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2017/04/29
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カテゴリ:水のメモ
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痴漢を疑われた人物が線路に入って逃走する事例が増えている。
身元の分かるものを残した事例を除き、いずれも逮捕にいたっておらず、逃走は「成功」している。
しかし、線路内に立ち入ることは事故、損害賠償などのリスクを負うことが指摘されている。

それでも、痴漢冤罪を防ぐためには、これが唯一の方法である以上、線路内逃走は防げないだろう。

痴漢冤罪の問題は「現行犯逮捕」の運用にある。

逮捕とは、憲法で保証された人の自由を制限する「人権侵害行為」なので、きわめて厳格に行われなければならない。
具体的には、裁判所に逮捕令状をもらった警察にしかできない。

しかし、いま目の前で泥棒しているとか、他人を殴ったとか、(1)犯罪をしていることが明らかで、(2)絶対に犯人を間違いようがなく、かつ(3)今すぐに取り押さえなければ逃走されたり証拠を隠滅されるかもしれないという条件が揃った時に限り「私人(普通の人)による逮捕」が認められる。

これがいわゆる現行犯逮捕だ。

しかし、痴漢を疑った場合の現行犯逮捕とは(1)(2)については満員では確認しようもなく、(3)に至っては繊維鑑定(手に付着した布の繊維を調べること)を行う以外は痴漢の裁判は証言だけで審理されるので身元さえ分かればまったく緊急性がない。
つまり、現行犯逮捕をしては「絶対にいけない」状況なのに、なぜか私人(駅員含む)による逮捕という人権侵害がまかりとおり、司法もそれを黙認している有り様である。

これは司法が怠慢なわけではなく、現行犯逮捕以外では、ほぼ逮捕不可能な痴漢という犯罪の難しさが原因といえる。

しかし現行犯逮捕を成立させてしまうと、厄介な問題が警察、検察、司法に起こる。
それは「犯人だったことにしなければならない」という問題である。
なぜなら現行犯逮捕は犯人に間違いがないことが前提になので、犯人だったか明らかでないのに逮捕したとなれば、それは「不当逮捕」となってしまうからだ。
そのため、なにがなんでも痴漢にしたてあげようという方向で取り調べが行われ、98%ぐらいが起訴され、99%以上が有罪になるという。

典型的な例は「痴漢するのは不可能に近いが、できなくはない。」という謎の理論で有罪判決となった三鷹バス痴漢冤罪事件だ。
この裁判では、東京地裁立川支部の倉澤千巌裁判官はとにかく有罪ありきで、被害者女子高生の証言は「信用できる」、被告人中学校教師の証言は「信用できない」の一点張り。
防犯カメラに犯行が写っていないことは「一瞬でやったのだろう」。
被告人の手から繊維鑑定で女子高生の衣服の繊維が出ていないことについては「そういうこともありえる。」
といった具合で、時代劇の悪徳奉行さながらの暗黒っぷりで有罪が言い渡された。日本司法の信頼を地におとしめた希代の恐怖裁判である。

中立公正であるべき裁判所までが、痴漢の現行犯逮捕となれば有罪にする方向では、痴漢事件には相当数の無実の人々が含まれているはずだ。

現行犯逮捕は人権侵害行為なのだから、満員電車の痴漢事件のように、間違いが起こりうる条件では本来認められない。

しかし、現行犯逮捕を成立させなければ、ほとんどの痴漢は立件できず、満員電車は痴漢天国になる。

これが痴漢逮捕のジレンマである。

痴漢事件はいろいろと難しい。

痴漢の被害者はほぼ全て女性であり、未成年者も少なくない。一方、加害者はほぼ成人男性である。
痴漢の現行犯逮捕は「弱者(女性、子供)のために強者(成人男性)がコストを払う」という考え方・・・・つまるところ差別思想のもと、黙認されている側面がある。

このことはメディアでは伏せられ、法曹界でもタブー視されているため、一般人が知ることはないが、多くの警察、法曹関係者が認めるところだ。

裁判とは裁判所が検察の言い分を裁く手続きである(注:被告人ではない。)。そのため「すべての被告人は無罪と推定されることから、 刑事裁判では、検察官が被告人の犯罪を証明しなければ、有罪とすることができません。(日弁連HP)」というのが近代司法の原理原則なのだが、あらゆる刑事裁判の中で差別思想と密接に絡み合った痴漢事件だけが「疑われたらその人が無罪を証明しなければならない。」のである。

このような理不尽な人権侵害が司法においてすら厳然とまかり通っている以上、無実の人はリスクをおかしてでも逃げるしかない。
痴漢事件の裁判は有罪ありきで悪魔の証明を要求する暗黒裁判だからだ。
このことは複数の弁護士も指摘している。テレビで弁護士が「私なら逃げる。」「その場に留まる理由はない。」「立ち去っても違法でない。」などとコメントしたこともある。





いわれなき嫌疑をかけられ、理不尽な不利益を受けさせられようとする無実の人が、自分の家族を、生活を、尊厳を守るために走るのだとしたら、私はその背中に「ご無事で、どうか逃げ切って!」と願うに違いない。ただ、路線内は危険なので、別のルートで逃げて欲しいが、事情を知らない人に妨害されることもあるだろうし難しい。

国民がこの「痴漢逮捕のジレンマ」について知り、議論することでしか、問題は解決しない。

逮捕や裁判が適正であれば、痴漢を疑われても堂々と応じることができ、路線逃走はなくなる。
線路逃走で電車が遅延すれば社会が不利益を受けるが、それは痴漢事件の不当としかいいようのない現行犯逮捕や暗黒裁判を他人事として黙認している社会が支払うしかない対価なのだと思う。






最終更新日  2017/09/01 07:16:18 PM
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 Re:痴漢を疑われたら逃げなくてはいけない ~痴漢逮捕のジレンマ~(04/29)   冤罪こそ問題 さん
私は電車での痴漢の多くは女性側の勘違いもあると思います。

満員電車では自由がきかず女性の胸が背中に当たる事もあります。
これ、私に対する誘惑行為なんですかね?

そうではないでしょう。

そのように見えないところで触られたと感じた場合、
無実の人が勘違いで痴漢扱いされることもあるはず。

それに勘違い程度の接触が具体的にどれだけの被害なの?


もちろん痴漢は悪い。
しかしそのような性衝動が抑えられない人は、
自分が止められず繰り返すはず。

つまり1回目ではわからないが
2回、3回疑われる場合
やっと怪しいという事です。

そんなことで、線路を走って逃げる
死者まで出すなんて冤罪こそ問題です。 (2017/12/16 03:04:36 AM)


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