めざせ大金持ち！

パイが増えない中で取り合いをすれば、競争優位な者が劣位の者から分捕るなんて子供でもわかる。英国では産業革命の後1％の人間に9割の富が集中し、共産主義という考えが欧州に芽生えた。
金融緩和は通貨安の為ではないと言った所で、そういうサイドエフェクトが発生しているのだから、為替調整関税という発想は、弱者にハンディを付けるという視点では合理的だ。私は、日本で利益が出ないような価格設定をしておいて円安を利用して米国で利益を上げるというこのセクターの不健全なやり方は嫌いだ。まあ、これまでの聖人ぶった連中より不動産屋の親父の方が極めて現実的な視点を持っているという事だろう。
しかし、共和党の国境税なんて馬鹿な話だ。先日も言ったように日常雑貨が値上がりすればトランプさんの支持率は下がる。まあ、それを望んでいるのかもしれないが。
まあ前置きはこの位にしておいて、ブルームバーグに米株58％は負け組という記事が有ったので見ておくように言いたかったのだ。富を創出したのは4％未満という結論だが、100年という時間軸では右肩上がりでエターナル　ビューティであれるのはこんなものだという事だ。人生はそんなに長くないから数十年という単位で見ればもっと多いのだろうが、盛者必衰に逆らえる企業は極めて少ない。とにかく、ほとんどの企業は往って来いで終わる。
数百の銘柄を買って、間引きとRRで利食いをして行く、RRは往って来いになる前にそれなりに利食ってしまうので往って来い対策には効果が有るが、エターナル　ビューティのウエイトを落としてしまうという欠点も有る。しかし、超長期で見ればエターナル　ビューティは極めて少ないからそれで良いのかもしれない。とにかく、全ては結果論で美人株が一発屋か永遠の持続性があるのか前もってわからない。
今日私は60歳になってしまった、世間では現役が終わる年だ。10年前にもう生きている時間が残り少ない事に気付いて、人間の相手をするのを止めて天と向かい合う事にした。正直この年になってからできるような事ではない。まあ資産運用の世界は能力と結果の相関が高い、本当に能力の有る人間には面白い世界だ。