2006/01/24(火)00:42
うん
自らの拡散が止まらない。これまで溜めてきたありとあらゆる色彩が失われてゆく。だから色とりどりの外観が眩しい。灼熱のアスファルトに撒いた水から立ち昇る蒸気のようなものが僕の周りで一定の空間を作っている。網膜を刺激する外観の眩しさと相まって世界がゆらゆら渦巻いているのがわかる。
鼓動が早い。
心室から血液を押し出すたびに自分の中の赤色が薄まる。自分がどんどんいなくなる。自分という虚像がはるか遠くに見える。叫べば聞こえる距離なのだろう。泣き叫べば許される間合いなのだろう。でも自分をつなぎとめることができない。
温い蒸気を身にまとい、流れゆく景色を眺めながら、今日も無益な電車の中で孤独を感じる。