女の子のベストフレンドのお母さんが妊娠したらしい。
うちの奥さんは以前からそうじゃないかな~と思っていたが、ここのところ忙しくてゆっくりお喋りをする機会がなかったので確認が今日になってしまったらしい。
三人目ということらしいが「もう若くないわ~、何かと大変よ」とはそのお母さんの弁。
「何言ってんのよ~、全然若いわよ~」と突っ込みを入れて井戸端会議に花が咲いたらしい。
因みに相手はオージー。会話は英語でなされております。奥さんの英語力は決して自慢できるものではありませんが、世のお母さん族は国境を越えて合い通じるものがあるらしく、何とかなるものよ!と頼もしいお言葉。
話しを戻して...井戸端会議はその流れから「貴方こそ若いでしょう、実際のところいくつ?」なんて質問される羽目になったらしい。そこで一瞬口篭もる奥さん。得意の永遠の28で通そうかとも思ったらしいが小心者の彼女は結局素直に答えた。
相手は実年齢を聞いてビックリ。もっと若いかと思っていた~なんて嬉しい事を言ってくれたらしい。「リップサービスだろう」と私が突っ込むと、あの表情は本当にビックリしている人の顔だったと熱く語る奥さん。
そのお母さん、「きっとこれはジャパニーズ・ライス・マジックね!きっとそうよ!」と言いながら自分で妙に納得していたらしい。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
家に帰る車の中、
「あのお母さん、○○歳なんだって。」
奥さんは女の子相手に会議の復習。女の子も「えっ、そうなの~」と結構乗ってくるそうな。...
ここで質問なんですが、女子って小1で既にそういった会話できるもんなんですか?
因みに少年は「だからなんなんだ~???」って顔で黙って聞いていたそうです。
「あのお母さん、綺麗よね~。女の子もそう思わない?」
と奥さんが流れで言ったところ、「ママは自分の事、綺麗だと思う?」と女の子から突然のクゥエッション。
今日二度目の想定外の質問に戸惑いながらも「ママは自分自身では...『ママは綺麗だ』...とは思わないな~」と控えめ目に返事をする奥さん。
「それじゃugly(アグリー:醜い)だと思うの?」と素早く突っ込む女の子。
「アグリーとも思ってないわよ~」押され気味の奥さん。
「フ~ン、じゃあ、ママは Nothig Person ね。」
「なっしんぐ(何も無い)... ぱーそん(人)?...どういう意味?」
「綺麗と思わないし、アグリーとも思わない。
どっちでもないからNothing Personでしょう。」
。 。 。
「確かにどっちとも思わないけど、
なっしんぐ なんて言われたくないな~...」
奥さん、そう返すのがやっとだったそうです。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
我が子の意外な押しの強さに話を聞いていた私もちょっとビックリ。
こちらでは自分の意見をハッキリと言うってことはとても大事なことで小さいころからしっかりと叩き込まれます。
そういう世界で日々揉まれている女の子には奥さんの言葉は主張の無いもの(Nothing)に聞こえたのかもしれません。
やはり環境が違うと素材は同じでも出来上がるものは違って来るんだな~...と二人で妙な感慨にふけってしまいました。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
さて、このままでは奥さんが可愛そうなのでもう少し続けましょう。
「ママはコンタクトしていて、僕、綺麗だと思うよ!」
横から少年の助け舟。最近めがね派からコンタクト派へとイメチェン中の奥さんを夢心地にする絶品の褒め言葉。純な気持ちで言っている分感動倍増!
「わたしも、ママの目、とっても綺麗だと思う!」
すかさず女の子も褒め言葉の追い討ち。本当にそう思って言っているのが分かるから涙が出そうなほど嬉しかったとのことです。
私が同じことを言っても素直に取ってくれないんだよな~...計算が入っているように聞こえる?..
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