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○エセ地域猫活動家・加藤一二三氏、敗訴も反省なし
東京・三鷹の「猫に餌やり」訴訟:加藤元名人、敗訴でも「餌付け続ける」 加藤一二三氏は野良ねこへの餌やりを「クリスチャンとしての信念に基づく」「動物愛護活動」だとコメントしている。 それはコンドームをつけずに性交しまくることを「人類愛に基づく」「少子化対策」と言うに等しいことだろう。 「責任」が存在しなければ、餌やりも性交も欲望を満たしたいだけの、自分勝手な行為にすぎないからだ。 また、加藤一二三氏は裁判で「屋外での餌付けは飼育でなく、 仮にそうだとしても猫は迷惑な動物でない」と主張している。 加藤氏のこの認識こそが一般人や本当の動物愛護家と決定的に異なる点だ。 この証言ひとつを取っても加藤一二三氏は「エセ愛護家」「自称愛護家」にすぎないと断言していいだろう。 屋外で猫を「飼育」している地域猫活動家といわれる人々がいるが、加藤一二三氏は地域猫活動家とはとても呼べない。 ○野良ねこへの餌やりは違法ではないが・・ 法律上、野良ねこは「野猫(のねこ、やびょう)」とも言われ、カラスや鳩、ネズミなどと同じように野生動物とみなされる。 鳩に餌をあげる人を責めることができないのと同じく、猫に餌をあげることそのこと自体に違法性はない。 そのため、野良ねこへの餌やりは(周辺住民に迷惑をかけても)行政や警察が法律で取り締まることができず、最終的には近隣紛争として民事裁判で解決するしかない。 結果的に野放図な餌やりが続けば、餌やり人と被害者住民の溝がかなり深まってしまう。 私は無責任な餌やり人が糾弾されることは然るべきだと思う。 しかし、怒り心頭に達した被害者住民が憎むのはむしろ猫のほうになることが多いことに危惧を抱いている。 ○あまりに無責任な野良ねこ餌やり人 実際にあった話である。 加藤一二三名人と同じように、空き地で野良ねこへ餌やりをしている独身の中年女性がいた。 餌をもとめて他の野良ねこが集まり、さらに繁殖でその地域一帯の猫が急増した。 餌やり女性は周辺住民から糞や臭い、野良ねこによるいたずら(花壇を壊すなど)を注意されると 「この猫は私の猫じゃないから責任はない!」 「餌をやってはいけないという法律はないでしょ!」 と突っぱねていた。 住民から相談を受けた市役所や警察などが何度注意しても聞く耳をもたない。 ここで大事なのは野良ねこには何の罪もないということだ。 しかし、苦しんだのは女性ではなく罪のない猫たちだった。 ○合法的に駆除された野良ねこ ある頃から、その地域の野良ねこたちがやせ衰えはじめた。 しばらくするとバタバタと死に始めた。 原因は不明だったが、野良ねこの死は「事故死」だったことが分かった。 経緯はこうだ。 餌やり女性の近所に住む男性が自家製の「アリ駆除剤」を使っていた。 その自家製アリ駆除剤は、ペットフードに殺虫剤を混ぜ、庭に置いておくというものであった。 しかし、他人の敷地に入ることに抵抗がなく、人間から餌をもらうことに慣れすぎていた野良ねこたちは「アリ駆除剤」もかまわず食べた。 その結果、(有機リン中毒かなにかだろう)のら猫たちは中毒症状におちいったのだ。 市販のナメクジ駆除剤 見た目はペットフードと変わらない ○野良ねこは計画的に事故死した? 実は、異変に気づいたのは餌やり女性ではなかった。 (餌やり女性は異変に気付きつつも関心を示さなかったらしい) 気付いたのは、近所に住む別の動物愛護家の男性だった。 この人は野良ねこを減らそうと、避妊手術を自費でしていた人だった。 具合の悪い猫を動物病院に連れて行くと、獣医師に農薬中毒の症状が見られると診断された。 愛護家の男性は苦労して、原因となったアリ駆除剤を使っている家を突き止めた。 駆除剤を使用しないよう懇願したが、男性は 「アリを駆除する薬を野良ねこが勝手に入ってきて食べるのだ」 と答えた。 愛護家は他の動物愛護家から、インターネットで「野良猫の撃退法」などとして、同様の方法が紹介されていることを知った。 そのため、動物虐待の疑いとして警察、市役所にも通報した。 しかし、警察や役所の答えは 「私有地で、アリの駆除剤を猫が勝手に食べているのをどうにもできない」 というものだった。 困った愛護家は弁護士にも相談した。 しかし、弁護士の答えはもっと絶望的だった。 まず、個人の敷地内で合法的な薬物を使っているのだから、止めさせることはできない。 たとえ、男性に野良ねこを駆除する意図があったとしても、それを立証することは不可能に近い。 男性はトラブルの前歴もない。 野良ねこが勝手に男性の敷地内に入って、勝手に殺虫剤を食べた。 単に野生動物の事故死でどうしようもない。 猫を男性宅に近づけないようするしかない。 動物愛護に理解のある弁護士の答えすらそうだったのだ・・・ かくして、その地域の猫たちは徐々に数を減らしていった。 愛護家が自宅に保護した数匹を残して。。。 ○おどろくべき餌やり女性の無責任さ! さて、餌やり女性である。 猫が次々と変死している時、愛護家はもちろん餌やりの女性にも注意をした。 「あなたの猫が毒入りの餌を食べて中毒になって死んでいる。保護すべきだ」 しかし、餌やり女性の答えは驚くべきものだった。 