『魔法使いの嫁 西の少年と青嵐の騎士』
コミックス16巻に前篇が封入されて、17巻に中篇、そして18巻の後編で完結。ようやく通して観る事が出来た。チセがカレッジへ行く直前の、季節の変わり目での物語。都会から移転してきた、まだ友人は疎か知り合いすらいない少年が出会った、不思議と驚異、そして新たな日々へ。ファンにはすっかりお馴染みの、魔法使いの家の温かい描写があって、移転して間がなく、まだ家にも土地にも馴染めていない少年の環境が描かれるから、こういうところに寄り添うように変異はやってくるんだなぁ…と。少年が現実に帰れたのは、相手が、相容れないものを拒否したからか、それとも、「友」という言葉が意味を成したのか…少年奪還の為に、チセは言うまでもなく、ルツはもちろん、そしてエリアスも、身体を張って頑張ったけどね。ふわっふわの綿虫や、森のあちこちで出逢う不思議なものたち、そして、異変を察知して森を見て回るオベロンとティータニアの登場に、大喜び。やっぱり、こういう雰囲気が、まほ嫁の魅力。ラスト、カレッジの制服が届いて…アニメも、来年の4月にカレッジ篇が始まると、予告付。コミックスの本編は、ようやくひとつ辿り着くところへ来て、さて…と、いうところ。人間の方がおどろおどろしくて…な、カレッジ篇。正直、お家が恋しい、シルキーのごはんが恋しい…と、読んでいて思ってしまうのだけど。でも、やっぱり、原作もアニメも、楽しみ!!!