骨肉腫の息子、半身麻痺の主人、私はパニック！！でも幸せだよ！！

[子供の病気] カテゴリの記事

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  ご報告です

  上の写真は２月に主人と行った大阪城の梅林での１コマです。ちょっと・・季節はずれ＾＾ご報告です。この５月１２日を持ちまして、息子の太智が、手術より５年目を迎えました。普通、５年経過すればひと安心といわれております。おかげさまで、転移することも無く合計、４回の手術を受けましたが、左手の手首から下はごくごく普通に動かせております。左手の肩は全廃・・自分では持ち上げることは出来ませんが右手で引っ張りあげれば万歳をすることは出来ます。肘の稼動域もある程度の動きは出来るのでよほどのことがない限りは普通の生活をさせていただいております。身長も１８０ｃｍ近くになり　唯一　棚の上の物を降ろしにくいという欠点もその身長のおかげで、背伸びをすれば肩下ぐらいの荷物は両手で降ろせますマァ、見下ろされるのはとってもとっても腹立たしいですがそれも、また、子供の成長ですよね本当に多くの方々の尽力のおかげで多くの方々の励ましのおかげでここまでやってこれたのだと今更ながら感謝の気持ちでいっぱいですありがとうございます。高校をこの春卒業して、就職は出来ませんでした。何件か面接を受けたのですが、腕のことがネックになり難しかったようです。６月から近くのガソリンスタンドでアルバイト生活ですこのご時勢だから仕方が無いのか、本人の努力不足か(こっちの方が大きいみたいですが)なかなか次の職が見つかりそうに有りません。それでも、毎日、元気に生きてくれてます。文句を言いながら、笑いながら、生きてるモン勝ち！！ネッ＾＾砂漠王様　　　　おなか「すっきり」・岩手の安心・玄米使用『玄米まるごと玄煎粉』

  2009.08.05

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  身体障害者手帳２種４級

  写真は私たちが住んでいる地区の区役所の玄関です昔、ここいらが海だったことの証である高灯篭のレプリカ？とサザピーと名付けられたマスコットキャラクターそれと、近くの高校生の寄贈してくれた地図のモニュメントです。まぁ、時計が「調整中」なのはお愛想で＾＾その区役所で息子の障害者手帳を発行していただきました。おかげさまで発病、手術をしてから来年５月で５年目を迎えますどうやら、このまま、何事も起こらずにすむだろうとまた、来年は社会人になることだし、色々不便も出てくるだろうからと少し早めにＤｒ．が手続きを始めてくださって申請を済ませた、その手帳が手元にやってきました。この就職難で、息子もご他聞に漏れず、まだ決まっておりません左腕が不自由なだけで、結構、幅は狭くなってしまうもんだと・・・まぁ、内の学校はもともと、決して成績のいいほうではないし手に職があるわけではないので仕方は無いのかも知れませんがね＾＾それでも、息子はのんきなモンで（誰に似たのか・・）次のバイト先を決めて来ましたわだかぁらぁ・・・本職を決めヤンかい！！

  2008.12.09

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  超特大？オムライス・・・なのかなぁ・・・

  息子が作ってくれたオムライス・・・左手が普通に動かせないので鍋返しが出来ない、それでもこのところ有り余る力に任せてほんと、上手に焼き飯を作ってくれる。マァ、これしか出来ないんですけどね。で、私に作ってくれたのがこれ・・大きすぎません？ 一人で食べきれるわけ無いじゃない！！今日はその息子の高３になって初めての懇談会もう、進路・・・何時まで経っても家では「チビタ」なんだけどねぇ・・(ちなみに身長は１７８ｃｍを超えて我が家では一番高い！)できれば好きな道をうまく歩んでくれればと思うけど・・腕の障害はやっぱり、生涯、障害だわ＾＾

  2008.04.17

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• 病気の子を持つご家族へ

  昨日、何気に息子と入院していたときの話をしていました。そして、この拙いブログにも時々「骨肉腫」を通じてコメントを残してくださることなど話していました。息子が一言「何を話さなくってもいい。ただそばにいてあげて欲しい」そう、言いました。我が家ではこの地に出てきてから娘は中１、息子は小５のときから熱が出ても、あげくだしの風邪などの時も家に放ってありました。お昼ごはんや、ひどいときには夕飯時も一人のときもありました。きっと、働きに出ているご夫婦のところはそんなご家庭も多いのだと思います。離婚前はほぼ専業主婦だったし祖父母も一緒だったからその寂しさは計り知れないものがあったのだと思います。そして、約１０ヶ月の入院生活。つらい治療や手術。リハビリ。周りには可愛がってくださる方々が大勢いらっしゃってくださったけどそれでも親の私たちが来ることをどれだけ待ちわびていたかその顔を見れば分かります。そして、反対に私たちが病院へ行っている間家で一人でまっていてくれた娘の寂しさ、つらさ・・・今でこそあのころの愚痴をブツブツと冗談交じりで話す娘ですが・・子供は親の愛情を肌で感じて吸収していくのだとだから、たとえひと時でもいいその思いに答えてあげたいと・・・息子はもう、高２です。そして娘はもう、１８歳、社会人としてがんばっています。それでも、時を同じくして「お母さん、お母さん、あのな、聞いてや！」と、二人して取り合いをしてくれます。ホント、幸せだわ、わたし＾＾

  2007.05.17

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  手術するわ

  今日は太智の診察の日。久々に一緒に病院へ行きました。そう、前回１２月に肩の痛みを診てもらって「骨の萎縮のために肩に打ってあるビスが外へと飛び出した状態になっているので　それが肩の骨にあたって痛むのだと思う。」「ビスを短くする（交換する）手術をするかどうか考えといて」とＤｒ．のお話しだったんです。肩の関節部分は、上から被さっている方の骨は正常な生きている骨。腕側の中にはまり込んでいる方の骨は放射能で焼いたいわば死んだ細胞でできている骨。その骨が、細胞が生きていないせいで萎縮してきてビスが飛び出した状態になっているんです。約５，５ｃｍのビスが３本。内、１本はその先に新しい骨が形成されてビスの飛び出した先を覆っています。で、後の２本が肩の内側にすれて痛いのだろう、と言う事でした。Ｄｒ．のお話しでは、簡単な手術で済むだろうしただ、短くしたからと言って痛みがなくなるかどうかはやって見ないと判らない、と言う事で・・・新しく形成された骨がやはり肩の内側にこすれているのであれば痛みは変わらないから、そのビスを抜くことも視野に入れて云々・・・で、結局本人の意思次第、と言う事になって・・「やるわ」って簡単に言うのよね。前のときもそうだったけど・・マァ、やって見なくっちゃ判らないからねぇ・・で、春休みに入ったら３度目の手術に挑戦です。って言ったって、手術してくれるのはＤｒ．で本人は寝てるだけだけどね＾＾マ、あとの痛みは、本人のものだけどね＾＾（ワタシャ、イタクナイシィ～）春休みだから、子ども扱いで入れてくれるだろうとＤｒ．？？？そうなの、いまだに中学生に見られてしまう息子です。身長はとうに私を追い越して１７８ｃｍ程あるのにね・・・見上げるのが癪に障るわ！長い事待たされて（予約なのにね）、清算のときも、待たされましたわ＾＾退屈なのは仕方が無いのよね。大きな病院はみんなそうだわねぇ・・ボケっとした顔の息子です＾＾

