空白のクリスマス...
hiroとの再会。1997年以来だから、だいぶ経つね。hiroが北海道に転勤になってから殆ど連絡も取ってなかった。hiroと初めて会ったのは1993年4月、大学の英語の講義だったっけ?音楽に興味が有り、一緒にクラブの説明を聞きにいった。1時間程、2人で話して、「ところで、あなた誰?」みたいな感じで、お互い名前も知らなかったよね。それから、4年間、hiroはコンサートマスター、オレは部長として、クラブを最後までやり遂げた。厳しいクラブで、毎日あって、色々と大変だった。それから、2005年12月22日、京橋のホームで再会。朝まで語ったね。お疲れ様。8年間の間で、お互い、大きな大きな問題を抱えていた。オレは自分の家族の事で、人のありがたさや、家族というもの、辛い思いをしている人々の事を、今までの人生の中で一番考えた。自分の強さ、弱さ、家族のもろさや絆についても強く感じるものがあった。明日の自分は何処に向かって歩いてるのだろう?明日の自分は一体どういう存在になっているのだろう?長い長い2ヶ月の間で時間をかけて考えた。答えは出なかった。そう、答えなんて無いのかもしれない...。今までの人生の復習の時間だったのだろうか?そんな気がするよ。その頃、hiroも悩んでいたんだね。オレは今まで、他人の悩みを聞いて相談に乗ることが何度もあったが、果たして、真剣に聞いていたのだろうか?親身になって考えていたのだろうか?勿論、その場その場で考えて、答えを導き出していた。でも、今、他人の事を考えるときは、今まで以上に深く考えている自分がよくわかるよ。よく、辛くなった分、ひとに優しくなれるとか言うけど、今回は、傷が深すぎた。結果は良い方向には向かっているが、自分が耐えがたい体験をして、初めて、人の苦しみ・悲しみを自分の事のように考えることができるようになった。人と全く同じように考える事は不可能かもしれないが、それに近づく事はできると思う。だから、今回、hiroと電話で話していたとき、実際に会って彼の話を聞こうと思った。自分が少しでも役に立てたらいいなと、そう考えて行動した。これから、どんな明日が待っているかはわからないけど、自分を大切に。1人暮らしは寂しいね。家族という形があるはずの1人暮らしはとても寂しい...。hiro、玄関の写真が貼ってある靴箱の上に、メッセージを置いて来ました。貴方の理想の幸せを願って...Merry Christmas...明日へ向かって