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カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。
昨日、ムッシュかまやつさんが亡くなられました。 ミュージシャンとして非常に高名な方でした・・・などとはいまさら自分が言うまでもないのですが、岩手競馬ファンとしてはかまやつさんが「競馬のジョー」として親しまれた事、これは改めて触れておきたいと思い、古い資料を探してみました。 “競馬のジョーへカモンカモン!”という軽快なリズムと共にかまやつさんが『競馬のジョー』として降臨されたのは1999年。今から18年前になりますね。 ★登場初期のビジュアル。いやあカッコいいなあ あのムッシュかまやつと競馬?と最初はピンとこなかったファンもおられたのではないでしょうか。自分もそうでした。ですが、ギターを肩に競馬場のあちこちに登場してくるスタイルとあの軽やかでかつ印象的なリズムに、『競馬のジョー』の知名度はあっという間に上がっていきました。 ★99年クラスターカップのポスター。ビジョンの上! ファンを驚かせたのがこのビジュアルではないでしょうか。当時もう60才の大ベテランを、ビジョンの上に立たせて歌わせる。そのアイデアが凄いですが、やったかまやつさんも凄いですよね。 これはポスター、静止画ですが、動画の、ビジョンの上で競馬のジョーが動き歌うというCMもありました。 このビジョンの上、自分も上がった事がありますが、それなりに怖いですよ。“屋上”が平坦ではなく後ろに勾配が付いていて(雨水を裏側に流すためですね)、何もなければまだしも風が吹いていたりしたらドキドキすることうけあい。 ★ビジョンの中は確か4層 ★狭い階段を昇っていきさらにハッチを抜けると屋上 ★幅はそんなに不安ではないですが勾配が気になる感じです ★スタンドでいえば3階くらいですか。そんなに高い訳ではないですけど、やっぱり高いですよねえ ところでさきほどのポスター。ビジョン全面に競馬のジョーが映し出されて・・・という構図ですが、盛岡のビジョンの解像度ではこの絵は表示できないだろうと、ビジョン部分は合成ではないかと想像しているのですが・・・。当時を知る方がいらしたら実際どうだったのか教えていただきたいです。 『競馬のジョー』シリーズは翌2000年も継続しまして、今度は“競馬のジョーでババババン!”になりました。この年は競馬のジョーが盛岡の街に飛び出したCMが面白かったですよね。 盛岡市にある川徳デパートのエレベーターで歌う“カワトク編”。 ★エレベーターガールも今や懐かしいものになりましたな “盛岡のソウルフード”じゃじゃ麺の有名店・「白龍(ぱいろん)」に競馬のジョーが並ぶ“パイロン編”。 競馬のジョーの歌声にあわせてエアロビを・・・の“エアロビ編”。 ★歌声だけでなく「はいっ!」という合いの手も印象に残るCMでした 競馬のジョーグッズも作られたはずなのですが、自分の手元には残念ながら全くと言っていいほど無い。唯一残っているのが“競馬のジョー赤ペン”。競馬場内で売っている赤ペンのキャップの所に競馬のジョーのシルエットが入っているというものです。 ★2006、7年くらいまでは盛岡競馬場内の売店に残っていたように思います また、これは99年のポスターですが、注目は盛岡競馬「ジョー」の部分。 競馬のジョーの広告類では盛岡も水沢も「競馬ジョー」にされていました。TVCMでもそうでしたよね。 場をジョーに変えるの、些細で簡単なようで、意外に難しい事だったと思うんですよ。例えば『東京競馬ジョー』とか『阪神競馬ジョー』とか、簡単にOK出ないんじゃないかと。 そういうノリを許す懐の深さがあった時代だった、のでしょうねえ。 岩手競馬のCMは90年代前半からOROパーク開場後まで続いた『馬の家の人々』シリーズが有名かつ大きな存在でした。ドラマ仕立てのCM、それも競馬で、という筋立てが斬新で、当時は岩手に住んでいなかった自分にも「岩手にこんな面白いCMがある」という噂が聞こえてきたほどでしたもの。 “競馬のジョー”シリーズはそれに匹敵するくらいに一般に浸透した広告になっていたように感じます。わりと冗談抜きに、あちこちで小さい子供が「けいばのじょーでばばばば~ん」とか歌っていたんですから。局地的・限定的なのかもしれませんが「だんご三兄弟」レベルの広まり方をしていたのでは。 それもきっとムッシュかまやつさんの歌声とキャラとが受け入れられての事だったのでしょう。 また、“競馬のジョー”シリーズの展開はいわゆる不条理系、直球ではなく変化球で来るパターンのものです。さじ加減を間違えると嘘くささが前に出てきてしまって破綻してしまいがちなのですが、それを絶妙な所で成立させたのはやっぱりムッシュかまやつさんのミュージシャンとしてのテクニック・存在感ゆえなのだろう、とも思います。 競馬のジョー。ムッシュかまやつさんは去って行かれましたが、あのリズムは、競馬のジョーは、岩手の競馬ファンの心の中にいつまでも残り続けるのでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年03月03日 01時44分46秒
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