  2007.01.25

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• 今日のドラマ

  ホント、久しぶりにドラマと言うものを拝見致しましたわ＾＾なんせ、我が家のテレビは２Ｆの子どもたちの部屋に１台あるのみ。１Ｆは、長い事・・・テレビを置く場所も無いくらい、虫たちに占領されておりますから・・で、あまりにも寂しいので、先日思い余ってとうとう小さいテレビデオを購入いたしました。もちろん中古品ですわ＾＾で、それでも今日で見たのは２回目。結局テレビってあまり点けない・・でもテレビ番組欄でちょっと興味を引く番組があったので・・・関西テレビの金曜プレステージ「壊れた脳生存する知　おかあちゃん生きててくれてありがとう」　感動の実話をドラマ化　　脳出血の後遺症で記憶を失ったジョイと支える息子の成長物語ハァ～長いお題実話を元にの作成らしいんだけど・・苦労なさったお話しを２時間でまとめる事にかなりのムリがあった・・・でも、ベッドに横たわり「ゴメンネ、病気ばかりのおかあちゃんで」の言葉に　子どもがね「生きててくれたらそれでいい」って息子のときもそうだった・・腕の１本無くなったって生きててくれたらそれでいい。そう、思った。主人のときもそうだった・・寝たきりになってもいい、生きてて欲しい。って命を大切にできない人が多くなってる今の時代。戦争も殺人も自殺も生きていたい、そう思いながらも、儚くなる人が多くいる。生きていて欲しい、そう願いながらも、見てるだけしかできないこともある。多くの人のお蔭で私の息子は腕に障害を持ちながらも元気に明るく生きてくれている。多くの人のお蔭で私の旦那様は半身麻痺と言語障害と戦いながら私を支えてくれている。感謝の毎日だ。どうか、このブログを訪れてくださったあなた。避けられない運命は仕方が無いけど避けれるものなら避けて欲しい。日常の身体の点検ぐらいはして欲しい。車の運転には気をつけて欲しい。ちょっとした、本当にちょっとしたことがあなたや周りの人を不幸にしてしまうかも知れない。アァ～あ、久しぶりにドラマで泣いてしまったワン＾＾　

  2007.01.19

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  アラ、随分とサボってしまったわ＾＾

  今日は・・・もう１５日だわ・・・お正月からこっち、何やかやと忙しくって更新もままならない状態だったので皆さんのところへも遊びに行けなくってちょっと焦心・・右腕が痛くって指の先までしびれて朝なんて浮腫んでるって言うのに（ダレ！太ってるって言ったの！！）虫たちの産卵用の材は切らされるし虫部屋の掃除はやらされるし・・・ビンやケースの洗いはしなくっちゃならないし・・エ～イ！みんなまとめて、ほってやるぞ～～～！！で、今日もさっきまでオークション出品用の虫たちの写真を撮ってサイズを測って・・で、旦那様は・・・高鼾ですそう、仕方ないのよね。とっても眠たいのも後遺症のひとつらしいの。子どものように寝まくってます。これね、凄いの！本当にシカの角のような顎をしてるの。初めて間近で見てびっくり！りっぱだよ～！でもね、とっても気が荒いの！危うくパチンといかれそうだったわ！もち、オークション出品の虫なんだけど・・・もう、入札が入ってますで、こっちがあ、これおなか側の写真ね。オピキタリス・・・ノコギリだったかな？２６ｍｍくらいしかないんだけど・・・（これが一番小さいの）裏返ってたらまるでチャバネゴキブリよ！この子、顎がまた小さいから余計にそう見えるの。大きい子はもう少しノコギリらしく顎が長いんだけどねぇ・・お嫁さんはとっても可愛い顔してるでしょ＾＾ノコちゃんたちの女の子はみんな顔が小さいみたい。だからお目目が大きく見えてとってもチャーミングですこちらは新鋭のヒラタ君。この子も気が荒いのでサイズを測るのイヤだったんだけどね・・８６５ｍｍだったわ・・オオクワから見たらとっても大きいんだけどヒラタでは普通くらいだそう・・そういえばこの間の１００ｍｍサイズのヒラタは１００万円を超えてたとか・・我が家にもそんなのがいたら・・・即！売ってやるわ！！明日からまた、お弁当・・・だから、お休みなさ～い！！

  2007.01.14

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• 定期健診では無いのだけど・・

  一昨日、太智が「腕が痛いから、病院へ言ってきてもいい？」って学校が短縮授業なのでお昼には帰って来るから「電話してＤｒ．がいらっしゃったら了解を取って行ったら」ってで、昨日、お昼に帰って来た息子は自分でＴＥＬして了解を取ってたまたま、来ていた上の兄貴に駅まで送ってもらって病院へ行ってきました。もちろん（？）私は付いて行かなかったんだけど・・帰って来た息子の言葉・・「Ｄｒ．が、ビス切るか、って　肩に留めてある腕の骨、何本かのビスで留めてあるのだけど　外側のは、筋肉がまきついてきて目立たなくなってきていたのに　肩の内側に当たるビスがあるらしく、　それがこすれて痛みが出ているのでは。　ボツボツ限界かなぁ・・・」という事だったらしい。また、手術・・・何度、切り開けばいいのだろう。今のところ、再発の兆候は無く、身体自体は普通の健康体だ。だから、その不安さえなければ、怪我のようなもの。大きな事故をしても、何回も手術をするだろう。そんな風に思っては見ても、手術を受けるのは彼で、私ではない。高校生活の大事な時期、成績なんかはどうでもいいけど、みんなと暮らす日々は取り戻せない。Ｄｒ．もそのへんの事は心得てくださっていて大きな休みのときにオペを持ってきてくださるのだけど・・次の１月末の定期健診までに答えを出しておかなくってはならない・・・・・答えはもう決まっているのだけど・・・また、息子の身体にメスが入るのかと思うとやっぱり辛い。ンンンンンンンンン・・・・マッ、何とかなるさ！

