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カテゴリ:青く踏み世界一周ひとり旅
しく聡美は一人でライブラリーに入ってきた。多くの人が静かに借りた本を読んでいた。受付に近づくと奥から出てきた28番と目が合った。28番は「あらっ」という顔をした。それに対して聡美は小声で 「先日は余計な集まりをしてごめんなさい」 「そんなこと」 「実はたまたま3番の方と廊下でお会いしてね。あなたは今日の午後にライブラリーにいらしてるって聞いて」 「あっそうなんですか!? それより偶然」 「偶然?」 たまたまドアが開いてタムタムが入って来た。そしてタムタムは「えっ!?」の顔で受付に近づいて 「これはこれは」 と嬉しそうだった。28番が言うにはすみの小さなコーナーだけは飲み物を飲めるというので聡美とタムタムはそこに移った。28番はコーヒーを取りに奥に行った。ため息混じりの聡美は 「みんなを集めたりして私は余計なことをしました」 「どうして」 「だって」 「私が悪かったんですよ。妻がいるのにしかも認知症なのに知らん顔で船に乗ってる」 「それは」 「でもその話で誰も近くに来なくなってね」 コーヒーを持ってきた28番は怪訝な顔になになった。だが先に甲高くなった聡美は 「私はタムタムさんのこと誰にも言ってません」 テーブルにコーヒーを置いた28番も 「私もお客さま田村さまのことは決してどなたにも申し上げません」 タムタムはゲラゲラ笑って 「イヤぁ。私よ」 「えっ」 疑われず安心した聡美と28番だった。28番はタムタムから3時に取りに行くと電話があった本を奥に取りに行った。タムタムは言った。 「これから行くチビタベッキアはイタリアの港町。そのことを詳しく調べたいと思ってね」 「私はよく知らなくて」 「私もキリスト教じゃないしね」 「あっ!? そう言えば先日亡くなった方もキリスト教」 「チビタベッキアはのラツィオ州にある港町で 日本人にとって歴史的な繋がりが深い場所ですよ 1615年に支倉常長が慶長遣欧使節団として上陸した地であり石巻市とは姉妹都市の関係にあります」 「へえ」 「今度はそういうことを調べていつかは本でも書きたくなって」 「すごーい タムタムさんカッコいい!!」 後ろで声が聞こえた 「タムタムさんカッコいい!!」 振り向くと裕子と3番が立っていた。聡美の顔が引きつった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.11.11 14:59:50
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