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2011年04月01日
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カテゴリ:古谷 剛彦
 今日から平成23年度を迎え、地方競馬にとって新たな門出を迎える人もいます。その中の一人が、ホッカイドウ競馬で今年デビューする下村瑠衣騎手です。

下村瑠衣.jpg

 ホッカイドウ競馬では、6人目の女性騎手となる下村騎手は、青森県八戸の出身。

「3歳の頃から乗馬クラブに通い、お父さんに連れられて盛岡競馬場にも行くこともありました。競馬を見ていて、かっこいいなと思い、小6の頃に騎手になりたいと思いました」

 となると、岩手で騎手を目指すことも視野に入っていたと思うのですが、と質問すると、

「はい。北海道か岩手で迷ったんですが、日本で最大の馬産地で、馴致にも興味があったことなどから、北海道で頑張りたいと思いました」

 憧れの騎手は、日本でもお馴染みのジュリー・クローン騎手。

「同じ女性で、3000勝以上していることが凄いと思いましたし、インターネットで彼女の競馬を見ていても、学ぶことは多いと感じました」 昨年は研修期間で門別にもいた時期があり、実際の競走馬の調教もつけた訳ですが…

「センターの馬と違い、競走馬はすごく元気があって、力強さが一番違うと感じました。谷口先生が、最初は乗りやすい馬を乗せてくれ、そこから技術を磨いて厩舎の有力馬にも乗せて頂くようになりました」

 その中で、心に残る馬にも取り上げたモルフェソングエルが、思い入れが違ったとのこと。

「谷口先生が、自分なりにその馬のことを考えて調教するように任せて頂いた馬でした。大人しくて、普段はそんなに速く走るイメージがありませんでしたが、エーデルワイス賞などオープンでも好走していた馬で、勝った時にはレースで騎乗していた小嶋さんに、『いつもありがとう』と言ってもらい、大泣きしたこともありました」

 デビュー後の目標は…

「とにかく数多くレースに騎乗できるよう、関係者の方々の信頼を築いていきたいと思います。その後に、初勝利がついてくる訳ですし、小嶋さんのように、人間性も大事にしていきたいと思います」

 笹木美典騎手がデビューしてから、もう9年が経つ訳ですが、久々に女性騎手が誕生するとあって、地元メディアも注目が集まっています。とにかく元気な下村騎手、29日の開幕が待ち遠しい限りです。

 さて、坂田さんと小枝さんも触れていましたが、僕もばんえい記念を見に、帯広競馬場に行きました。当日は小枝さんらとともに場立ち予想にも参加しました。

 レースの迫力は、坂田さんのブログできっちり伝わっているかと思いますが、自分のブログでもその日の興奮と感動は記させて頂きました。 全レースが終わった午後6時過ぎに、ばんえい記念の記者会見が始まりました。

ばんえい記念記者会見.jpg
(左から松井浩文師、松田道明騎手、高橋広道厩務員)

 松井師は開口一番、

「何よりも良かった、の一言です」

とのみ答え、松田騎手に話を振っていましたが、改めて質疑応答があった時には、

「今シーズン、『何で勝てないんだ?』と思い、辛い時期もありました。そのことで、調教をし過ぎて、かえって馬に負担を掛けていたことがわかったんですよ。とにかく繊細な馬で、体重を減らさないように気を使いながら、ここまで頑張ってきました」

と、涙をこらえながら、今シーズンのカネサブラックへの思いを話されていたのが印象的でした。その中でも特に、

「調教をやって結果が出るタイプなら、それはわかりやすいことだけど、繊細なので調教をやらずにレースを迎える、というのは、不安なんですよ。こんな調教で、1トンを引っ張れるのだろうか?とか…」

と、今シーズンの苦悩、そして勝てた時の喜びを感じた瞬間でした。

 松田騎手は、「2年連続2着だったので、昨年のビデオを見てパターンを変えてみようと思って乗りました。松井先生と2人で色々話し合って、帯広記念でハミを替えて試したら効果も見られ、ばんえい記念でもこのハミで行こうと決めて、その分、馬をコントロールできて余分な動きをさせないようにできました。ニシキダイジンには、五分で坂を下りれば負けないと思っていました」

 そして、勝負のポイントにも上がっていたのが、第2障害手前。

ばんえい記念第2障害前.jpg
(9番がカネサブラック)

「重い荷物を背負って登るために、坂の手前ではなく、30cm手前で止めて、少しでも勢いをつけて行こうと思いました」

と話していました。頭脳派と言われる松田騎手らしい作戦、そして常にニシキダイジンより前にいて、先にムチを入れさせようと思い、引っ張っていく形に持ち込めたことも勝因に挙げられています。

 後は、坂田さんも触れられていましたが、松田騎手は、他の出走馬やその関係者たちへの気配りもしていました。

「このレースは、皆で頑張ったから良いレースができるんですよ。ばんえい記念のために、1カ月前から1トンへの対応を考慮して調教している。皆が頑張っているっていう思いを伝えたかったんですよね。カネサブラックだけではレースにならないし、良いレースになった、というのは、他の関係者の頑張りもあったからこそ。それを本当に分かって欲しかったんです」

と、記者会見の場で話されていました。ばんえい記念への思いの強さ、そして場内の雰囲気の良さ。自然に涙が出てくるし、全馬完走の後の温かい拍手にも感動します。

 ばんえい競馬は、4月10日に2歳能検がスタートし、その翌週から新年度が開幕します。 最後に、ホッカイドウ競馬は2歳能検が2週目を迎え、昨日はいきなり50秒を切るタイムが出されました。

マイイブキ.jpg
(マイイブキ、牝、父グランデラ、母エンヴィ)

マジックキララ.jpg
(マジックキララ、牝、父ファスリエフ、母テンザンキラリ)

 マイイブキが49秒4、マジックキララが49秒5。スタートしてから、この2頭が後続を大きく引き離し、非凡なスピードを披露。レースラップも、自分の採った時計で12秒8-11秒3-12秒0-13秒3と、テンから飛ばしに飛ばした割に、終いもしっかりしていたので、この2頭は非常に楽しみです。

 北海道も、春が近づいてきましたね。





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最終更新日  2011年04月01日 19時17分12秒
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