  2006.12.15

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• 定期健診　子どもの場合

  今日は息子の定期健診。高校を５時限目で早退して、バスで「阿倍野（天王寺だよ）」まで出て地下鉄で「都島本通」までで、ここんところ　定期健診は彼一人で行ってる。昨年の秋の検診だったろうか・・旦那様が「一人で行っといで」って中学３年生の男の子、病院くらいは一人で行ける。（その頃は家の近くの地下鉄の駅から乗り継ぎ１回で病院の目の前だった）小さな一人旅も良かろうって。見かけは大きくなってその頃もう私の背丈とほとんど変わらなくなっていた。ちなみに私は１７０ｃｍくらい（年取って縮んでいなけりゃネ）電車賃と病院の代金＋を持たせて家を出した。携帯も持ってなかったので帰るまで心配だったけどちゃんと帰ってきたね。いつも車で帰る道を天王寺まで歩いて来たと、うれしそうに言っていた。長い時間を一人で歩いて何を考えていたんだろう・・その後は一人で行かせてる。親の怠慢もあるけどネ。結構、本人もそのほうが気楽でいいみたい。４月に入ってＤｒ．が転院なさって都島の病院へと息子も移る事になった。２月半ばの検診と、その４月の最初だけは一緒に行ったなぁ・・何もないと信じてるから、再発なんてしないって信じてるから一人で行かせることが出来てるんだ。　きっと・・・で、今日の結果。前回、腕の骨を肩に留めてあるビスが突き出して筋肉の無くなった、皮だけになった肩の部分にくっきりとビスの突き出てるのが判っていたのがそのビスの周りを骨の成分が覆っていると・・・Ｄｒ．もびっくりの結果がレントゲンで判ったと・・前にも継ぎ足した骨がとても速いスピードで再生されていてＤｒ．が「もう一度開いて中を見てみたい」と仰った、また、それと同じ様な現象が起こっている！そういえば、このごろ「痛い」と言わなくなっていたナァ・・（なんともノンビリな母親です＾＾）やっぱりあの製品のお蔭かしら・・二の腕の筋肉はほとんど無くって細いままだけど肘から下の筋肉は驚くほどに付いてきて身長もとうに私を越している。怒る時には、座らさ無ければ、目線が上で都合が悪い(ーー;)「自転車乗ってもいいですか」の質問には「次、手術するとなったら、命を賭けてのものになるよ」と言われたそうな・・そう、こけたりして二の腕の骨を折ったら次は足の骨の移植になる。足にも弱点ができてしまう。ちょっとビビッて帰ってきたその顔は悔しさと諦めとで複雑なものでした。当分プロテクターは外せそうも無いみたい。でも転移とかの話しじゃなくっていい話が聞けただけでも良かったね。

  2006.10.26

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• とりあえず無事に退院

  約２週間後の冬休みに入って間もなくの１２月も終わり頃息子は退院する事になりました。足の微妙な影は結局「疲労骨折、剥離骨折」と言う事で落ち着きました。「ハァ？疲労骨折？」ナンセ、長い事病院暮らしで運動らしい事をしていなかった。それが嬉しさのあまりに体育の授業、休憩時間と暴れまわっていたものだから＾＾ともかくもいろいろな検査の中、「再発」の兆候は無し。と、言う事だった。一安心。でも、腕の骨折が直るわけでもなく、骨をいったん取り出し、放射線を当て、また埋め戻す（？）と言う処置を施されている、その骨は自己治癒が出来ない。普通の骨折ならギブスをして１～２ヶ月で新しい骨が生成されるのだけど骨自体が死んだ状態なので・・結局はプロテクターを装着して様子を見ようと言う事になったわけです。そのプロテクターも完成していよいよ退院。お正月は家族で迎える事ができました。嬉しいお正月でした。腕の不便さは増したけど、何も出来ないわけじゃない。「再発」の危険が無くなった訳じゃないけど今はちゃんと生きてる。何よりの幸せでした。

  2006.07.18

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• 骨折？

  次の日、電話を入れて予約を取った私たちは、病院へと向かいました。Ｄｒ．はレントゲンを見るなり「折れてるなぁ・・・」ぶつかったときの現状やその後の様子を事細かに聞いてくださり「ウ～ン・・・あかんかったか・・」「マァ、プレートも入ってる事だし、ズレさえ起こらなければこのまま様子を見てもいいんだけど・・」そのとき足（左大腿部）の痛みも訴えていた息子はレントゲンを一緒に撮っていたのです。「足の方が痛み出したのはいつ頃から？」「１２月入ってからだと・・サッカーの練習で走ってたから・・」どうやら微妙な影が大腿部に写っているようでそれが「骨肉腫」なのかどうかこのレントゲンでははっきりしない状態だそうでした。「チョット入院して検査してみよか」とＤｒ．「。。。。。。。」息子は退院１ヶ月と半で再入院となったのでした。「その間に腕用のプロテクターを作ってもらってしばらくはそれで様子を見ていこう」と言う事になったのでした。転倒して骨折する危険があったから体育の授業は制限つきでした。ランニングなど他の人とぶつかる危険の高くない授業はＯＫ 。だったのですが、サッカーのように夢中になると他人のことなど分からなくなってしまうような授業はダメ。もちろんバスケにバレーなど出来るわけもなく見学を強いられていたのですが・・・まさか、休憩時間中に柱の角にぶつけて骨折するとは予想もしていなかっただけに驚きでした。それに・・・「骨折の痛みを感じない」その恐ろしさ。普通はあれだけきれいに折れていたら痛みは相当なはずです。幸か、不幸か、骨の細胞がすべて死滅しているだけにその骨が折れても痛みを感じる事が出来ない。でも、その折れた場所を包み込むように周りの細胞たちは頑張ってくれていたのです。それがあの紫色にはれ上がった腕となって私たちを驚かせたのです。それが無ければ腕が折れていることさえ知らなかった。分からなかったわけだから、人間の身体ってすごい！足の検査、腕のプロテクター、と再入院になってしまった太智を病院へ残し帰宅の車の中で私たちは何を思っていたんでしょう・・早期発見の早期治療、とはいえ再発の危険性がなくなったわけではない。気になるのは足の影・・また、あのつらい治療を受けなくてはならないのだろうか。今度は足の骨をどうにかしなくてはならないのだろうか。やっと家に帰ってきてくれたあのやさしい太智の笑顔がまた家から無くなる・・何で、誰が、この子にこんな辛い試練を与えるのだろうか・・正月を目の前にして暗い気持ちで家路に着いた私たちでした。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊話しが後先になってしまいましたが、前回、今回は一昨年の冬、の話しです。そして昨年の夏の再手術へとなるのですが・・今のところ、太智は再発も無く高校１年生を満喫しているようです。腕の不自由も承知の上でバイトに雇っていただいてそれなりの働きを楽しんでもおります。近所のガソリンスタンドですけどね。バイトの姿を遠目で見れるのは親としては安心です。ありがたい事です。今、主人が半身不随という痛手を背負ってのリハビリに励んでおりますが、それもこれもすべて何かの修行なのだと私自身が精神的に参ってしまっているところも多々ありますが有形無形で応援してくださっている方々に本当に感謝の日々です。

