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カテゴリ:こんぺいとう〜世界一周ひとり旅
一方裕子と聡美はバスに乗りサラーラ博物館見学はじめ ゴールドスーク見学 アルプスん宮殿 アルバラード遺跡など車窓観光していた。
最後にラクダのいるところでバスを降りて自由に写真を撮れた。 聡美は前も船に乗ったこともあっていつもみんなに認められて中心にいる。だが裕子はそうでなく今度も一人でラクダの写真を撮っていた。 ガイドがいった。 「ここではラクダの数はいつも登録されています。ラクダが車道を横切る時には必ず車は止まらなければいけません。運悪くラクダをはねてしまったら罰金を払わなければいけません」 撮り終えた裕子が聡美を探すと聡美は他の何人かの女性と話をしていた。みんなの楽しそうな声が聞こえた。裕子は「聡美さん」と呼んだが聞こえないようで諦めて一人でバスに戻った。 しばらく経つと聡美がバスに戻って来た。真っ青な聡美。 「裕子さん 探したわ」 「私も探したわ」 「気がつかなかったわ」 「聡美さんはファンが多いから」 「そんなこと」 「それより昔のこと思い出したの」 「何?」 言いながら席に座った聡美。 「日本にはラクダ事件はないけど大昔奈良で鹿事件があったの 自分の家の前で鹿が死んでいるとその家の者はみな処刑されるから早起きして自分の家の前にもし鹿が死んでいたらよよその家の前に置いて来たそうよ 鹿は春日さん 春日神社の神様のお使いとされていたから」 「そんなこと知らなかったわ」 「子どもの頃オバァちゃんがそんな話をしてた 子どもの頃のことをよく思い出すの」 「生き物も命はみんな一つだものね」 「サスガ聡美先生」 「もう」 クスクス笑う二人。バスが走り出した。
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最終更新日
2025.01.11 14:59:15
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