カテゴリ:思いのままに
逢う魔が時(おおまがとき)
大きな災いの起こりやすいときの意〕夕方の薄暗い頃。〔「ま」を「魔」と解して、「大魔時」「逢う魔が時」あるいは王莽(おうもう)の故事に付会して「王莽時」とも書く ---大辞林 第二版より--- 男は買ったばかりの自転車を走らせていた。 彼の自宅は高台にあり、行きは下り坂で快適なのだが 帰りは・・・ 折角の自転車がただの手押し車と化す。 でも、今日からは違った。 彼が乗っているのは 最新の電動式自転車。 早い時間に出たつもりであったが 所要を済ませる頃には とっぷりと日が暮れていた。 自転車置き場に照明はなく 男は周囲をぐるりと見回し、新しい自転車を探した。 鍵を使うと微かな音がしてロックがはずれる。 前のかごに鞄を入れた時、何かがこすれる音がしたが 首筋にあたる風の冷たさに身震いした彼は とりあえず家路を急いだ。 快適だ・・・ 坂などなんの障害にもならない。 彼が上機嫌で坂を上っていた頃。 彼の自宅の電話が鳴った。 在宅していた彼の妻が電話に出る。 「○▲さんのお宅ですか?」 「はい・・・」 「☆○警察ですが、ご主人はいらっしゃいますか?」 とたいそうな書き出しでございますが^^;;; なんのお話かと申しますと、 実家の父が電動式自転車を買って初めておでかけした日に 自宅に警察から電話がかかってきたそうでございます。 内容は・・・ ある女性から自転車&年賀状の盗難届けが出ている。 ついてはその女性の自転車と全く同じ車種の自転車が 現場に残されており、自転車登録を調べたところ 父の自転車だった。 はい、 偶然にも同じ形で同じ色 同じように新品の自転車が並んで停めてあり 内緒でございます そのうち1台は被害女性のもの。 彼女が購入した年賀状50枚を前カゴに入れて その場を数分離れたタイミングで父が間違えて乗ってきてしまった。 ということらしいです^^;;; 辺りが明るければカゴの中の袋が見えて 父も気がついたのでしょうが 逢う魔が時に潜んでいる悪戯な魔にからかわれたようでございます♪ それにいたしましても・・・ 車なら同じ車種でも鍵は同じではございませんのに 自転車って共通なのですね 父は無事に自転車を交換できたようでございます。 年賀状窃盗の件は お咎めなしだったそうです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年11月20日 19時00分38秒
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