  2006.07.08

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• 去年の今頃は・・２度目の手術が

  とっても久々の更新です。主人の脳内出血から２ヶ月と少し・・ようやく落ち着きを取り戻しつつあります。今、外はまた雨が降り出しました。しばらく続くようです。去年の今頃は何をしていたんでしょう・・太智の２度目の手術の日が近付いていました。今回の手術は本当に外科的なものです。一昨年、１０月の末に骨肉腫の治療を終えて退院をした息子は、１１月初旬より元の学校へと通いだしました。腕は自力では上がらない状態、「肩の三角筋」がなくなっているので、持ち上げたくとも一生無理になってしまいました。骨は放射能を当てられて細胞がすべて死滅している形だけの物。中身はスカスカです。そんな状態での登校だったのですが体が元気を取り戻した分、やはり動き回るのが止められない。休憩時間にクラスメイトたちと廊下を走り回っていたそうです。そして、階段の脇の大きな柱の角にその腕をぶつけたらしいのです。で、何か音が下らしいのですが、痛みも無かったのでそのまま、授業を受けて帰宅してきました。夜、お風呂に入った後「お母さん、腕、おかしい・・」と言って見せたその腕は真ん中辺りが紫色に大きく膨らんでいました。「エッ！、何それ！」その異変に慌てた私たち夫婦は国立病院へ電話を入れて直ぐに車で向かいました。整形のＤｒ．がいらっしゃったのですが、レントゲンと腕の腫れ具合を見て「何かに感染しているのかも知れませんね。　お薬を出しておきますので、明日、もう一度来て　いつものＤｒ．に見ていただいてください。」と言う事でした。ほとんど痛みが無く、熱も微熱だったのでそう仰られたのだと思います。でも、私たちはそのレントゲンの中の骨に微妙な隙間があるのを見ていました。

  2006.07.05

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• １回目の抗がん剤

  ２月１６日私たちが病院に着いたときにはもう息子の腕には点滴が・・自由に動く事が出来なくなった息子はちょっと不満そうだけどわりと元気そうにしている。この頃から私の体調も狂い始めていた。まるで息子のそれと共鳴するかの様に自分の体がおかしくなって行くのを感じ始めていた。「マァ、あまりきつくない方の薬だから大丈夫だと思いますが　これも個人差がありますので、今のところ元気そうだし　大丈夫かな」というのがＤｒ．の言葉。その通り、少し気分が悪くなり食欲は減退しているみたいだけどもどすほどでもない様子。いつものお笑い話に笑顔も見せてくれる。電車で３０分くらいのところに私の母が一人暮らしをしている。少ない年金生活で昔の仕事を生かしてボランティアをしている。その母に息子の世話を頼むことにした。毎日でなくっていいから、私たちがこれない昼の時間来てやってほしい。特に点滴を打っている間、自由に動く事もままならない事も多いだろうからそばにいてやってほしい。母は快く承知してくれた。息子は精神年齢がとっても低い。おとんぼで生まれたせいか、大勢の人の中で育ったせいか自分で最後まで事を成し遂げる事をほとんど知らない。色々事情があった前の結婚生活で彼はとっても甘えた考えの持ち主になってしまっている。もちろんそれは私の責任でもある。が、母の性格もとてもよく似たところがあったりしてとてもおかしい。二人が話しているのを聞いていると子どもの会話になっている。年を経ていろいろな苦労をしてきた母とおとんぼで甘えたの彼がもっと年下の子どもに帰って話をしているみたいだ・・そんな微笑ましい光景も見ることができた。おばあちゃんは息子を可愛そうな可愛い孫として扱い息子はおばあちゃんをもう年なんだから無理しないでとかばう。ちょっと楽しくおかしい光景でもあった。トイレの回数が多く、辟易しているようだったが無事に１回目の４日間が過ぎて金曜日には点滴を外してもらえる事となった。が、副作用のせいか、あまり元気が出ない太智だ。いつも風邪を引いたりして体調の悪いときは「ふた皮目」になり、「娘からはこの顔の方が可愛くっていいわ＾＾」などとからかわれていたのだが、今はその顔になっている。何度か点滴の針がずれてその度に刺しなおされた跡が痛々しい。「先生、下手やからなぁ・・」悪態をつくことだけは忘れない。悪態がつけるだけ元気だという証拠かな・・

  2006.05.22

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• 思わぬ出費

  抗がん剤での副作用はよくテレビなどでもやっているのである程度は想像できた。師長（婦長）さんからのカンファレンスもあり頭髪及びまつげなど抜けてくることでも必ずもとの通りに生えてくるから心配要らないとの事。おなかの動きが悪くなったりする事があることなど、色々聞かされたと思う。そう、綺麗な丸坊主になるんだったなぁ・・短めの太智の髪も抜け出したら始末するのにも大変かなぁ・・・と思い、散髪をする事になった。病院の中にある理髪店「丸坊主にして下さい」仕上がった頭はマルコメ君＾＾「５０００円です」　・・・・ヘッ！？息子の散髪に５０００円？そんなあほな・・・してもらう前に聞くんだった・・・アトノマツリ・・・この「後の祭りは」そのずっと後まで続いたんです・・・ともかく息子の抗がん剤投与が始まりました。Ｄｒ．の話しでは３種類のうち最初の２種類は比較的副作用が出にくいとか・・・仰るとおり、点滴で繋がれてはいるけど太智からはそんな恐ろしい病気には見えないほど明るさと元気さを感じた。ただ、不便さと親のそばを離れて得たいの知れない病気と闘わなければならない不安を隠せ切れないでいた。担当の看護師さんはとっても明るくやさしく、また、厳しさも持った人で太智にとってとっても心休まる人でした。主人の昔住んでいたところにとても近い場所に住んでいらっしゃる事も分かり身近な存在となってくれました。「太ちゃん、ひどいねんよ。　夜、見回りしてたら上のほうから視線感じて・・　フッて見上げたら、カーテンの上の隙間から　顔だけ出して脅かしやんの 夜中で真っ暗で顔だけしか見栄へんから　びっくりして叫びそうになったわ＾＾」「夜、寝られへんからって病院の中徘徊して来るん　居れへんから、探し回ったわ」抗がん剤の投与の無い期間１週間の投与　１週間の休み１週間の投与　１週間の休み２週間の投与　２週間の休み　　で１クール１週間の投与も最初の４～５日間で後は体を休める期間副作用さえ出てなければ自由に動き回り自由に物が食べれるその自由な期間に太智のゴンタは、行われていました。

