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2015年09月10日
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カテゴリ:横川典視
 木曜担当のよこてんです。

 今回のお話は「ビューチフルドリーマーカップ」です。

 今年のビューチフルドリーマーカップ。これまでとはちょっと変わった部分があった事に皆さんお気づきでしたか?
 まあ、無理にもったいぶる所ではないですけども、せっかくなんで少し引っ張りつつ話を進めていきましょう

 さてビューチフルドリーマーカップは『GRANDAME-JAPAN2015』の古馬シーズンの一戦となっております。古馬シーズンは全8戦で行われ、出走馬にはそれぞれのレースの条件に応じたポイントが与えられます。
 そのポイントで総合1位になれば1000万円(!)のボーナスが授与されるという事で、年々そのポイントもしっかりと計算しつつの戦いが白熱化しております。

 今年も、先のビューチフルドリーマーカップを制したサンバビーン(北海道・田中淳司厩舎)がその時点で27ポイントを獲得してトップに躍り出たのですが、今日10日に名古屋で行われた秋桜賞をケンブリッジナイス(船橋・新井清重厩舎)が勝って29ポイントとして再逆転。シリーズの行方は最終戦・レディスプレリュードにもつれ込む事になりました。

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★サンバビーン

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★ケンブリッジナイス

 2頭のポイントの差は「2」。レディスプレリュードは出走して完走すれば最低限2ポイントを獲得できるので、2頭の間の差は事実上無いに等しい状態です。
 GRANDAME-JAPANのポイントや順位の決定はいろいろと細かい条件があるので詳しいところはシリーズのサイトを見ていただくとして、ざっとまとめると

■レディスプレリュードにサンバビーンのみが出走した場合

 →サンバビーンが2ポイントのみの獲得で29P同点で終わっても、「最終戦に出走した馬」が優先されるのでサンバビーンが総合1位に。

■レディスプレリュードにサンバビーン・ケンブリッジナイス双方が出走した場合
 →どちらも着外ならケンブリッジナイスが総合1位に。サンバビーンは最低限掲示板確保が1位の条件に。

 レディスプレリュードで優勝すると20ポイント獲得できますので、例えば秋桜賞終了時点で16Pのエトワールドロゼや12Pのタッチデュール、ピッチシフターらが優勝すれば逆転総合優勝も可能ではあります。

 サンバビーンはレディスプレリュードに出走するようです。ケンブリッジナイスがどうするかが焦点ですね。

 これも皆さん既にご存じかもしれませんが、ケンブリッジナイスはゴール直後に転倒し、鞍上の吉原騎手が負傷するという事態になりました。
 馬の方には怪我とかは無かった様なんですけども、次戦がどうなるか今日の所は不透明。吉原騎手は鼻骨と背骨の骨折だとの事。怪我をしてしまったのは現実だから、こうなれば一日も早い回復と、そして復帰を祈るばかりです。


 ビューチフルドリーマーカップに戻りましょう。今年変わった点ですね。そうです。点なんです。点。
 昨年までは「ビューチフル・ドリーマーカップ」と点(正確には中黒)が入っていたのですが、今年から無くなりました・・・というのが「変わった“点”」なのです。

 レース名の由来となったのは小岩井牧場がかつて輸入した繁殖牝馬ビューチフルドリーマー号。なので「馬の名前に中黒が入るのはおかしい」とは、以前から指摘されていたようです。今シーズンから中黒を取り去って馬名を正確に反映したレース名となりました。
 JBISとか地全協のデータだと今年も「ビューチフル・ドリーマーカップ」だったかのようになっていますが、岩手競馬としては今年から「ビューチフルドリーマーカップ」が正です。

 さて、馬名を由来にしたとするなら“不正確”だったと言わざるを得ない「ビューチフル・ドリーマーカップ」のレース名ですが、当初からこうだったのかというと、どうもそうではなかったようです。

 ビューチフルドリーマーカップは1975年に新設されました。その時はきちんと「ビューティフルドリーマーカップ」と命名されていたようなのです。


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★「いわての競馬史」P161より

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★「いわての競馬史」P95より

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★「岩手県競馬組合30周年記念誌」P200より

 この1975(昭和50)年にはスプリングカップやシアンモア記念、赤松杯、早池峰賞、あやめ賞といったレースが新設され、その中に牝馬特別「ビューティフルドリーマーカップ」もありました。
 古い資料を見るとちゃんと(という言い方は変かもしれませんが)「ビューティフルドリーマーカップ」で、中黒は無かったようです。

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★「岩手日報」昭和50年12月14日朝刊より。ここでは「ドリーマーカップ杯」と微妙な表記

 翌1976年。はやくも「Bドリーマーカップ」と略された表記になります。

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★「いわての競馬史」P165より

 一般紙上では「B・ドリーマーカップ」と表記されました。

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★「岩手日報」昭和51年11月27日朝刊より

 2年目からか~ずいぶん早かったな・・・と苦笑しちゃったんですが、競馬組合的にはまだ中黒無しの「Bドリーマーカップ」が使われていた気配もあります。
 で、次の表記を見つけて「おや?」と思いました。

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★「いわての競馬史」P177より 1979(昭和54)年の表記

 もしかして、馬名を区切るつもりの「・」ではなくて、「ビューチフル」を「B」と省略したという意味の「.」だったのではないか?と。
 岩手日報紙面で「B・ドリーマーカップ」になっていたように、縦書きの文章の中では中黒が省略符として使われる場合がほとんどです。本来は「ビューチフル」部分を省略した意味で使われたのが、縦書き横書きが混在して使われるうちに省略しない状態でも「ビューチフル・ドリーマーカップ」と、あたかも「・」がもともとあったかのように扱われるようになったのではないか?それが「ビューチフル・ドリーマーカップ」になってしまった原因ではないでしょうか。

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★「岩手県競馬組合30周年記念誌」P184より

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★「レーシングメモリー 岩手競馬25年の記録」P53より

 表記のゆれの例。前者は省略の意図か。後者は、文中では一切省略せずに貫き通しているのに見出しには中黒が入ってしまったのが不可解。見出しはレース名に合わせたのかも。

 わざと中黒を入れたのではなく、省略して使っているうちに勘違いか誤解かがあって、それが踏襲されてきた・・・という事ではないのかと思うのですが、いかがなものでしょうか?
 いずれにせよ「ビューチフルドリーマーカップ」となって、馬名的にもレースの歴史的にも本来の姿に戻ってスッキリしたのではないかと思います。






最終更新日  2015年09月11日 02時45分58秒
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