前回の講座で一通りのルールを示しましたが
ここからは実戦を通じて説明します
実戦編
カード53枚が5人のプレーヤーに配られました(一人10枚、余り3枚)
自分はこのような配カードでした
いかがですか?どうやらクラブが6枚で、それもA,Kと強そうなカードがあります。
では、一か八かナポレオンに立候補してみましょう。立候補の仕方は、
「クラブ12枚!!」と叫びます。
これはナポレオンがクラブを切り札にして絵札を12枚集めるぞ、という意味の宣言です。スタートは経験上12枚が多いようです(5人の場合)。
しかし、こちらがクラブが6枚も凝り固まっていれば、他のひとも他のスートが多い可能性は大です。そこで案の定、左の人が、
「ハート12枚!!」と、云ってきました。
この、ナポレオン決めでは、スートは強い順にスペード、ハート、ダイヤ、クラブの順なのです。
そこで、自分はこの配カードから考えると、ハートが切り札の場であれば、何も出来ないのは目に見えているので、
「クラブ13枚!!」と枚数をつり上げます。ナポレオンになりたいですよね~、何せ勝った時の点数がちがいますから・・・(後述)
左の人は、「承認!!」と云ってきました。13枚では自信がないのでしょう。
他の人たちからも「承認!!」の掛け声がでました。これでナポレオンに成ることができました。
次に副官決めです。
この配カードの場合、一番強いオールマイティー(スペードA)、2番目に強い正ジャック(クラブJ)、3番目に強い裏ジャック(スペードJ)を持っていませんが、取りあえず1番強いオールマイティーを持っている人を指名しましょう。
「副官、オールマイティー!!」と云います。
ここで、オールマイティーを持っている人が「ハーイ!!」と云ったらゲームになりませんので、黙っていてくださいね(笑)。
指名が終わったら、余り3枚のカードを差し替えることができます。
な~んか、高そうなカードが入ってきましたね。
では、どうでもよさそうなカードを3枚出して・・・
いよいよスタートです。
さて、何から切り出しましょうか?
まさかダイヤ10なんて云わないでしょうね。QとかKに獲られるに決まってますよね。ですから、ダイヤA、クラブA?、と迷いますが・・・
スペードKから回してみましょう。
えっ!!スペードA(オールマイティー)に獲られてしまうのでは?と、お思いの方。ご安心を・・・
スペードA(オールマイティー)を持っている人は、副官(仲間)です。副官に獲られてもどうってことありません。もっとも、ナポレオンが獲ろうとしているのに、みすみすオールマイティーを出せば、3人の子にすぐ副官がバレてしまうので、結託されてしまい戦い難くなってしまいます。
これで、自分の手持ちのスペードK、1枚ゲット。
次は・・・
そろそろ、切り札減らしに着手しないと・・・
切り札のクラブ9を出してみます。
何故クラブAじゃないのか、って?だって、正ジャック(クラブJ)にやられてしまうじゃないですか?しかも、セイム2にやられる可能性も大です。
ここは、切り札を出させて、計算しやすくするためです。
手持ち残り5枚、この回5枚、なので他が持っているのは残り3枚です。
案の定クラブ2が出てきて、主導権を取られました。
クラブのセイム2で主導権を持った人から、ハート8が出されました。
これには、次の人がハート4を出しました。ここで・・・
自分は考えます。ハートは切らしています。でもダイヤ6などのどうでもいいカードを出しても、主導権は取れません。
ここは、クラブQで絵札をゲットする(自分の手持ちも、世に出て初めて絵札としてカウントされる) のと同時に主導権を取ってしまいましょう。
あとの人たちは、こちらが獲ろうとしているので、絵札など付けてくるはずがありませんね。ハート9、ハート2が出てきました。(セイム2は、この周回が全部ハートで回らなかったので、ただのハート2)
これで3周が回りました。絵札は今のところ2枚ゲット。さて、次は何を出していきましょうか?気になるのは、正ジャックの行方です。
ここは、クラブ7を出して様子を伺うことにしましょう。隣からクラブ8、その隣からクラブ10、そして・・・正ジャックが出てきました。最後の人はダイヤ4でふけました。
これで、正ジャックが出てきて、絵札2枚は獲られましたが、2枚程度で済んだので計算通り、という考え方をします。最後の人は正ジャックの人を内心で仲間だと決めていたら(要するに子同士だと思ったら)、絵札をくっつけたかもしれません。
3つ前の周回のとき、他の人が持っているクラブは3枚といいました。その3枚は今回で出てきましたので、切り札はすでにナポレオンである自分しか持っていませんね。
さて、次は正ジャックを出した人からです。
おっ!!
ハートAを出してきました。ここは無理をして主導権を握りに行かず、どうししようもないダイヤ6でフケちゃいましょう。左の人はハートJ(ただのJ)を出してきました。2枚の絵札が持っていかれました。
これで、右から二人目の人は絵札4枚、こちらは2枚です。でも、まだまだ、これからです。
ハートKを出してきました。それから次の人は裏ジャック(切り札の同色で反対側のJ、3番目に強い)です!!
これには、切り札でも敵わないので、しかも、切り札クラブ4以外絵札しかないので、泣く泣くダイヤ10。うわ~、ハートQまで出てきて絵札4枚が、右隣の人がゲ~ット!!
これで絵札は、自分2枚、右隣4枚、その右隣4枚で10枚が世に出されました。さて、どうなるのでしょうか?
誰が副官なのかな~?
ナポレオンはまだわからないのです。
おっと!!スペード2です。セイム2狙いですね。
この攻撃理由を考えましょう。
こちらがまだスペードを持っていると思っているのでしょうか?持っていればセイム2が効く可能性は確かにあります。
それとも副官探しか? 副官はオールマイティーのスペードAです。
ここは切り札で主導権を取りにいきながら様子見です。すると・・・
出ました!! オールマイティー!! このお方がお仲間(副官)でした~!!
スペードAをゲットして、副官の順番です。
ジョーカーで回してもらっても仲間だからOKです(ジョーカーは最初に出せば、切り札、絵札請求です)。
ハート6だそうです。(こんなのしかないのか?笑)
でも大丈夫、切り札出して、サクサク!!4枚ゲット!!
次は自分の番。
クラブA。
強ーい!! 3枚ゲット!! ん?自分はすでに9枚獲ったぞ?副官は5枚。
なーんだ、すでに14枚ゲット!! ナポレオン軍団勝ち決定!!
やらなくてもいいけど、最後は
ダイヤA、もうみんな、なすがまま~最後の絵札2枚ゲットして、合計16枚でした~!!
いやいや、勝利は楽勝に見えたけど、実は1番強いオールマイティーを持っている副官が2番目に強い正ジャックも持っていたので、こんな結果になったということです。
もし、左側の人たちが、正ジャックを持っていたら、ギリギリの争いだったと思います。
とまあ、ナポレオンは、こんな感じです。
次回は応用編として、更に楽しいルールを紹介していきます。
「よろめき」という、お色気のある言葉が出てきます。
乞うご期待!!