「腹が減っているから毒入り餌を食べるのよ。だから餌をあげるのが対策」 こんな無責任な回答があるだろうか!? いや、餌やり女性の無責任さはそれだけではない。 それより以前、餌やり女性の猫が捕獲され、保健所に連れて行かれたことがあった。 保健所では公示期間といって一週間ほど猫の写真をHPに掲載し、引き取り手がなければ殺処分される。 その写真を見て餌やり猫だと気付いた別の愛猫家が餌やり女性に 「あなたの猫がHPに乗っている。保護しなければ処分される」 と伝えたところ餌やり女性はこう答えた。 「引取に行ったら責任をとらされるから保護には行きません」 「その猫の子どもや友達に餌をあげるのが死んだ猫への供養になるのよ」 猫のことを伝えた女性は愕然とした。 つまりこうだ。 餌やり女性は猫をかわいがる行為が楽しいからそれだけをする。 だが、その猫が行う一切の迷惑行為に責任を取らない。 それだけではなく、その猫の命を守る気もない。 単に自己満足ができればいい。 そんな身勝手な論理に人間と野良ねこは振り回されている。 ○餌やりは野生動物のペット化であり虐待である そもそも、猫はその狩猟能力の高さから家畜になった。 古代エジプトで麦などの穀物をネズミから守るために家畜化されたというのが定説だ。 実際、猫を飼ったことのある人は分かるはずだ。 本来の猫の殺傷能力、戦闘能力はすごい。 これは野生動物全般にもいえることだが、野良ねこから野生の能力を奪い、生存力を低める餌やりは慎むべきだろう。 逆に、猫への餌やりは猫にとってリスクだらけだ。 パッと思い浮かぶものだけでも ・交通事故・・・これが一番危ない ・感染症・・・通常、猫は群れないが、餌やり場では猫同士で感染が広がる ・カラスなどの天敵・・・餌は猫だけでなくカラスも呼ぶ。仔猫が狙われる ・動物虐待・・・猫が憎まれる環境を作り出せば、虐待者も出てくるだろう 野良ねこ・・・野生動物は、安全面から言っても、人間のいるところに近づけるべきではないし、人間が徒に干渉すべきではない。 彼らをリスクにさらすだけだ。 それなのに、餌やりで猫をリスクに晒しておきながら、猫を守る手立てを講じないというのは、断じて許し難い無責任の極み。 児童虐待などで多い ネグレクト(放置、責任放棄) そのものだ! 自分が楽しいことだけやって、相手に責任を果たさない・・・これをあえて強い言葉で言えば 女児に性的虐待を加えた上にネグレクトしているようなものだ。 私が「餌やりは動物虐待」というのはそういう意味である。 ○餌やりは「飼育行為」であり、猫を集めるのは「迷惑行為」である 環境省や各自治体の動物関連部署のHPを見ると「餌やりは飼育行為」であるとされている。 野良ねこ餌をやった時点で、その人は「占有者、所有者」であり、餌やり人は責任をもつべきだという。 もっとも、動物愛護法など法律にはそのような明記はないが、私は猫が好きだからこそこの解釈に同意する。 餌やりというのは「道楽」にすぎない。 本当に猫を愛するということは責任をもって「飼育」するということだ。 餌やりをしている人はどうか、責任をもって猫を大事に飼育してほしい。 たとえば、猫を「屋外飼育」している地域猫活動家と呼ばれる人たちがいる。 地域猫活動家は「私たちは猫を飼育している」と明言している。 責任もきちんと果たしている。 猫が他人に迷惑をかければ謝罪する。 猫が病気になれば動物病院の先生に診せる。 だが、本物の動物愛護家は、残念ながらごくごく少数と言わざるを得ない。 たいていが自称「地域猫活動家」のエセで、その実態は「道楽餌やり人」にすぎない。 さらに、そのような熱意ある活動家でも「野外飼育」を成功させることは至難だ。 おそらく猫という動物は本来の性質からして屋外"飼育"がきわめて難しく、周辺住民とのよほどの理解と協力がなくては不可能だからだ。 地域猫活動家の人々の熱意や努力だけではどうしようもない。 ○野生動物を餌付けするのは人間の道楽 そもそも、野良ねこは野生動物である。 それを餌付けすることは人間の楽しみのためである。猫のためではない。 「餌やり」と「動物愛護」の間には天地ほどの開きがある。 こう言えば分かるだろうか? 「動物愛護」は結婚 「餌やり」は援助交際 だから、私は餌やりは断じて動物愛護ではないと考える。 餌やりは人間の勝手で野生動物を自然から引き離す行為、つまりペット化(餌付け)だ。 自分の勝手で自然界から引き離したのだから、餌やり人が猫に責任を持つのは当然だ。 責任を持てないのならば猫を飼う(猫に餌をやる)べきではない。 この報道を見て、加藤一二三氏を含め、改めて無責任な野良ねこ餌やり人に怒りを覚える。 不幸な猫を増やさないこと そのために、自然の猫を自然から引き離して、むりやり自分のエゴに羽交い締めにしないこと それが本当の意味で動物を大事にするということだ。 どうしても餌やりがしたいのなら、小さな無人島でも買い取って、野良ねこをそこに放し「野良ねこアイランド」を作ってやればよいだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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