  2006.05.16

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• 「君の病名は骨肉腫だ」

  Ｄｒ．がはっきりとそう仰った。息子の目をしっかりと見て。「骨肉腫」って知ってるか？」と息子は軽くうなずきながら「お母さんから聞きました」と。「そう、そしたら話しはしやすいな。骨肉腫の治療は随分と進歩しています。昔なら腕を切り落とすとかの話になったりでしたが、今は切り落とす事ではなく遺す事を考えて手術をします。幸いにも太智君は発見が早かった。手術を避けることは出来ませんが、腕は残せます。それと全身に回っているだろうガン細胞を抗がん剤でやっつけます。転移を防ぐためです。一番多いのが肺への転移です。これを押さえなければなりません。これには３種類の抗がん剤を術前に３クール、術後６クールの予定で行います。手術で局部の治療を抗がん剤で全身の治療をすると考えてください。特に３種類のうち最後に投与する抗がん剤の副作用がきついです。頭髪の抜けや吐き気がかなりあります。その他はまだそんなにきついものではありませんがこれも個人差があるので一概には言えません。手術ですが、先ず、太智君の腕の骨を肩関節から外します。ひじから上は約１２cmくらいのところで切り離します。その骨に約２０分ほど放射線を照射します。そして元の部分に戻します。このようなプレートとボルトなどで骨を固定します。」そういいながら穴の開いた幅約１ｃｍ長さが約１５ｃｍほどのプレートをみせてくださった。「リスクですが、先ず骨の周りの筋肉を大きめに切り取ります。これはがん細胞が残らないようににするためです。それと同時にそのそばにある細かい神経も取除く事になります。腕の外側を走る太い神経、これは指などを動かす神経の束ですがこれを傷つけないよう最新の注意をしながら手術を行います。これが一番怖いのですが、先ず、大丈夫だと思います。骨は、完全に照射されて細胞が完全に死んだ状態の骨になります。肩の関節の部分に成長を促す細胞がありますが、それも死んでしまいますので　腕がこれ以上伸びる事はありません。太智君が大きくなったとき、見た目何ｃｍかは左右の腕の長さに差が出てきます。「人口骨」を使う方法もありますが、感染の危険性や形をピッタリと合わすことが出来にくいという観点から今回は考えていません。それと肩の周りの筋肉も切り取る事になりますから骨を肩の関節にはめ込んで固定をするとき、釘で固定します。普通に脱臼したときのように肩にはめ込んだら大丈夫、というわけには行きません。釘で固定するわけですから、動かす事は出来ません。また、動かす事ができたとしても、その指令を出す神経を取っているので動きません。右手で持ち上げる事は出来ますが自力で動かす事は出来ないと思ってください。肘もある程度までしか動かなくなるだろうと思います。出来るだけリハビリで動かせるように頑張っては貰いますが限界はあります。指もそうです。やはり神経や筋肉を取ったりしますので少し不自由がでると思います。特に手首を持ち上げる行為は難しいかも知れません。再発の危険性ですが、ガンの場合５年間が山だと考えていただいて結構です。幸いこの１０年ほどで骨肉腫の研究は随分進んできました。昔なら５年後の死亡率は約７０％でした。今は約３０％に押さえられています。それでも１０人に３人の方が再発死亡の危険性を持っているということです。予定通りに治療が進めば約１０ヶ月の入院になると思われます。」大体このような内容だったと思う。何度も私たちの顔を見、太智の顔を見て反応を確認しながら話しを進めてくださっていた。そして、次の週、月曜日から早速、抗がん剤の投与が始まった。太智の治療は現在終わり、この春高校生となった。それはとてもうれしいことで・・・実はこの２９日にこの太智を、血のつながりのないこの子をこよなく愛し、鍛えてくれていた主人が「脳内出血で」倒れました。不幸とは続くものなんでしょうか・・不幸？いえ、でも、まだ幸いだったかも知れません。呂律が回らなくなった事を本人が気づき早い段階での緊急手術をしていただきました。今日で５日目です。意識のはっきりしている時間も少しづつ長くなってきて・・主人のことは別のブログでお話しさせていただこうと思っています。とても硬派でプライドが高く、尚且つその場その場でそこにいる方たちに合わせることの出来る素晴らしい主人でした。私の書いているメルマガの主人公でもあります。この５日間、私自身が主人のいないこの家で、ひとりになる淋しさに耐え切れず、涙ばかりの日々でしたが、ここに書かせていただいてる、太智や娘に支えられながらまた、周りの方々の温かい言葉に支えられながらやはり、このブログも、そして主人の事も、メルマガも続けていこうと決心しました。私の拙い文章がどなたかのお役に立てることがあるならそれはとてもありがたく、このような場所が今はあることにとても感謝の思いです。

  2006.05.05

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• 太智の手

  太智の指はとても綺麗です。まだ、指はほっそりとして、とても長く引っ越してくるまで習っていたピアノの先生が「太ちゃんの指は長くってピアノ向きやねぇ」と仰るくらい長くて綺麗な指です。「女性なら大きくなったら手のモデルが出来るね」なんて冗談が飛び出すくらいだったのです。もし、この腕を切り落とさなくてはならないのなら私は「この腕を剥製にして下さい」とＤｒ．に頼んでいる自分を思ったりもしました。男の子の成長は女の子のそれよりもずっと遅い。だから、太智の体はまだまだ幼く、指の関節なども子どものままだ。この「綺麗な手」が、もしかしたらなくなるかも知れない。この腕がこのまま関節から切り落とされたら・・この子達の遠い親戚に片腕の無い大伯母がいる。ずっと若い頃に事故でその腕を肩の約１０ｃｍほど下から無くされた。とても元気な方で、よくウチにも遊びに来られた。でも、やはりとても不自由な事が多く、年を取るにつけ体のほうが歪みだしてきた。それが原因なのかどうかははっきりと分からないが「やはり体のバランスが狂ってくるのだろうか」と話していたものだ。太智もいずれそうなるのだろうか・・太智の腕をさすりながら、太智の手をさすりながら「『デンデ』みたいにお母さんにパワーがあったら太智の病気なんかすぐに治るのにね。」って・・それでも太智の病室は結構笑いがあふれていました。こてこての大阪人の家族です。いつも笑顔で生きていたい。家族で大ファンの『ドラゴンボール』病室のベッドの枕もとの壁には大きくプリントアウトした『ドラゴンボール』の写真がぺたぺたと貼り付けられて（この時点で小学生並み？）テレビの上にはフィギュアを並べて・・冗談ばかりを言い合っていました。

