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カテゴリ:竹之上 次男
番組改編により、園田競馬はわかりやすくなりました。
ということは、予想がしやすくなった。 つまり、当てやすくなった。 ということになるはずです。 さて、そのようになったのかどうかを、今週の競馬から検証していきましょう。 まず、注目は、今回の番組編成で明確になった昇級馬と降級馬の成績。 降級馬については、3走連続で着外(6着以下)に敗れた馬が該当するので、まだ出てきていません。のちに検証することにしましょう。 昇級馬は、今週から続々と出走してきています。 今週は27頭の昇級馬がいました。 なぜ、こんなに多くの昇級馬がいるのか疑問に思う人もいるでしょう。 それはこの度ポイント制を導入したことにより、勝たなくても着順によるポイントで、昇級してしまうことがあるからです。詳しくはこちらで。 今週の昇級馬の全成績 2-5-2-18 勝 率.074 連対率.259 3連率.333 勝てずにクラスが上がるのは、当然不利なわけで、苦戦する馬が多いようです。 では、そのうち勝って昇級した馬はどうか。 勝って昇級した馬の全成績 1-3-1-4 勝 率.111 連対率.444 3連率.556 数字は一気に跳ね上がります。 勝たずに昇級した馬の全成績 1-2-1-14 勝 率.056 連対率.167 3連率.222 やはり勝って上がるのとそうでないのとは、大きな違いがあるようです。 それでも連勝したのはたったの一頭だけですから、相手強化は見た目以上にあるのかも知れません。 馬券検討の際、昇級馬の扱いを考える上で、参考になさってはいかがでしょうか。 続いて、新番組編成は20以上もあったクラスを、7つに分けたわけですから、当然そのクラスの幅はいままでより広がり、各馬の力量にも差が出てきます。 ですから、新聞の見方として、前走すでに新方式の番組(4月からスタート)で出走していたのであれば、前々走のクラスを見ると、力量比較がしやすくなります。 なんでこの馬が好走? と思ったとき、その前々走や3走前などをチェックすると、要因をつかめることもあります。 それでは、実際に見つけ出して見せましょう! と言いましても、完全に結果論ですが…。 4月15日(水)園田競馬第5レース 勝ったのは、しんがりの12番人気ゴールドアスリート。2着に7番人気のイナズマスキャター。3着は2頭同着で1、2番人気のニシオビルタス、ヒビキジュリアーでした。 馬単1,006,420円は、兵庫県競馬で馬単史上初の100万馬券。 3連単は二通りながら、1,740,910円(史上8位)と870,490円という爆発的配当となりました。 これらの配当にありつけたかどうかは別として、ぼくはこのレース、狙って狙えないことはないと思っています。 まず、このレースには、昇級馬が3頭いました。出走表はこちら。 イサカールは勝って昇級。アンビ、オンザメモリーはそれぞれ2着での昇級。 先ほどのデータからも、勝って昇級はまだしも、負けての昇級は苦しいと考えるのが妥当と言えます。 また、この3頭の前々走を見てみると、それぞれ以前のクラス表記のD5かD6クラスでレースをしていました。 では、他の各馬の前々走、もしくは(新年度初出走なら)前走を見てましょう。 D1やD2で好走歴のある馬、D3で勝っている馬、更に上のC6に在籍していた馬も見られます。 つまり、今回の昇級では、以前よりも大きくクラスを上げていることが分かります。 やはり、ここでは昇級馬を疑ってかからざるを得ないようです。 次に、勝ったゴールドアスリートの好走要因を探っていきましょう。 3走続けてしんがり負け。これでは手が出しづらいのは当然。 ですが、注目するのは前走。 今回と同じくC2クラスでレースをしているのですが、出走したのは特別競走。 同じ条件でも賞金が高く、好メンバーが揃います。 距離も初めての1230mだったことを考えれば、好走できるかどうかは別として、条件が好転していることは明白なのです。 その前走が10番人気。で、今回がしんがりの12番人気というのは、ちょっと不思議。 3連単のアタマで買えなくても、少し押さえておいてもいいかなと、思ってもおかしくないように思うのです。 