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カテゴリ:ニュース
NTTドコモ・FOMA12機種で電池パックが膨張し、蓋が閉まらなくなるなどの事態について、ドコモ側は無償交換に応じるという。

しかし、この無償交換について意外に知らない人が多い。

なぜなら、一時、マスコミが取り上げただけで、公式には告知されていないからである。

ドコモHPにも公開されていない。

そればかりでない。各ドコモショップで無償交換ではなく、交換期限を購入から3ヶ月としたり、有償交換を求めるなど、対応の不備があることが分かった。

ドコモは対応の不備を認めているが、そもそもなぜこのようなばらつきが生じるのか?

原因を探るためドコモインフォメーションセンターおよびサポートセンター(電話:0120-800-000)に問い合わせたところ、問題の本質が分かった。


対応したのは、サポートセンター・M氏

M氏の話を要約すると次の通りである。


1.電池パックについてその特性上、膨張するおそれがあることは分かっていた。

2.しかし、これはFOMA本体が膨張するのではなく、あくまで電池が膨張するためにおこる。

3.ゆえに、NTTドコモとしては、これをFOMAの不具合としては認識していない。



消費者の認識とはかけ離れたトンデモ認識である。

第一、電池パックはFOMAを使用するのに必須で、消費者に他の電池パックを選択する自由はない。


そこで次のような質問をした。

「NTTドコモとしては、リチウム電池が膨張することが分かっていたということでよいか?」

M氏「確かに、リチウム電池の特性としてそういうことが起こる。それは分かっていた。」

「それを承知で、FOMAに採用したということでよいか?」

M氏「意図したわけではないが、結果的にそういうことになる。」



「では、このFOMAの構造では、電池の膨張でフタが閉まらなくなることは想定できなかったか?」

M氏「リチウム電池が膨らまなければ、FOMAのフタに問題はない。」

「そうではなくて、このような不具合は、容易に想像できたことではないか?と聞いている。」

M氏「すべてのリチウム電池が膨張するわけではない。」



「リチウム電池の特性として、熱したとか濡らしたとか、異常な使い方をしなくても膨張が起こるのではないか?」

M氏「確かに、使い方によってはリチウム電池が膨張することはありえる。」

「すると、FOMAのフタが、常識的な使い方で閉まらなくなるのは想定できないか?」

M氏「そうであっても、あくまでリチウム電池の問題である。」



「それはおかしな話だ。そもそも、電池パックとFOMAは事実上一体と認識しているか?」

M氏「厳密言えば、一つのパックで販売されているが、FOMAと電池は別である。」

「指定された電池を使わなければFOMAを使用できない。それを一体性と言っているのだが?」

M氏「一体性というのが何をさすか分からないが…」

膨張する可能性のある指定された電池を使わなければ、FOMAは使用できないということである。事実はこの通りでよいか?」

M氏「・・・FOMA使用時に電池は必要であるという認識はある。」




「それでは、やはり電池を含めFOMAの不具合ではないのか?」

M氏「電池パックが膨らまなければ、FOMAには問題はない。」



「FOMAと電池が一体であって他の電池は使えないのに、FOMAの問題でないと言い張るのか?」

M氏「FOMAの問題ではない。不具合はリチウム電池の特性と使い方の条件による。」


「それはM氏個人の意見ではなく、NTTドコモの見解と理解してよいか?

M氏「NTTドコモの見解であると理解してもらっていい。」

「この内容につきネット上で公開させてもらうが、かまわないか?」

M氏「自分はあくまでNTTドコモの見解を述べているだけ。間違ったことは言っていないので差し支えない。」



この「間違ったこと」というのが、NTTドコモの意見を間違いなく伝えたことを言うのか、NTTドコモの認識が間違ってないと言うのか、判断しかねるが、おそらく後者の意味だろう。



このように、NTTドコモとしては、あくまで電池パック(電池パックの製造元?)に非があり、NTTドコモには非がないという。

ゆえに無償交換サポートも「お客様サービス」であり、不良品に対する社会的義務として行っているわけではないと主張するのだ。

サービスについて、各店でばらつきがあるのは仕方がないとすら言える。

なにせ、NTTドコモがこれをFOMAの問題として認識しているのではなく、「他社の電池パックの問題」と認識しているのだから。

しかも、その不良品の電池パックしか使えない仕様にしているにもかかわらず、、である。


M氏に最後にやや厳しい質問をぶつけた。


「では、NTTドコモは今後もこのような不具合が起こりうるFOMAを売り続ける可能性があるのではないか?
 たとえ今後、他の製品で電池パックに不具合があっても、今回のように、使用者への告知などが行われないのではないか?」


M氏「・・・それについては、自分は分かりかねる」

「少なくとも私はそう危惧する。」

M氏「そちらがどう思うかは自由である。」



ポイントだけ繰り返す。

・リチウム電池が膨張することをNTTドコモは認識して、その上でFOMAに採用した。
・しかし、それは電池の問題であり、FOMAの問題ではない。
・ゆえにNTTドコモに責任はない。
・今後、同じように不具合のある製品が発売されても、使用者に必ず告知するとはいえない。

本当にNTTドコモがこんな不遜な会社なのか?

ウソだと思うなら電話:0120-800-000に「電池パック不具合の件」として確認するとよい。
M氏の名前をイニシャルに伏せたのは、M氏がときどき言葉につまり、それが一個人としての言葉ではなく、NTTドコモの社員としてそう言わざるをえない状況であったことが理解できたからであり、武士の情け的配慮からであるが、少なくともこれがNTTドコモの公式見解であるのは間違いない。


もはやこれ以上、コメントをする必要もないだろう。


少なくともFOMA使用者は、電池パックの無償交換時期のうちにすみやかに最寄りのドコモショップへ行くべきだ。

そうでなければ、NTTドコモの抜けきらない殿様体質にうんざりし、他社携帯への変更を検討せざるをえなくなるだろう。



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FOMA12機種で電池パック膨張 ドコモ、昨年から無償交換

 ソニー製のリチウムイオン電池のリコール(回収・無償交換)問題が拡大する中、NTTドコモの第3世代携帯電話「FOMA(フォーマ)」合計12機種で、買ってから数カ月以内という短期間にリチウムイオン電池パックが膨らんで本体に装着できなくなったり、充電してもすぐに切れてしまう事象が発生していることが25日、分かった。

 ドコモでは使用開始後1年以内にそうした事象が発生して相談に訪れたユーザーに対し、アフターサービスとして昨年10月から電池を無償交換しているが、同社広報部によると「あくまでアフターサービスであり、不具合ではない」ために公表していなかった。

 交換の対象としている機種は、パナソニックモバイルコミュニケーションズ製の電池パック「P-06」を搭載している7機種、シャープ製の「SH-04」「SH-05」を搭載する計4機種、NEC製の「N-09」を搭載する1機種。この12機種あわせて、すでに数百万台から1000万台が普及しているとみられる。これまでに電池パックを交換した台数についても明らかにしていない。






最終更新日  2007/03/23 11:46:20 PM
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