  2006.04.28

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• やっぱり・・・

  Ｄｒ．と術後の担当となってくださるＭＤｒ．とそして私たち夫婦、息子の５人での話し合いでした。レントゲンや骨シンチのフィルムを貼り付けられるのを見ながら言葉を口に出せない私たちにＤｒ．が重々しい声で「結果はやっぱりそうでした」と・・「ただ、発見が早かったので、転移の傾向は今のところないようです。これからの治療に掛かってくるわけですが、このままここで治療という事でよろしいですか？」私たちは頷く他はありませんでした。たぶん宗教的なことで断る方もいらっしゃるのだろうと思います。息子はきょとんとした顔で私達とＤｒ．の顔を見比べているだけでした。おおよその話しは前の日にしていました。「骨肉腫」という病気があること。たぶん１００％に近い確率で太智がその病気に罹っている事。最悪の場合その腕を切り落とさなければならないこと。「骨肉腫」が骨のガンであること。その治療のためには「抗がん剤」を投与しなければならないこと。そして、そのために学校を休み入院を続けなければならないこと。今日それが確定し、息子は自分の置かれている立場を認識しなければならなかったわけです。息子が「骨肉種」かも知れない。と分かったときから私はインターネットを使ってありとあらゆるＨＰを尋ね歩きました。色々なＨＰがありました。その中に「夢幻夜想」というＨＰに出会いました。残念な事にこのＨＰの「紫苑」さんはお亡くなりになられましたが、この方の書かれている言葉の一つ一つに心打たれ涙し励ましていただきました。お亡くなりになられてからもいまだ多くの方の訪問があるようです。私たちにある「骨肉腫」のイメージはその昔「サインはＶ」というバレーボールのＴＶドラマで「ジュン・サンダース」が、肩のあたりに痛みを訴えて・・そして最後には亡くなってしまうという、そんな風景でした。あるいは、罹患した部位から一つ上の関節から切り落としてそれでもなお死亡率の高い病気・・・再発の危険性の高い病気・・この１週間のうちにも息子に隠れて何度泣いたでしょう。何でウチの息子が、まだまだ幼い、恋さえ知らない、この子が・・何が悪かったのだろう・・何が原因だったのだろう・・そして最後にはもしかしたらご先祖様の供養が足りなかったからなんだろうか・・何かにとり憑かれているのだろうか・・ふと気が付くとそんなことばっかりを考えてる自分がいました。

  2006.04.26

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• すばらしいリレーのお蔭で早期発見

  とにかく早いスタートだったと思います。腕の痛みを訴えだしてから約１ヶ月。生険が終了しました。近くの整形外科で看て頂いたのが１月の末近く。市大病院での受診が１月の末、少しの検査があって国立病院へ出向いたのが２月の５日、そして、６日に手術。市大病院のＤｒ．の計らいで入院の準備をして国立病院へと転院したわけです。Ｄｒ．には本当に感謝です。国立病院の病室が空いていたのも幸いでした。そしてこの国立病院で素晴らしいＤｒ．と巡り合う事が出来たのも太智にとっては最高の幸運だったと思わざるを得ません。見た目は体育会系のはっきりと物事を仰るＤｒ．です。検査の結果は本来なら１１日の水曜日でしたが、あいにく祝日と重なって木曜日、１２日に話し合いの日が持たれました。私たちにとっては、聞きたくない、でも聞かなくてはならない、微妙な心の持ちようでした。ほぼ１００％に近い確率で「骨肉腫」という事はわかって入るのだけれどそれでもまだ心のどこかでは「違う、違うんだ、きっと」「間違いでしたよ」ってそう言ってくださるＤｒ．を待っていました。太智は生険の後、それまでの痛みがうそのように消えてたぶん、パンパンに腫れていた骨の内圧が手術によって軽減されたのだろうと・・・オペの後、目覚めから回復はすごく早く、さすが若さだなぁと感心しながらもその若さのせいで、進行も早いはずなんだと、恐れにも似た気持ちが交錯して痛みの取れた腕を、それでも包帯などはそのままではしゃぎながら「まだ、帰られへんの？」と、無邪気な顔をして聞く、その姿に何をどう説明したらよいのか、「骨肉腫」の怖さをどう伝えたらよいのか、迷う１週間でした。娘の高校の受験も間近に控え「太智は、検査の結果が出るまでは入院やし、それ以降のことはまだわからへんから・・」という、あいまいな事を伝えていたのでした。Ｄｒ．は、事前に「ほぼ間違いないと思います。で、本人には、その結果をストレートに伝えて　今後の治療に協力してもらう方が良いと思います。　もう、中学生だし、そのあたりのことは理解出来る年だと思います。」とのコメントをくださいました。理解できる年・・・そうだろうか・・あの幼い太智が・・本当に精神的にはとても幼い子どもだから・・分かるだろうか・・自分が今、どんな状況にあるのか・・私たちも夫婦で話し合い、やはりＤｒ．にお任せするからにはＤｒ．の仰るとおりにしてみよう。私たちが先ずＤｒ．に協力しなくては。そして、１２日、夕刻の６時にカンファレン室へと向かったのでした。

