春の富士登山~富士山吉田口登山道(2)レッキスの味
富士山吉田口登山道は、馬返の標高が1,450m、吉田コースと合流する五合目の佐藤小屋が標高2,300m、標高差850mの登りになります。五合目までの古道では昔の富士山信仰の名残を数多く見ることができ、古人の息づかいを感じながら自然の中を登ることができる、約3時間半のコースです。一合目1,520m:16世紀にすでに鈴原社という社があり、富士山の神・浅間大菩薩の本地仏とされる大日如来が祀られていました。その大日如来像は現在、富士吉田市上吉田の御師(おし)のお宅に安置されています。一合目の石碑群一合五勺レッキス小屋跡:昭和初期に建てられたレッキスという名の山小屋の跡です。レッキスというのは昭和初期のカルピスに似た味の飲料です。この小屋の人気商品だったのでしょう。二合目1,700m:かつての富士御室(小室)浅間神社の拝殿が残っています。本殿は冨士河口湖町勝山にある里宮に移築されています。二合目御室浅間橋:橋は道の起点側(表)が漢字表記、終点側(裏)がひらがな表記されています。水が濁らないようにとの縁起を担いで「はし」には濁点をつけません。登山道の水切り:噴火によって出来た富士山は土壌がもろく、浸食されやすい土質です。登山道を大雨から守るため、先人の知恵で所々に水切りを設けて保護しています。登山道の浸透桝(しんとうます):水切りと同様、所々に水を溜め登山道を流れる水を浸透させます。