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病室の窓から見える丸い月 時計に目をやれば、短い針は9を指している 「早く寝なきゃ…」 如何にも病人然とした彼女は暇つぶしに読んでいた本をベッドサイドに置いて、いそいそと眼を瞑り眠りに就く すると、寝ている彼女の体から何やら半透明なものが出てくる その正体は正しく彼女であった 半透明なことを抜かせば彼女そのものであるそれは、一度抜き出て来た己の体を一瞥すると、 「さあ!いざ行かん、愛する彼の下へ!!」 元気な掛け声と共にそのまま病室の壁を通り抜けて外へと出ていった お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jul 30, 2017 10:50:27 PM
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