2着のイナズマスキャターも人気がなさすぎた感があります。 メンバー中、前走このクラスでポイントを加算(5着以内)した馬は2頭だけ。 好走して同条件で走ることができるわけですから、当然注目されるべきなのです。 鞍上に坂本騎手が戻ったことも、狙いのひとつになったのかも知れません。 となると、もう1頭、前走このクラスで5着に好走しているタイセンサーも、当然狙えるのではと思いがちですが、じつはそうでもないんですねぇ。 同馬の前走をよく見ると、リミテッド競走。 これは、兵庫県デビューの馬限定の競走。 他にも新年度から牝馬限定戦がつくられましたが、やはり限定戦から一般戦に戻ると、有利とは言えません。 だから、ここは控えめな評価が妥当だろうと思います(結果は5着)。 3着の2頭は、これまでのクラスやレースぶりから人気になって当然。押さえておくべき存在でした。 このように、高額配当になるレースであっても、結果を見て理由づけができるようになったのが、今回のクラス編成だと、ぼくは思っているのです。 以前のクラス編成のときに何度か出た「特払い」になるようなケースは、もうお手上げでしたもん。 理由探すん無理! 現に、以前と比べると前半のレースでも、売上げが伸びています。 3連単のシェアも上がっているので、狙いをつけやすい番組だと、ファンの皆さんが感じとってくれているのではないかと思っています。 まとめておきましょう。 ・負けて昇級は疑問符を! ・前年度までのクラス編成をチェック! ・同じクラスでも、条件の違いに注目! 以上のことを見ているだけでも、園田競馬をより楽しむことができるのではと確信しています。 降級馬に関しては、まだ先の話になりますが、ぼくの予想では、C2から最下級のC3に下がった馬は、狙いだと思っています。 〓Weeklyトピックス〓 ★川原騎手が3500勝達成! 川原正一騎手(50)が、4月14日第2レースで地方、中央合わせて通算3500勝(中央71勝)を達成。34年目のシーズンを迎える大ベテランは、まだまだその歩みを止めることはありません。 3500勝という数字はどう受け止めますかと聞いてみたところ、一瞬グッと涙をこらえるような表情になった川原騎手。様々なことが頭を巡ったんでしょうね。 「いろんな人が支えになってくれて、ありがたいです。よく3500勝もやったなと自分で思いますね」 安藤勝己さんや、安藤光彰さん、伝説の騎手坂本敏美さんなどがいて、強豪名手が揃う中、積み重ねてきた勝ち星は、3500以上の重みを感じさせます。 「毎日レース後に自分の騎乗を(ビデオで)見て、反省して、それを前向きに捉え、次に繋げて行ってます」 これが大事なんでしょうね。反省するのはいいですけど、落ち込んじゃうとダメなんでしょう。 次の目標は? 「目標ってのはないんですが、乗せてもらえる馬を、ひとつひとつ大事に騎乗していきたいです。そして怪我のないように、ファンの皆さんを楽しませるように頑張ります」 騎乗フォームが綺麗で、クレバーなレース運び。見ているファンを安心させる乗り方をする川原騎手。 「まぁ、良い馬乗せてもらってますから、結果を出して当たり前ですからね」 いえいえ、良い騎手だから、良い馬が集まるんですよ。 これからも素晴らしい騎乗を期待しています。 ★大山真吾騎手は500勝! 大山真吾騎手(25)が、4月16日第6レースで、通算500勝を達成。デビューから5年6ヶ月でのスピード達成となります。 ちなみに現JRAの岩田騎手は、4年半ほどで500勝を達成。さすがにそれには及ばずとも、それに次ぐスピード記録。 岩田騎手に追いつけ追い越せで頑張ってもらいたいものです。 ★メモリアルまであと何勝? ・有馬騎手 通算勝利(中央1勝含む) 4000勝まで、あと15勝。 ・三野騎手 通算勝利 1900勝まで、あと7勝。 ・松平騎手 通算勝利 1000勝まで、あと18勝。 ・木村騎手 本年勝利数 100勝まで、あと1勝。 名古屋JBCまで、あと179日。 体重計に乗るまで、あと7日。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年04月18日 16時49分09秒
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