カテゴリ:相場の歴史
「あなたは博打以外には何もやっていないんですか?」
「ええ、何も…」 彼は私を試験し始めた。私は何も知らなかった。私は新聞もほとんど除かなかったし、この間を通じてまったく本一冊広げていなかった。 「あなたは感受性をなくしちまいましたね」 「あなたは人生や、自分自身の利害や社会的利害、市民として人間としての義務や、友人たちなどを放棄したばかりでなく、勝負の儲け以外のいかなる目的をも放棄しただけでなく、自分の思い出さえ放棄してしまったんです。私は、人生の燃えるような強烈な瞬間のあなたを覚えていますよ。でも、あなたはあの頃の最良の印象なぞすっかり忘れてしまったと私は確信しています。あなたの夢や今のあなたのもっとも切実な欲求は、PER、移動平均乖離率、配当利回り、連結決算、などといったものより先には進まないんだ、私はそう確信しています!」 「もうたくさんですよ、どうか思い出させないでください」 「いいですか、僕はまったく何一つ忘れてやしないんです。でも、僕はいっときの間そうしたものすべてを頭の中から追い出したんですよ、思い出さえも…僕の状況を根源的に立て直す、そのときまではね。その時こそ…その時こそ、僕が死者からよみがえるのをあなたも目にするでしょうよ!」 「あなたはあと10年たっても、まだここにいるでしょうね」 「賭けをしても言い、もし僕が生きていたら、このベンチの上でそのことを思い出させてあげますよ」 「もうたくさんです」 皆さん、シンプルライフの行き過ぎに注意しましょう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.01.22 20:43:09
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