  2006.04.24

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• 太智が入院したとき＾＾　　　　

  太智が国立病院の病棟へ始めて行ったとき、それは入院をするその日でした。・・・って、当たり前か＾＾担当になるはずの看護師さんがお休みの日で、サブをしてくださる看護師さんが病室からカウンセリングルームへと案内をしてくださいました。看護師さん「太チャン、大きいなぁ。私よりも大きいねぇ。６年生？」太智「・・・・」私たちが「ほら、太智、６年生だって(^'^)」って笑っちゃったんです。太智はチョットふてくされながら「ちゃう」って看護師さん「アァ、ごめんごめん、まだ５年生やったん？」大爆笑でした。太智「ちゃう！中１！」看護師さん「えぇ～ごめん！可愛いからまだ、小学校やと思ったわ＾＾」３人兄弟のおとんぼで育った太智は確かに幼く見えたし、事実、中身もまだまだ幼い物でした。その、看護師さんに、今日、手紙をいただきました。太智が高校へ無事入学した事を伝える手紙への返事でした。太智の許可を得て少し中身を披露させていただきます。「実のところ太ちゃんが苦手な時期もあったんだよ。ま、太ちゃんも私が嫌いな時期もあったでしょ。一時期めっちゃ仲悪かったもんねぇ。ナースコールは多いし、なかなか血圧はからせてくれないし、意地悪してくるし・・悪がきだった。　今思えば、私もちゃんと太ちゃんの事理解しようとしてなかったわ。私も子供だった。もちろん、今は太ちゃんが大好きで可愛くって仕方ないけどね。　イライラの塊だったんだろうねぇ。　自分が病気にになったこと　学校の友達から離れて入院する事、　薬や点滴に耐えること・・普通の事が出来なくなるって大人でも耐え難い事なのに、成長盛りの中学生が乗り越える事ってものすごく簡単な事ではないと思う。」本当は、もっともっと、長い手紙で・・私はこの手紙を読んで、思わず泣いてしまいました。今も半泣きになりそうで・・この看護師さんとは実際いろいろな事があったようです。ほんと、一時期、「なんであんな言い方するの！」ってしかった事もありました。太智にとっては反抗できるのが唯一、この看護師さんだけだったのかも知れません。この看護師さんは今、９ヶ月のお子さんの母となり「自分が子供を産んで、初めて、子供を思う親の気持ちが分かったわ」とも書いておられます。太智が始めての「長期入院患者の担当」だったそうで、でも、私たちにとってはどの方も皆さんベテランの看護師さんに見えて＾＾生検の手術が終わってベットに戻った太智が目を覚ましたのはもう日も暮れていたころだったと思います。「腸が動くようになるまでは何も口にしないで下さい。」といわれていたのですが、「喉が渇いた」の一言に看護師さんが「口を湿らす程度のうがいなら」と、Ｄｒ．の許可をいただいてくれて・・思えば本当に看護師さん他多くの方々にどれほどお世話になっていたのか・・今もこうしてお返事をいただける。それは太智にとってとても素晴らしい宝物になっていくのだと思います。

  2006.04.03

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• 検査の手術は無事に終了しました。

  オペ室へ入る息子に「頑張ってね」という言葉しか掛ける事が出来ずでも、一体何を頑張るんだろう・・眠ってしまってるのにね・・なんて心の中で思いながら・・入院前日、息子の布団の上で抱き合って泣いたのを思い出したらなんだか可笑しくって・・普段抱き合うなんてこと、もう長い事してなかったよなぁ・・男の子はいつまでたっても甘えただから、人前では知らん顔して歩いていても、家の中では妙にくっついてきたりしてとっても長く感じた待ち時間どれくらい経ったのだろう・・幹部の骨を少し採取するだけなのに・・でも、そのときに他に広がらないように慎重にするとは仰ってたけど・・それでもお腹は空くもんです。売店でパンと飲み物を買って車の中で二人して食べたのを思い出します。ともすれば涙勝ちになる私を主人は、「泣いたってしゃぁ無い」って、いうけど・・主人も泣いていたのを私は知っています。自分の血を引く子供では無いけど、「血」以上に愛情を注いで接してくれています。いつの間にか息子の方から「お父さん」と自然に呼ぶようになって・・ボーッとした私以上に親の役目を果たしてくれています。だから、そんな主人が隠れて涙しているのを見たとき泣いたらあかん、泣いたら・・・」なんて自分に言い聞かせていたんですが・・オペ室から出てきた息子はまだ眠っていました。穏やかな顔をして・・これから始まるだろう長い入院生活をまだ知らないままに・・幼い寝顔でした。

  2006.03.28

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• 娘になんて言おう・・

  中３の受験前の大事な時期・・家庭の事情を慮って公立１本での受験だけにあまり同様はさせたくない。なぜかインテリアという過程が気に入ったのか工業高校を受けるという。普段はあまり勉強というものをしていなかったのにこのところ頑張っている。わがまま勝手な娘がいつの間にか自分の人生を考えるような年頃になったことを喜びつつも、今の状況ではやはり弟の病気のことは伏せている方が良いという判断をした。｢太智な、検査で入院せなあかんねん。とりあえず、患部の細胞を少し取り出して調べるそうやから。」怪訝な顔をしてはいたが、私たちがあまりにも普通の顔をしていたのが効したのか｢そうなんや、ウチ、休みになったら行ってもいい？｣との返事だった。入院、そして翌日に即、手術という手際のいいリレーだった。とてもありがたい処理だが、それはそれだけ急ぐのだという事でもあった。６日１０時頃部屋での術前の注射やその他の準備が整い看護婦さんに連れられて歩いてオペ室へ向かった息子の背中はまだまだ幼いものだった。　　　

  2006.03.22

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• 病院リレー・・・ＤＲ．の計らいで国立病院へ

  「早い方がいいからなぁ・・チョット待ってくれるかな。聞いてみよう・・」そういいながらＤｒ．は私たちの目の前で電話を掛け始めました。「うん、そう、間違いないと思うから・・ちょっと調べてくれる？・・」しばらくして電話がかかってきて「あぁ、そう、空いてる！そしたら、明日送るから・・」と、その打ち合わせのいろいろな事を聞かされながら私たちは身じろぎもせずに待っていました。息子だけは、退屈でたまらんワ・・見たいでしたが「明日、入院の準備をして国立病院へ行ってください。こっちで出来ればいいんやけど、部屋がいつ空くかわからんし、その間、待ってるのもよくないから。国立病院に知り合いのＤｒ．がいてるから、聞いてみたら部屋も空いてるようやし、明日入院してたぶんすぐに「生検」があるでしょうから、それの結果を待って病名が確定するでしょう。」「生検」というのは、「直視下生体検査」と呼ばれるもので太智の場合は骨の細胞を取り出して検査へ廻すらしいのです。翌日、とりあえずいるだろう物をピックアップして国立病院へと車を走らせました。国立病院は、初めてではありませんでした。もう１０年ほど前になるでしょうか、私の母が「硬膜下出血」という病気で入院。母の場合は緊急に手術を要したので私は毎日婚家から通っていました。そんなこともあり、病院自体に不安感はありませんでしたが、今回は、息子の、それも命にかかわる病気です。整形外科の外待合で待っている時間のなんと長く感じた事でしょう・・若いＤｒ．が、名前を呼んで探しに来てくれました。・・・このＤｒ．が？・・・が、最初の感想でした。後、このＤｒ．には大変お世話になるのです。診察室にはそれでも３０代後半でしょうか、筋肉質タイプのがっしりしたいかにも整形のＤｒ．という感じの先生でした。Ｄｒ．に対する最初の印象はとても大事な物だと思います。内科のＤｒ．は優しそうな感じの方が多いのも外科のＤｒ．に体育会系を感じさせる方が多いのもそれぞれの担当する診療科の違いが大いにあるように感じられます。もちろん私の感覚だけですから一概にそうとは言えませんけどね＾＾太智の担当Ｄｒ．は、そういう意味ではとても頼りになりそうな方でした。事実、話し方から話しのもって行き方、おおよその考え方、など、「アァ、太智はなんてラッキィなんだろう」と思いました。痛みが出だしてからここにたどり着くまで約１ヵ月半。かなり早い治療になるでしょう。何で、何で、うちの子が・・優しい子です。優しさだけがとりえの子です。でもその優しさが何時も私たちを慰めてくれている、私たちには掛け替えの無い子供なんです。何で・・なんで・・子供の前では泣いちゃいけない。私が泣いたら太智はきっと不安になる。それでなくても初めての入院。末っ子で甘えたの太智には不安がいっぱいのはずなんだから・・もうひとつ、泣けない原因は、娘の受験でした。中学３年生の終わり。目の前に受験の日が迫っていました。

