を使い果たしたディオは
朦朧とした意識の中で、それでも男に向かって蝿殺しを構えていた。

カムロはディオが朦朧としていることをこれ幸いと
ディオの鞄からケーキやキャンディー、クッキーを取り出しムシャムシャ。

「おっしゃることの意味がわかりかねますが・・・」男は目を細め、ミルティクを見つめる。

”お待たせいたしましたアウィン様”突然響いた”耳”に
チラリとミルティクを見て、小さく頷くアウィン。

「私が闇であっても、それを照らして下さる光があれば
私でも陽の当たる場所で生きていける」

ミルティクとアウィンは背中合わせに立ち、それぞれの剣を高く掲げた。

「天空の星々よ我が願い聞き届けたまえ!メテオシャワー」

「出でよ、氷の力宿したる偉大なる竜神!ドラゴンツイスター」

氷と炎が同時に男に襲い掛かる。
耳を劈くような爆発音にジェイドが飛び起き、
周囲をキョロキョロと見回し、半べそをかく。
慌てて肉球を触らせるマートン。
ジェイドは、はぁ~と息を吐くと、尻尾を枕に
またすやすやと寝てしまった。

爆風が薄れてゆく。
マントを盾に、その衝撃をなんとか防いだ男は舌打ちをすると
全員を睨め回し、消えた。

足元がグラリと揺れるような感覚に襲われ、
ふと気がつくと目の前にはアラク湖。
ヘラクレム高原に飛ばされていた。

「凄ぇ、あんたたちいいコンビネーションだったぜ!」
眠り込んでしまったジェイドをおんぶしているため
なんとなく小声で褒めるマートン。

それをスルーでディオに駆け寄るアウィン。
「姫、お怪我は?」膝をつき彼女を抱き起こすと
カムロが散らかした鞄の中身から赤ポを拾い
そっと彼女に飲ませてやった。

「ありがとうございます」
うつろな表情でアウィンの方を見たディオは
アウィンの後ろを凝視し、悲鳴をあげた。
「ミル様!!!」







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年04月02日 08時43分50秒
コメント(0) | コメントを書く
[RS異聞記] カテゴリの最新記事


プロフィール

Cymru

Cymru

お気に入りブログ

愛だろ・・・愛♪ omizuどすさん
鎖流無のげーむ日記 しゃるな @鎖流無さん
TO-FU DAYS 荒野旅人さん
シイカ放浪記 _シイカ_さん
三十路からの赤石 とすまっぷさん

コメント新着

 Cymru@ 今更でございますが けろべろってさん はい、σ(=^‥^=)ノと/(…
 Cymru@ Re[1]:能力値が1~3足りないということ(涙目)(10/17) カナタカ&かなたか様 PSが ○ございませ…
 Cymru@ ご無沙汰いたしております K様 青にいらっしゃいますのね;; お目…

© Rakuten Group, Inc.
X