第三の視点

2008/03/04(火)10:47

自動制御

影夫:何で、お前は「病院」を嫌うの? 光一:人生の主体が、外部に移動するからだよ。 影夫:どういうこと? 光一:動物は、病院がなくても自分で身体を治してるし、産婦人科がなくても高い確率で出産を成しとげているわけだろ。 影夫:うん。 光一:ウイルス等の異物が身体の中に浸入したときに、免疫機能が自動的に働いて、敵をやっつけるように、本来、生物は自動制御で生命を維持してるんだ。 影夫:なるほど。 光一:でも、例えば、熱が出たときに外部から解熱剤を投与されたりすると、自分の中にある制御機能が働かなくなるんだ。 影夫:対処療法ってやつか。 光一:一度、自分の中の制御機能が崩れると一生、病院から離れられない身体になってしまう。 影夫:「熱が出れば熱を下げましょう」「下痢をすれは下痢を止めましょう」「咳が出れば咳を止めましょう」「血圧が高いから下げましょう」「ホルモンが少ないから与えましょう」って、外部から制御してしまうと、自分の中で対処できなくなってしまうってことか。 光一:俺が、病院は(カルトな)宗教だと言った理由は、一生、医師という教祖に「依存し続けなければならない」という状況があるからなんだよ。 影夫:確かにな。 光一:本来、医療というものは、「自分の中にある制御機能を高めてやって、その副産物として、病気が治る」というものでなければならないと思うんだ。 影夫:うん。 光一:外部から介入干渉されるくらいなら死んだ方がましだ! 影夫:お前は、自分の人生は自分のものだし、自分の身体は自分の中の制御機能で対処したいってわけね。 光一:それで、自分の判断が間違ってて、死ぬようなことになったとしても、それはしょうがないことだと腹をくくることにしているだ。

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