  2006.03.12

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• 結果はわかっていましたが・・・疑いの文字が・・

  予約の時間は午後からでした。何もわかっていない息子と３人でまたあの綺麗な病院のフロアを歩いていました。中待合で２０分ほど待たされて私たちは診察室へと入っていきました。ドクターはまだ若い・・と言っても４０台前半くらいでしょうか恰幅のいい頼りになりそうな雰囲気の方でした。先の病院からのレントゲンを眺めながら「・・・・」数分の後、「ちゃんと検査しないと駄目ですね。入院の準備はしてきた？」「いえ、今日は何も・・」「ふん・・看護婦さん、部屋空いてるかな？　ボク、何歳や？１２歳か・・看護婦さん、隣、あれしてくれるかな？」「１２歳・・は無理と思いますけど、電話してみます」あれ、というのは造影剤を体に入れての撮影のようで今思うと「アンギオ」という物だったらしいのですが・・そのときの記憶ははっきりしません。「もうチョット早めに来てくれてたら、ここで出来たんやけどなぁ・・」「先生、やっぱり駄目みたいですわ、動いたら困るし、という事です。　それと、お部屋、今、空いてないみたいです。１週間ほどかかるみたいで・・」　そんなやり取りをしながらドクターはパソコンに向かって記録をしていきます。　その背中越しに見たモニターの中には、はっきりと「骨肉腫の疑いあり。濃厚」の文字が・・何も判っていない息子は、ドクターに「先生、僕、入院せんなあかんの？　明後日、社会見学あるからそれからやったら駄目ですか？」と、聞いていました。

  2006.03.09

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• 病名は何？

  次の日、早速私たちは天王寺にある大阪市立病院の整形科へと足を運びました。主人はお正月明けからギックリ腰になっていてようやくコルセットをつけて動けるようになっていたところでした。そして、私はその主人を助けながら病院へ行く途中に足をひどくくじいてしまいびっこを引いている状態・・なんと滑稽な風景だったでしょう・・初診者の時間ぎりぎりに滑り込んだ私たちを迎えてくださったのは、まだ若い、なりたてのドクターでした。もって行ったレントゲン写真を観察して、「ＣＴとレントゲン、血液検査をしてもらわなくってはなりませんので隣にある○○病院へ明日行ってください。結果が出るのが３日ほど後ですので・・」と予約の日時を言い渡されて・・その日はそれで終わってしまいました。拍子抜け・・・なんともないんだろうか・・簡単な病気なんだろうか・・家に帰ってきても不安が収まるわけでなく息子の腕の痛みが治まるわけでもなく・・とりあえずはその日を終えたのでした。次の日、主人と息子はその病院へ「ＣＴ，レントゲン」などの検査を受けに行きました。息子の毎日は学校へ通い帰って来る。でも、腕の痛みが治まらないので体育他クラブもお休み。私の持っていた鎮痛剤を飲んでの日々。それでも痛みは時々振って沸いてくるように襲って・・なんとなく病名はわかっていた。あんなレントゲン写真は今まで見たことがない。きっとそうだ・・きっとそうなんだ・・やりきれない日々がとてつもなく永く、永く続いたように思う。病名のわからない不安。でも、きっとそうなんだと、思っている自分。なんで？何で家の子が？何で太智が？何をやっても拭い去れない胸の締め付け・・息子は何も知らない。わかっていない。だからなお更に苦しい！主人と話すことだけが私の心の安らぎだった。２００４年２月４日、水曜日検査結果を聞きに・・そう、事実を確認するために３人で病院を訪れたのです。

  2006.01.21

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• 骨肉腫って知ってますか？

  ２年前の２００４年、お正月。息子は左腕の痛みを訴えました。冬に入ってからの「水泳部、入部」で、基礎練ばかりの毎日が続いていたので、そのための「筋肉痛」だと軽く受け止めていた親でした。日を追うごとに、「当たっても痛い」から「じっとしていても痛い」に変わってきて・・「大げさなんやから・・整形、行っといで」と一人で病院に向かわせた私です。帰ってきた息子の言葉は「夕方、親と一緒に来てくださいって、先生が言ってた」でした。３人兄弟の末っ子で生まれた息子は、甘えたで何かにつけて大げさなところがあったりして今回もクラブの練習が思ったよりきついのでネを上げてのことだと思っていたのです。たまたまその日家にいた主人と一緒に病院へと向かいました。レントゲンに移っていた息子の左上腕部の骨の中には変な塊が写っていました。動悸が激しくなり、目の前が暗くなって・・でも、その写真からは目が離せないで・・先生の話が遠く、とても遠くから聞こえてきて。その昔、そう、私くらいの年代の人には懐かしい「サインはＶ」というバレーボールのドラマがありました。その中の選手の「ジュン・サンダース」彼女が、骨肉腫という病気に罹り短い一生を終えたのを私はまざまざと思い出したのです。「骨肉腫」それは「骨のガン」昔なら患部を含む大部分を切り落としての治療・・違う・・違う・・違う・・太智がそんな病気になるなんて・・何かの間違いだ・・なんか、違う病気なんだ・・簡単に直る・・もっと違う病気なんだ・・心の中の葛藤とは別に、先生の声がこだましてくる。「すぐにでも大きな病院で検査してもらってください。」小さな総合病院のそのドクターは院長先生に相談して「大阪市立病院」の整形外科のドクター宛に紹介書を書いてくださったのです。キョトンとしている息子を連れての家路までの道のりはなんと長かったことでしょう・・息子は明るくって、私たち家族はとても助けられました。小５の春に転校してきてから、家に帰っても誰もいないという生活を始めて体験した息子。それまでは、おじいちゃんかおばあちゃん、そして前の主人が家にいて、寂しい思いをすることはなかったのに私は朝、子供２人と同じ時間に出勤して、夜は遅いときで１０時頃の帰宅、なんてことはざらで・・今では私の背を軽く抜かして不自由な腕で、それでも元気に受験勉強などをしています。息子のそれからを、私たちの生活を通して語っていきたい思います。

  2006.01.19

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