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映画を見ながら昼夜酒飲み

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2004.04.27
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追われ者;こうしてボクは上場企業の座を追い落とされた 松島庸著、2002年4月。



【登場人物】

クレイフィッシュ;松島庸、宮沢宏、高橋隆、熊谷篤弘(創業者4名)、高橋徹(東京インターネット)、荒巻健太郎(マッキンゼー)、平井孝志(デル)、岩澤敦(AOL)、河合博之(日商岩井)、冨田、監査役;安藤、辛島(弁護士、IBM)、永野(弁護士、堅持)、林、平出(学者)

光通信;重田康光、上原悦男、山内規之、山本、石田、余語、玉村、劉甚秋



【その他人物、関連会社】

東京インターネット、(アメリカの)伊藤忠テクノロジー、アイビーウェブ(社長;高橋勇)、イーマックスジャパン(会長;渡瀬英陽)、村上世彰



◇事務所とはいっても、私の自宅。法人格もたまたま父が持っていた休眠会社を名義変更しただけに過ぎない。

◇知人の店頭公開会社会長から個人的に4人が250万借り、会社として2000万借りた。法人としての2000万は会社がつぶれれば返さなくてよいと言う好条件。株主としての資本参加はとらなかった

◇光通信の常套手段からいうと、最初の取引条件などどうでも良く、営業力を武器にされるとメーカー側は泣く泣く条件を飲まざるを得なくなる。『取引条件を変えてくれないなら、売るのをやめますよ』これが携帯電話会社から多額の販売手数料を得るようになったカラクリだ。

◇ヒットメール事業の開始は1998年6月。ホスティングサービス,独自ドメインのメールアドレスの提供。営業販売を光通信に委託。

◇重田から上場時の費用で、1億近い借金をする。

◇当時の上場規則では、上場する決算期の半年前から上場日までは増資を初めとした株式の異動が禁止されていた。3月29日全株主から了解をもらい、30日に払込、31日に増資が有効になった。ここで光通信の子会社となった。

◇日米同時上場。2000年3月10日。崩壊ぎりぎりのタイミングで240億を調達。日本最大の顧客数(ドメイン名獲得数)に、資金力が加わった。しかしこの調達資金を後に1000億の負債を抱える光通信から狙われる。

◇解約数がとまらない。2003月以降。ヒカリモノ(光通信系会社)では信用がなくなり、取引ができなくなった。光通信との提携解消をする。(2000年10月末)

◇中小企業のIT化、個人向け販路の開拓を画策。販路の拡大としてアイビーウェブを買収しようとしたが揉めて失敗。この事件を元に監査役達に社内クーデター(代表取締役の解任の要求)を起こされる。結局監査役はすべて退任。

◇詐欺師の周りには、怪しい人物よりもむしろきちんとした人物の方が多く、それゆえに詐欺が成功する。本当に偉い人であれば、偉そうな態度などとらない。偉そうな態度で威圧するような行動こそが詐欺師の典型的な行動パターン。→渡瀬に借り入れをするために担保として差し入れた株券を無断で転売される。

◇自分が悪くもないのに、金なんか払ってしまったらば、かえって罪を認めたことにされる。




嘘、信用、ハッタリ、プレゼン力、詐欺、裏社会、脅し、弱肉強食、、、多額のお金が絡むところには、ダークなヒト・モノ・カネが集まってくるみたいだ。正直これからの自分の人生、不安になる。

途中から抗争の話ばかりになってきて、本業にエネルギーを割くことができなくなっていた。

被害者の正義・偽善者的な甘えも見受けられるが、単なる雇われライターに比べれば、リスクをとってきた上場会社社長としての論理的・簡潔な文章ではあった。

ソニーショックの時掲示板からリンクされてた傑作フラッシュの、銀のザリガニの意味がようやく理解できた。

反面教師になりうる本ばかり読むのもブルーになってきて、考え物だな。







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Last updated  2004.04.27 15:31:27
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