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カテゴリ:奥村 武
奥村
再びの猛暑が日本を襲っています。 なぜ高校野球はこんな季節に外で、しかもデーゲームでやるの? 気象庁から屋外での運動は原則禁止と発表するほどなのに。 ドーム球場がこれだけたくさんできて、発達している日本なんですからね。 気合いとか根性とか、高校野球らしさとか。 変化を恐れる国民性なのでしょうか。 大きな事故が起きないことを願うばかりです。 さてお馬さんたちに話を戻しましょう。 梅雨が明けた頃にやってきた最初の猛暑は、日中こそ37度近くまで上昇していましたが朝晩は涼しさも感じさせる気候でした。 しかしこの時期にやってくるとは大変です。 例年立秋を過ぎた辺りから、朝晩の気温も下がりづらくなってきます。 恐らく湿度が極めて高くなっているからなのでしょうが、暑さに弱いサラブレッドたちには最も過酷な季節だと言えるでしょう。 そこにきて偏西風の蛇行によるいたずらが重なってしまうと、お馬さんたちは休まる暇がありません。 毎朝馬房内の気温と湿度を計測しているのですが、ここ数日は気温29度湿度90%以上という日もざらです。 早朝3時の馬房内の気温ですからね。 先週北海道の牧場から美浦に直接入厩してきたお馬さんたちなんて、馬房で立っているだけで汗だくになっています。 まあ幸いなことに今年は食欲が無くなってしまっているお馬さんが見当たらないのはラッキーですが。 もう少しすると今度は蚊の大群がやってくる季節となります。 さらにお馬さんたちのストレスは増してゆくのです。 イライラが積もり積もって、かゆみを紛らわせるために体を壁に擦りつけ怪我をしてしまうことも増えてしまいます。 なんとかこの季節を無事に乗り切り秋には良い競馬できるようにしなくてはなりません、秋こそは。 そう・・・というのもこの1カ月、勝ち星からすっかり遠ざかってしまっているのです。 最後に勝ったのは福島のガムランくん。 そこからはちょっと厳しい競馬が続いています。 この時期はとにかくお馬さんに無理が掛からないような調整を心がけます。 普段馬房にいるだけで体力を消耗してしまっているのですから、そのくらいの配慮は当然です。 何より将来のあるお馬さんたちにとっては、これから先の季節が正念場となります。 今は無理するべき時ではありませんから。 とは言っても3歳未勝利戦は残すところあとわずか。 彼ら彼女らにそんな悠長なことを言っている時間がないのも事実です。 その辺の兼ね合いがとても難しいこの時期の猛暑。 今週こそは必ず勝ち鞍を挙げて見せますので応援よろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年08月12日 11時47分48秒
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