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愛犬と下町のブログ

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2022-0110ルビーとピエロ

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2026.02.02
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の裕子の部屋で船長のアナウンスの声がする。
「また 彼が登場です。ん? 彼女かな。かなり遠くからですが拝見できますよ」
 バッグの中に何かを入れてカメラを手に部屋を飛び出す裕子。そして階段を駆け上がる。
 デッキにやってきた裕子。裕子に手を振る聡美。
「裕子さん こっちこっち」
 もう多くの人がデッキに並んでいる。両方の隣の人に謝って列に裕子を入れる聡美。
「望遠鏡 持ってきた?」
 うなづいて
「船長に聞いたから」
「あっちよ」
「どっちどっち?」
「クジラは塩を吹くからわかりますよ」
 と隣の男性が裕子にいった。
「なるほど」
 詳しく説明する男性が
「クジラは私たちと同じように肺で呼吸しているんです。いつまでも海水に潜っている訳にはいかなくて時折水面に出て呼吸する」
「何でもご存じですね」
 とうなる聡美。タムタムのような人はいくらでもいる。だが聡美はそのことに気づいていなかった。
 男性が言うには
「いやー 今日はすごい数だな。アベックかな? いや親子のクジラかもしれない」
「裕子さん すごい!! こっちに向かってるわよ」
「ワー キャー」
「クジラは一家族5~6頭か両親と子ども一人の核家族か二頭の夫婦が多いです。今日の家族はかなり遠くからでもわかります」
「いいお話ね」
 顔を見合わせる裕子と聡美。
 しばらく経って夜になり酔っぱらって階段を降りていく裕子。聡美が連れている。
「裕子さん大丈夫? 階段落ちないで」
「男性のクジラの話からイルカの話に変わった頃からぐいぐい飲んじゃった。あっ!? でも名前も聞いてない」
「裕子さんがバーに誘ったわりにお名前をきかなかったわよ」
「顔もよく覚えてない。何に似てる? クジラ? イルカ? じゃないわよね。それより猿とか狼とか」
 廊下の一つの部屋の前で止まる裕子と聡美。
「裕子さん! 到着」
「あっ 鍵」
 聡美が裕子の代わりにバッグの中から鍵を出してドアを開ける。
「あ ありがとう。でも私の部屋散らかってるから」
「うちも同じよ。またね」
 裕子を部屋に入れてドアを閉める。
 明け方になって裕子は部屋で洋服のままベッドで眠っていた。
 夢の中でデッキで海を見ている男性の後ろ姿。近付いてくる聡美。
「裕子さんを部屋に送ってきたわ。私 あなたと二人っきりになりたかった」
「私もです」
 と男性。
「お名前は?」
「私ですか? もちろん イルカです」
 振り向くとのっぺりした顔。
 飛び起きる裕子。そして頭を抱える。
「痛いーー」
 頭を痛がりながらまた眠り始める。





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最終更新日  2026.02.02 11:00:05
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