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テーマ:楽天写真館(354364)
カテゴリ:大川 充夫
ミツオーです。なた豆茶というのを試してみています。
さて、わたくし、競馬の実況をなりわいにしております。 この楽天競馬日替わりライターブログの執筆陣には、わたくしと同業の方が多く、北から 太田裕士アナウンサー 坂田博昭アナウンサー 山中寛アナウンサー 竹之上次男アナウンサー が現在も執筆中。かつては小枝佳代アナウンサーも、ここに書いておられました。 こうしてみると、 競馬の実況してる人間ってけっこういるなあ ってなもんですが、どうしてどうして、たまたま(っつか、恣意的に)ここにその人種(=職種の人間)が集まっているだけで、全国的には絶対数のかなり少ない職業です。 ましてそれを「地方競馬で場内実況をしている者」という条件でかぞえることにしてみると…現役は15~20名の間におさまるのではないでしょうか。 この秋、日本の全人口中のたった0.0002%未満を占めるだけのその業界に、新人がくわわりました。 弊社:(株)耳目社から実況アナウンサーとしてデビューしたその新人を、百瀬和己(ももせ・かずみ)と申します。28歳です。 この後ろ姿↑こそ、百瀬和己アナウンサーだ! 以前、園田競馬場でおこなわれた馬場ランイベントに参加した百瀬を、竹之上さんにご紹介いただきました。 はるばる関東から、わざわざ時間と経費をかけて、あえて園田競馬場の馬場を走りに行った男、それが新人・百瀬アナウンサーなのでした。…酔狂な人間だなあ、という感想、ごもっとも。わたしもそう思います。 東京都西部で育った百瀬アナウンサーは、東京競馬場が近所にあったことと、競馬観戦好きなお父さんの影響もあり、小学生のころにはすでに自身、競馬が好きであったそうです。 そしてなんと、小学6年生の折には、親戚の方の 「将来、何になりたいの?」 との問いに、 「競馬の実況アナウンサーになりたい」 と答えていたというからビックリ。 スゴいな、お前。それって16年前やろ?その時期は…オレはこの仕事…あ、もう就いてるか、でも北関東もまだまだ元気、足利だって廃止になってない。昔の話だ。 何がスゴいって、その昔の夢を今、実現したってのがスゴい。 今日の百瀬アナウンサー↑。 まず朝は実況で使う資料づくりから。塗り絵してます。 競馬好き少年がみんな競馬実況アナウンサーになりたいと思うのか、っつうとさにあらず。 普通はそこで、騎手になりたいとか、競馬会に就職したいとか、記者になりたいとか、そういう道を考えるひとも多いはず。 百瀬もそれは考え、確かに模索した時期もあったそうですが、 「もともと人前に出るのが好き」 という性格と、 「ラジオを聴く時間が長かった」 ことからか、しゃべりの仕事に就きたいと考えるようになります。 競馬+しゃべり=実況アナウンサー ということですな。 小学生時代から、すでにテレビを見ながら新聞片手に実況のマネゴトをしていたというから、ちょっと気持ち悪い…じゃなくて、筋金入り…っていうのかな、こういうの。ようわからん。 今日の百瀬アナウンサー↑。 双眼鏡で出走馬を見て覚えます。このあとレース実況本番! 競馬関連、放送局関連への就職がうまくいかず、他業種に就職した百瀬は、営業職としてかなり充実した社会人生活を送ったそうです。 営業が楽しかったし面白かったと言いますから、そっちが天職だったのかも…とかいうミもフタもないことを言ってはいけません>自分。 が、ある日、というのはつまり昨年秋のことですが、偶然にも見つけてしまったのだそうです。弊社の求人を。競馬実況アナウンサー募集のお知らせを。 長年の、そして一度はあきらめかけていた夢の入り口をそこに見つけた百瀬は、 「これだけ、この一度だけ」 チャレンジすることに決め、弊社求人に応募。 縁あって、ホントに縁あって、…こういうのって縁のもんだとつくづく思うのですよ、わたし自身が北関東から移ったときも心底そう思ったことなのですが、とにかく徹底的にこういうのは縁のものでして、そのご縁により、百瀬和己、(株)耳目社へ入社。その日からわたくしミツオーの後輩となったのでした(不運とかいわない。あ、ふうん、でしたか、失礼)。 今日の百瀬アナウンサー↑。 ひとつレースの実況を終えるたびに、録画したものを見て反省会。真剣なまなざし。ちょっとコワい。 数か月の練習生期間をへて、先月末、弊社所属の実況アナウンサーとしてデビューした百瀬和己アナウンサー。 デビューから1か月たって、少しは落ち着いたかと思いきや、 「自分の声が場内・ネットなどでファンのみなさんに聞いていただけているという喜び」 で、毎日ニヤニヤしながら生活しておるそうです。…気持ち悪い、とか言わない>自分。 まだまだ緊張のあまり、双眼鏡を持つ手が震えることもあるという新人アナウンサー百瀬。 「先輩のいいところをマネしてほしい。体型はマネしないで(弊社・山中寛アナウンサー)」 そうそう。そのとおり。 先人のよきところをまね、研究し、ファンのみなさまに愛される実況者になるように。まあ、体型についてはどっちでもよろしい。 わたし個人の感想としては、声がよく出ていて、元気があっていい。暗い人間につとまる仕事じゃない…と思うけど、どうだろう?言うほど自分も明るくないけども。 今日の百瀬アナウンサー↑。 出番を終えて食事。…揚げ物好きすぎ。今日はカツ丼でした。体型は…(以下略)。 とにかく、競馬をこよなく愛し、実況をしたくてしたくてたまらん、という人間が一人、実況アナウンサーとしての道を歩みはじめました。 ファンのみなさま、関係者のみなさま、どうかご指導ご鞭撻のほどを、よろしくお願い申し上げます。 後輩に負けないよう、わたくしどももがんばります。 競馬実況界のレジェンド・吉田勝彦さまと、一番の若手・百瀬和己。 神様との邂逅で、新人は何かを得たでしょうか。 なお、太田さんのお手元でも新人実況アナウンサーがデビューされたと聞いています。今年は、地方競馬実況界の、新人デビューラッシュとなったのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年11月30日 22時18分00秒
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