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カテゴリ:坂田 博昭
水曜日の担当は、坂田博昭です。
先週木曜日の、名古屋・若草賞(SP1)の話をします。 グランダム・ジャパン 3歳シーズンの初戦 早いですね。 この日は風が強くて… すごい砂ぼこり(T_T) 見ているこちらも砂だらけになりながらの取材。 天気は良くて、暖かかったんですけどね。 もう終わったレースなので、結論から書いてしまいますけど… 勝ったのはこの馬。 高知から遠征した タッチスプリント ごめんなさい 写真が暗い… レースは鮮やかな最後方からのまくり追い込み 実は、それと予感していたわけではないのですが… 別府真司調教師とレースの前に行き会って、この馬について色々話を伺っておりました。 門別にいたときには440キロぐらい馬体があった馬が、高知で使い始めてからレースを追う毎に減り始めて…前回JRA京都に遠征したときには、とうとう400キロを割ってしまいました。 「いま、あまり体調の波が良くない時期なのかも知れませんね…ここを過ぎて体調が上向いてくれば、恐らく馬体も増えてもっと走れると思うのですが…」 実際、この日若草賞に臨む馬体重は407キロとやや回復。 今回馬体が増えていなくて結果も出なかったら、遠征は差し控えて地元高知のレースを選んで使おうか…とまで話していた別府調教師でしたが、蓋を開けてみたら最高の結果。 「やはり、馬体も増えていたから!これからですよ、この馬は」 …と、力を込めて話していました。 次走は佐賀のルプランタン賞予定。 どこに行っても遠征でプラスアルファのポイントがもらえるこの馬にとって、グランダム・ジャパンのシリーズ初戦を制したのは大きい成果と言えるでしょう。 これから、だそうですから。期待しましょうよ!! 倉兼育康ジョッキー これはレースの前の表情 こちらが仕事を成し遂げて、勝って帰って来たときの表情 馬を下りての第一声が「びっくりした」というのは、偽らざる進境でしょう。 タッチスプリントが門別にいたときに乗っていたのが、同期の佐々木国明ジョッキー。 この馬について色々話を聞く機会もあったそうです。 「初めて乗ったときには、あまり手応えがない感じだったのですが…レースで動かしてみると、結構動く。走る馬だなとは思っていたけれど、何せ馬体が減っていきましたから…」 やはり手応えは感じつつも、馬体が減っていることはかなり気になっていた様子。 レースの前には、調教師同様「強い相手もいるから」と、そこまでの自信は見せていなかった倉兼ジョッキーでしたが… 位置が取れないとみるや後ろで脚をためて一気!というレース運びはさすが。 予定通りではなかったようですが、じつに見事な騎乗でした。 レース後のインタビューの模様は、名古屋けいばのオフィシャルYoutubeで公開されていますので、そちらをご覧下さい。 惜しくも敗れた馬たちも、力が入るレースを見せてくれました。 実績馬 兵庫のスターレーン レースはこの馬の勝利の形でしたが… 2着で岡部誠ジョッキーも、この表情 「降参!」っていうところでしょうか… 「勝ちパターンの競馬で、前は交わせると思いました。最後まで気は抜かずに走っていたけど…(勝ち馬の)影が見えたと思ったら、もうそこからは並ぶところもなかった。」 ねじ伏せて勝ちに行く競馬をしてのこの結果。 改めてスターレーンの力はアピールしました。 ただ結果だけが…。 地元で奮闘したのはこちら。カツゲキマドンナ スターレーンに内から迫り、僅差3着 上がってきて馬を労う 木之前葵ジョッキー 「馬は上手に走ってくれました。外から先に行かれて思うような位置が取れなかったけれど、スターレーンの後ろの位置から直線勝負。最後伸びていたけれど…あと70mぐらいのところで止まってしまいました。」 レースでは力を出せた様子でしたが、それでも勝利には届かなかった残念さも滲ませながらの振り返り。 「これから、もっと馬体を大きくしたいですね。パワーアップ。まだ大きくなる余地はあると思います。距離もいまならもう少しあっても大丈夫。」 レース前には「ジョッキー次第。先生にもそう言われているし」と苦笑いしながら話していた木之前ジョッキー。 今日のレースを自己採点すると… 「50点。結果が全てなので」 … このひとらしい答えが返ってきました。 馬とともに、彼女もきっと一層頑張って結果を目指してくれると思います。 グランダム・ジャパン3歳シーズン シリーズの次のレースは来週水曜日の浦和・桜花賞。その次は4月8日佐賀のル・プランタン賞。 ここから先、新たなヒロインがまた生まれるのかどうか。 初戦の若草賞が激戦で興味深いレースだっただけに、これからの成り行きが楽しみです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年03月22日 14時16分09秒
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