地方競馬の楽天競馬|日替わりライターブログ

2017/03/06(月)13:25

笠松競馬場早朝前売発売所

大川 充夫(413)

ミツオーです。花粉症全開です。まだ始まったばかりなのに。 さて、わたくし2月20日から24日まで、笠松競馬の実況を担当しました。 何の気なしに、競馬場周辺の地図をネットで見ていたら、「笠松競馬場早朝前売発売所」という施設があるのを発見しました(どうでもいいけど、一行で書いちゃうと、漢字がつらなって読みにくいな)。 発見、ってのは大げさですが、これまでその存在を知らなかったのです。 笠松競馬の実況を担当するようになって、もう4年もたつのですけどねえ。面目ありません。 見つけたからには行かなくては。近いし。 というわけで、5日目最終日の朝、出勤前に立ち寄ってみました。 地図で見ると近いもんですが、実際に歩いてみると、競馬場から5分以上はかかる位置でした。 まあ、場所的には迷いようがありません。 競馬場前の土手道の下の道沿いにあります。 …上の説明でおわかりいただける方は、笠松競馬場へ実際に来場された経験のある方ですな。 そうでない方には、面倒でも地図をひろげて見ていただくしか。 笠松駅から土手下の道をずんずん歩いて行くと、道中、こんな標識が。 そうだった。 笠松競馬は、競馬場から離れた場所にも厩舎があって、そこから競馬場までは馬が歩いて移動するのでした。 だいぶん昔ですが、全国の珍しい風景だかを紹介する番組に、佐藤友則騎手が出演したのを覚えている方もあるのではないでしょうか。 笠松競馬場へ来場してこの標識を見ると、つい写真を撮りたくなるもののようで、探すとネット上に似たような画像がちょいちょいありました。 笠松競馬場の厩舎は、競馬場に隣接した(というより競馬場敷地内的な)薬師寺厩舎と、土手をはさんで1.5キロほど離れた円城寺厩舎とがあります。 所属する馬の数は、円城寺:薬師寺=2:1ほどだそうで、つまりは、離れた場所から歩いて競馬場へやってくる馬のほうが多いということです。 笠松競馬場は、木曽川べり、土手の中にあります。 ので、外から歩いてくる人も馬も、土手をのぼらなくてはなりません。 馬専用の道がありました。 主催者さんにうかがったところによると、競馬場から離れている円城寺厩舎を、競馬場隣接の薬師寺厩舎に集約したいという考えは持っているそうで、具体的な計画も練られているそうです。すぐに、とはいかないかもしれませんが、将来的には円城寺厩舎はなくなる方向であるようです。 ちなみに、宇都宮競馬場も、競走馬が公道を歩いて競馬場入りするということで有名でしたが、これは笠松の事情とはちょっと違います。 笠松は上に書いたとおり、競馬場から離れた位置に厩舎地区がありますが、宇都宮の場合は厩舎「地区」というまとまったモノはありませんでした。厩舎が街中に、まさに点在しているカタチ。これを「外厩」と呼んでいましたが、もちろんこれは現在使われている意味での「外厩」とは違うものです。 たとえば前回ご紹介したオリエントボスの所属した田畑勝男厩舎は、宇都宮競馬場から、自動車ならほんの数秒という距離ではありましたが、人が歩けばそれなりに時間のかかる(徒歩3分程度はかかったんじゃないかと記憶しています)場所にありました。 オリエントボスをふくむ所属馬たちは、そこから公道を、厩務員さんに引かれて歩いたわけです。 それはともかく。笠松競馬場早朝前売発売所は、コンビニエンスストアのお隣。 見ると、朝7時半から営業しているようです。 早朝だなあ。…っつか、4時までって書いてあるんですけど。 専門紙記者さんに聞くと、開催時間中、ずっとここで競馬を楽しんでいる方もいらっしゃるんだとか。 目の前で開催してても? 「土手をのぼるのがタイヘンだっていうひとも、けっこういるんだって」 そうか。中には、発売・払戻兼用機が4台。 以前、笠松競馬の場外発売所・シアター恵那や、名古屋競馬の場外発売所・サンアール大須を見学に行ったことがあります。もう3年も前になるのですが、ここにそのときの様子を書いています。 http://plaza.rakuten.co.jp/dailykeiba/diary/201404210000/←サンアール大須編http://plaza.rakuten.co.jp/dailykeiba/diary/201405190000/←シアター恵那編 http://plaza.rakuten.co.jp/keiba003/diary/201405190000/←シアター恵那番外編 この笠松競馬場早朝前売発売所は、もちろん規模としてはシアター恵那に遠くおよびませんが、たとえばサンアール大須は発売・払戻兼用機3台という規模ですから、こっちのほうが1台ぶん大きいと言えなくもありません。 ただ、レースの様子やオッズを映し出すモニタが非常に少なく、見たところ、アスペクト比4:3の小さな画面が2つほどあるだけのようでした。 サンアール大須の場合は、発売・払戻機が3台並んでいるスペースのみが場外発売所たるサンアール大須で、その至近(同じ建物内)に、広い喫茶スペースがあるのです。 喫茶スペースには、名古屋競馬・笠松競馬はもちろん、同時に開催している他場のレースやオッズも放映している大型のモニタが、高い位置にズラ~っと並んでいまして、机やイスも充実。 完全に滞留型施設です。 利用者は、この喫茶スペースで予想し、記入したカードを持ってサンアール大須まで移動(徒歩数秒だ)して馬券を買い、また喫茶スペースにもどってレースを観戦するという仕組み。 その点、笠松競馬場早朝前売発売所は、基本的に、馬券を仕込んだら帰るというお客さんを想定した施設です。 が、上にも書いたとおり、ここに滞留して競馬を長時間楽しむ方もある。 というので、一応、定員は少ないでしょうが、机とイス、飲み物の自動販売機もあるにはあります。 まあ、食べ物・飲み物がほしい方は、お隣のコンビニエンスストアで仕入れることでしょうけども。 ネット投票全盛の世の中ではありますが、個人的にはこうした規模の場外発売所が、もっとたくさんあればいいのに、と思います。

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