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カテゴリ:青く踏み世界一周ひとり旅
タムタムはライブラリーを出ていく聡美の後ろ姿を見て首をすくめた。 「あの本は戻って来ないかもしれないね」 「もし戻って来たらご連絡します」 「そうしてくれる?」 「ハイ それに実は私の母も認知症で」 「そうか」 「同じように子どもみたいで 泣いたり こもったり 逃げたり そして気分屋で」 「同じだね 認知症と一緒にいなければわからない」 「ホントに」 「そうか ここならそんな話が君と出来そうだ それにパソコンも使えるね?」 「ハイ」 嬉しそうな28番。タムタムは小さな部屋を眺めて 「ここで本でも書こうかな?」 「やっぱりタムタムさんはカッコいいです」 とつぶやいた。 一方聡美は裕子の後を追った。だが3番が裕子の部屋から戻って来るのが遠くに見えた。近づいて 「裕子さんはどうでした?」 「片山さんはゆっくりご本をお読みになると思います」 「そうね」 聡美は手持ち無沙汰でライブラリーに戻ったがもう小さな部屋にはタムタムはいなかった。奥から出てきた28番は「えっ!?」という顔で 「すいません コーヒーもかたづけてしまいまして よろしければまたお出ししますが」 「いいの それより タムタムさんはお部屋にお戻りに?」 「ハイ」 タムタムは一度部屋に戻るがまたここに来ることは黙っていた28番だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2025.11.23 14:06:29
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