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2012年01月12日
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カテゴリ:大川 充夫
大川ミツオーです。今年も木曜日を弊社・山中寛アナウンサーと交代で担当いたします。よろしくお願いいたします。

さて、2012年も2週目後半。南関東地区は、元日からの川崎開催に続いて、今週は船橋開催です。

船橋競馬、昨日のメインレースは、船橋名物1000メートルの重賞・第56回船橋記念、12頭であらそわれました。

例年、この条件をねらった馬たちが顔をそろえて激しいレースとなる、船橋記念。今年も「短距離巧者」「コース巧者」が数多く出走し、面白いレースを見せてくれました。

勝ったのは、人気のナイキマドリード。
メンバー中の実績は断然で、この船橋1000メートルでは、2010年JBCスプリント2着という成績を残しています。

昨年もこのレースに出走して人気を集めましたが、このときは「出遅れてしまって…(川島正太郎騎手・談)」4着にやぶれており、今年はその雪辱を期しての参戦だったことと思われます。

また、この日、船橋記念の発走数時間前には、NARグランプリ2011受賞者が発表されました。ナイキマドリードは2年連続で「最優秀短距離馬」に選ばれました。2011年は、浦和競馬場で6月におこなわれた、さきたま杯(Jpn II)を制覇しており、そこが評価されての受賞。ぜひこの船橋記念に勝って、受賞の報に花を添えたいところだったわけですが、じつに見事な勝ちっぷりでした。

1000メートル戦、スピードにまかせて一気に押し切ってしまう力を持った馬が多く参戦しており、スタート直後は予想通りの激しい先行争い。
好スタートから、グリッターアイス、ギオンゴールド、バトルファイター、そして2年半もの休養から復帰した、船橋1000メートル巧者といえばこの馬というスパロービート、4頭が勢いよく先行していきます。

ナイキマドリードは中団のやや後ろ。コーナー通過順を見ると、4コーナーでは後ろから4頭目という位置取りでした。

また、もう1頭の人気馬・セントラルコーストはスタートで後手を踏み、これまた後方から。4コーナーで後ろから5頭目あたり。

毎度のことながら、本来先行したい/先行できる力量のある馬たちが、カンタンには行かせてもらえないのがこの船橋1000メートル。同じような指向・ダッシュ力の馬がわんさと出走してますからな。ナイキマドリードもセントラルコーストも、条件の違うレースならば逃げるか先行集団でレースのできる馬ですが、昨日のレースでは2頭とも後方からの、むしろ「追い込み」にかけることとなりました。

直線は…。

先行した馬たちが苦しくなる中から抜け出して、よく粘ったのがバトルファイター。そのまま押し切りたいところでしたが、4コーナーで外に出して素晴らしい末脚を見せたナイキマドリードが、並ぶ間もなく差し切りました。何とも、役者が違う、とでも表現するしかないようなあざやかな追い込みでした。

ナイキマドリードって、こんな競馬もできるのか!

というのが正直な感想。
こうした末脚をいつでも繰り出せるのならば、今後のレースはこびや立ち回りにバリエーションが出てきますし、強さに磨きがかかるというものです。

バトルファイターはナイキマドリードにこそかわされ、突き放されましたが、せまったセントラルコーストはアタマ差、振り切って2着。結果的に出遅れがたたったカタチのセントラルコーストは3着でした。

それにしても、ナイキマドリードの充実ぶりは、頼もしい限りです。
南関東地区は短距離戦線での役者が充実している、という話を前にも書きましたが、昨年あたりからベテラン勢がさすがに衰えを隠せなくなっています。そんな中で、明けて6歳と、そろそろこの馬もベテランの部類に入るわけですが、しっかりと短距離戦線主役の座を受け継いだ、そんな宣言を聞いたように感じられたナイキマドリードの船橋記念制覇でした。


レース後の表彰式インタビューで、川島正太郎騎手は、

「(川島正行)先生からは、行く馬がいたら先に行かせておいて、落ち着いてかまえていれば大丈夫だ、と言われていました。直線にむいたら、絶対にいい脚を使ってくれると信じていましたので、自信を持って乗りました。(自身が)あまり差して勝ったことがないので、ナイキマドリードに感謝してます(笑)。昨年の雪辱ができてよかったです」

という意味のことを語っていました。

「最優秀短距離馬」の称号を2年連続で手にしたナイキマドリードですが、自身、1500メートルの重賞も勝っていますし、今後はマイルあたりまでを守備範囲に、ますますいい走りを見せてもらいたいと思います。



また、このレースには、上でも触れていますが、スパロービートが出走していました(結果12着)。

スパロービートは川崎の所属馬ですが、早くから船橋1000メートル巧者ぶりを発揮して、3歳~4歳にかけて、船橋1000メートルで6連勝(5連勝目が09年船橋記念)した馬です。その快足ぶり、そしてコース巧者ぶりから、「2010年の船橋JBCではぜひこの馬を見たい!」という声の高かったスパロービート。残念ながら、09年北海道スプリントカップ(Jpn III)3着のあと屈腱炎を発症し、休養。1年後の船橋JBCに出走することはかないませんでした。

スパロービートの船橋1000巧者ぶりを最もよく知っていたのは、馬主さんや陣営の方々だったでしょうから、船橋JBCをむなしく見送らざるを得なかったのは、どれほどのくやしさだったことか。

結局、2年半以上もの長い休養をへて、ようやくの復帰戦に船橋記念を選んだのも、実にこの馬らしいことで、まずは無事に走り終えることができたことに、見る側としてもうれしく思いました。

年単位の長い休養を余儀なくされた馬が復帰して、以前のようにレースに出走する姿を見るたびに、陣営の方々の努力と辛抱はいかばかりかと、心の底から感心します。スパロービートも、まずは復帰戦クリア。関係者のみなさんに拍手をおくるとともに、以前のような快足ぶりをまた見られる日がくることを、期待して待ちたいと思います。





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最終更新日  2012年01月12日 14時46分05秒
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