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2025.11.23
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タムタムはライブラリーを出ていく聡美の後ろ姿を見て首をすくめた。

「あの本は戻って来ないかもしれないね」
  28番は

「もし戻って来たらご連絡します」

「そうしてくれる?」

「ハイ それに実は私の母も認知症で」

「そうか」

「同じように子どもみたいで 泣いたり こもったり 逃げたり そして気分屋で」

「同じだね 認知症と一緒にいなければわからない」

「ホントに」

「そうか ここならそんな話が君と出来そうだ それにパソコンも使えるね?」

「ハイ」

嬉しそうな28番。タムタムは小さな部屋を眺めて

「ここで本でも書こうかな?」

「やっぱりタムタムさんはカッコいいです」

とつぶやいた。

 一方聡美は裕子の後を追った。だが3番が裕子の部屋から戻って来るのが遠くに見えた。近づいて

「裕子さんはどうでした?」

「片山さんはゆっくりご本をお読みになると思います」

「そうね」

 聡美は手持ち無沙汰でライブラリーに戻ったがもう小さな部屋にはタムタムはいなかった。奥から出てきた28番は「えっ!?」という顔で

「すいません コーヒーもかたづけてしまいまして よろしければまたお出ししますが」

「いいの それより タムタムさんはお部屋にお戻りに?」

「ハイ」

 タムタムは一度部屋に戻るがまたここに来ることは黙っていた28番だった。







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最終更新日  2025.11.23 14:06:29
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