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カテゴリ:坂田 博昭
火曜日の担当は、坂田博昭です。
昨日までで、JRAの全ての日程が終了。私も、仕事としては昨日で競馬の御用納めとなりました。 有馬記念の大きな盛り上がりのあと、その翌日に「もう一丁」。個人的には、仕事もあり、馬券もあり、それはそれで楽しい一日にすることが出来ました。
有馬記念が、一年の最終開催日ではなくなったことで、競馬ファンとしてのメンタリティは大きく変化し、それでいいのかどうかと言うことも人によって感じ方はそれぞれあるようです。 「クライマックス」という言葉は、本来は音楽などで「最高に盛り上がる部分」を指して言う言葉だそうです。しかし、和製英語としての「クライマックス」が、多くの場合物事の最終最後の盛り上がりのことを指すのは、これは日本人としてのメンタリティが現れているのだと思います。もしも、有馬記念の日が最終開催日ではないことを寂しく思う気持ちがあるとすれば、それはまさしく「日本的クライマックス」としての心のありようなのではないでしょうか。 私個人としては、有馬記念の後ろの「もう一丁」について「これはこれでありかな」と思うので、例えば「(有馬記念当日の)今日がダメでも、明日がある」とか「明日はボーナス、おまけみたいなものですから」といった言い方を、グリーンチャンネルの放送の中でもしていました。実際にこの形で競馬を楽しむファンの立場での実感は、そんなところにあるはずで、これも一つの心の持ちようと言えるでしょう。 美味しいものを、最初に食べるか、それとも最後に残すか。感じ方は確かに人それぞれという気もしますよね。
一方、物事を作る立場で考えるのが、そうした「クライマックス」をどこに設定するのが良いのかということ。 有馬記念の日で全て終了!とした方が、その場盛り上がって人や金の動きが大きくなるのか、それとも後ろに「もう少し何か」がある方が好ましい状況を生むのか。ここは「クライマックス」のムードに流されることなく、冷静沈着に考えるべきところでしょう。 3連休をフルに使って、もう一丁を有馬記念の後ろに設定したことには、必ずそうした読みがあるはずです。
今シーズンの門別で、興味深い経験をしました。 10月下旬に開催された、ダービージョッキーズスペシャル。火曜日から木曜日の3日間連続開催のうちの初日にあたる火曜日に開催されました。広報宣伝の甲斐もあり、当日は集客も売上げも上々の成果。企画自体は成功と言って差し支えない十分な成果を得ることが出来ました。 しかし…実は注目すべきことは、そのあとの2日間に起きました。 そもそも、これといって目玉になるようなレースが全く設定されていなかった番組構成だったにもかかわらず、続く水曜日木曜日も想定を大幅に超える売上げをマーク。「我がことながら…」と関係者を驚かせる結果が出ました。 これが全て、その「クライマックス」効果なのかどうか判断するには、更に詳細な分析が必要でしょう。しかし、お金の流れがその「クライマックス」の存在によって変わったことは、どうやら間違いなさそうです。そういうことが確かな流れとして確認できるならば、例えば重賞を連続開催の初日に設定するというふうに、周囲の諸条件に合わせながらの選択肢にも幅を作ることが出来るかも知れません。
ちなみに、来年の年末は3連休にならないので、有馬記念は年の最後の日曜日。「もう一丁」はなくて、有馬記念の日がまさにオーラス。 来年の有馬記念を迎える気持ちは、また今年とは異なるものになるのでしょうか…。
今年も、残り1週間。 競馬は各地で毎日休みなく続いていますし、東京大賞典も楽しみ。大晦日の最終最後まで「まだレースはありますから!」の心意気で(笑)、楽天競馬で馬券にも挑戦しつつレースを楽しんでいくつもりです。 年の最後まで、頑張って行きましょうね! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年12月24日 11時34分38秒
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