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2008年09月11日
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カテゴリ:大川 充夫
ミツオーです。柔軟運動したら左股関節が「グボン!」と大きな音をたてました。…壊れたかも(痛)。

さて、そんなわけで弊社に新人が入社し、現在、実況放送練習生としてアナウンサー修行にいそしんでおります。
その新人・Iくんと話してみました。


練習していて、自分で「うまくいかない」と思うところってある?


ええと、一応これは指導の一環ではありますが、というよりそれを主な目的とした発言ではありますが、いくらか、純粋な好奇心というモノもまじっています。どんなところで苦労してるのかねえ?って感じの軽い気持ちから出た言葉です。

まあ、わたくしなどが実況放送の指導をするなんてのは、いかに立場上そうしなくちゃいけないにしても、実におこがましい話だというのは重々承知。…泣き言をいっても始まりませんが、わたくし、大きな失敗をするたびに、「この仕事、向いてないんじゃないかなあ(涙)」と思ってヘコむのが常なのです。小さな失敗や、うまくいかなかったなあ、などというモノまで数えたらキリがありません。ホント、向いてないんとちゃうか(泣)。

まあ、向いてないなら向いてないなりに、現在これを仕事にさせていただいているわけですから、とにかくファンのみなさまに迷惑をかけないよう、喜んでいただけるよう、自分なりにがんばるしかないのですが。

ま、それはともかく。


弊社の練習生であるIくんは、もちろん色々と「うまくいかない所」をかかえているようでした。彼いわく、例えば「道中」。


道中ってのは、まあ、レースのスタート後しばらくしてから3コーナー手前くらいまで、と思えばいいでしょうか。展開にもよりますが、レースが動く前、勝負所に至る前、ということです。最もカンタンにその部分をすませるとするならば、前から順番に馬の番号と名前を呼んでいけばいい。

「先頭○番××、2番手○番××、そのあと○番××、○番××…」

というやり方。カンタンです。味も素っ気もないけど。
ですが、これをするにも、双眼鏡をのぞいて見えた馬が何番の何なのかがわからなくては言うに言えないわけです。当たり前ですが。

練習生でもプロでも同じですが、双眼鏡の向こうに見える馬が何番の何なのか、瞬時にわからないことはあります。そのときの対処の方法がうまくいかない、と、どうやらIくんは言っているのでした。


どう対処しているのかねえ…。自分でどうしているか、確かめながら実況してみました。

で、気づいたのですが、ひょっとしたら彼は見えた馬の確認(または「これ誰だっけ?」という思い出し作業)を、1頭ずつおこなっているのではないかしらん。

1頭見て「う~んと、これ○番の××」、次を見て「ええと、こいつは○番の××」…という調子でやっていては、そりゃいちいち時間がかかるし、テンポよくいかないことも出てくるでしょう。わたしは、そのへんを自分で気にしながら実況してみたら、どうも2頭や3頭はまとめて確かめているようでした。


という事実に、Iくんと話してからやっと気づいたのですが。まあ、自分がどうやってるかなんて、いちいち考えたことないですから、ひとに説明しようとしてやっと気づくってこともあるんでしょう。でもまあ、それはそれでわたしにとっては発見でした(大した発見じゃないけど)。

それから、「う~む、こいつ何番の何かねえ?」という時間が長引きそうなときに、「……」となってしまっては放送事故か何かかと思われますから、その間も何かしらしゃべっている必要があるわけですが、その際に適当な(文字どおり適当な、という意味と、テキトーな、という意味と)言葉が出てこない、という意味のこともIくんは言っていました。

昔、かみのやま競馬の実況放送を担当されていた與那覇アナウンサーにお話をうかがったところ、與那覇さんは練習生のころ、想定されるいろいろな状況や場面において使えそうな言葉を、場面ごとにまとめてノートにコレクションしていたとおっしゃっていました。具体的には、「スタートのときの言葉」とか「ある馬をほかの馬が抜いていくときの言葉」とか「追い比べになったときの言葉」とか。それぞれ複数考えて、ノートにどんどんためていったんだそうです。…勤勉だなあ。とてもマネできん。

ノートに言葉をためるというのをマネするかどうかはともかくとして、そういうふうに「こういうときに使える言葉」というのをあらかじめ、いくつも考えて準備しておくというのは「……」とならないための対処法として有効ですな。


弊社新人・Iくんの実況放送修行はまだ始まったばかり。これからどんどん課題が見つかって、そのたびに誰かが対処法を教えたり、自分なりに見つけたりしてそうしたモノを乗り越えていかなくてはいけません。彼が何かにぶつかるごとに、自分はどう対処しているんだろう?あるいは、ホントはどうするべきなんだろう?というのを、わたしも考えてみようと思ったりしております。





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最終更新日  2008年09月11日 20時08分20秒
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