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2017/07/28(金)09:59

YJS門別ラウンド/ベンテンコゾウ北海道3歳三冠ならず

横川典視(506)

木曜担当のよこてんです。  今週もまた門別に来ていたわけですが、重賞・王冠賞。残念ながらベンテンコゾウの三冠ならず・・・。 ★ベンテンコゾウは3着でした・・・ ★勝ったのはスーパーステション。鞍上の阿部龍騎手は昨年に続いての“三冠阻止”  王冠賞やベンテンコゾウのお話はまた別の機会にさせていただくとして、今回のメインは門別競馬場で行われたヤングジョッキーズシリーズのトライアルラウンドのお話です。  「ヤングジョッキーズシリーズ」を改めて簡単に説明しますと、これは今年新たに設定された若手騎手の対抗戦で、JRA・地方の若手騎手(“若手”の基準は減量の有無)が各地で行われるトライアルラウンドを戦い、ブロックもしくは東西エリアのポイント上位騎手は年末に大井競馬場およびJRA中山競馬場で行われるファイナルラウンドに出場する事ができるというもの。  他の地区ではすでにトライアルラウンドが始まっておりましたが、北海道・岩手の地方所属騎手のトライアルは今回の門別ラウンドが“開幕”戦。地元北海道は2名、岩手からは4名の騎手が出場して戦いの火蓋が切って落とされた・・・というわけです。 ★出場騎手紹介セレモニーにて ★岩手代表の4名。木村直輝騎手も岩手代表として参戦しました  このトライアルレース、ポイント計算が非常にややこしい。ファイナルラウンドに進む事ができる騎手は、   ■地方競馬所属騎手 ○東日本地区の最上位1名と西日本地区の上位3名の計4名 ○北海道・東北ブロック(北海道・岩手)の上位1名、南関東ブロック(浦和・船橋・大井・川崎)の上位2名の計3名(順位1により選出された騎手を除く) ■JRA所属騎手 ○最上位1名 ○東日本地区・西日本地区の各上位3名の計6名(順位1により選出された騎手を除く)  となっているのですが、騎手によって参戦するトライアルの数が異なっているために単純なポイント合計で決める事ができず、『騎乗して得たポイント/騎乗回数』の平均点で比較していく事になっています。  地方騎手の北海道・東北ブロックの場合だと、他のブロックに参加する騎手がおらず門別2戦・盛岡2戦の計4戦だけで決まりますので、「4戦で最もポイントが多かった騎手」がブロック1位を獲得します。その点は分かりやすい。  ただし北海道・東北ブロックも南関東ブロックと一緒に“東日本地区ブロック”を形成していて、ブロック内の1位の騎手にもファイナル出場権が発生しますので、北海道・東北ブロックの騎手も『騎乗して得たポイント/騎乗回数』の平均点を算出して南関東ブロックの騎手(騎乗回数が4回の騎手と5回の騎手に分かれる)と足並みをそろえる部分もあります。  この“平均点”という概念がややこしいですな。非常に。ある程度トライアルが進んでしまわないとピンとこないような気がしますねえ。  さてトライアルの門別ラウンド。まず1戦目を制したのは地元の山本咲希到騎手でした。内中外と最後まで競り合った接戦を制した形。   ★門別ラウンド第1戦/山本咲希到騎手のシュラーゲンが外から差し切る  第2戦はJRA・菊澤一樹騎手がV。こちらは2着以下に6馬身差を付ける圧勝となりました。 ★門別ラウンド第2戦/菊澤一樹騎手のカヤクが圧勝  岩手の騎手は小林凌騎手が第1戦で3着、木村直輝騎手が同じく第1戦で4着、鈴木祐騎手も第1戦で5着になるなどして、結果、小林凌騎手が北海道・東北ブロック3位・東日本ブロック5位。鈴木祐騎手が4位・6位、木村直輝騎手が5位・7位、鈴木麻優騎手が6位・12位という成績となっています。  地元の山本咲希到騎手が1位・2位、水野翔騎手が2位・4位と今回は地元騎手が上位を占めましたが、次回は盛岡、岩手の騎手にとってのホームラウンドでの戦いになります。現在の点差なら地元で1勝できれば順位が逆転するでしょうから、各騎手とも次回・盛岡でのトライアルラウンドでの奮戦を期待したいですね。 ★小林凌騎手(北海道・東北ブロック3位・東日本ブロック5位) 「1戦目はもうちょっとうまくレースできていれば勝っていたなと。スムーズに2,3番手に付けて行ければもっと良かったと思います。2戦目は気難しい馬だと聞いていたので馬任せで思い切って行ってみたんですが・・・。1戦目が悔しいですけど、まずまずのポイントを獲れたので、盛岡で頑張ります」 ★鈴木祐騎手(北海道・東北ブロック4位・東日本ブロック6位) 「初めてのコースなので対応する難しさを感じましたね。どこを走ったら良いのかとかどの位置が良いとか。思い通りの競馬ができませんでした。得意の地元で頑張ります」 ★木村直輝騎手(北海道・東北ブロック5位・東日本ブロック7位) 「1戦目はスタートを決めて先頭を獲ったんですけれど、見せ場しか作れなかったです。門別も砂が重いのかなと思って内を開けすぎたかもしれません。盛岡で頑張ります」 ★鈴木麻優騎手(北海道・東北ブロック6位・東日本ブロック12位) 「結果は悔しい感じで終わったんですけど、2頭ともすごく良い子でよく走ってくれました。この経験を次に活かせればと思います。門別は広くて乗りやすかったです。」 ★第2戦のレース後。ゼッケンを無造作に投げた感じがリアル  ヤングジョッキー門別ラウンド・おまけの一コマ。  出場騎手紹介セレモニーの際、騎手に花束を渡す役を地元の乗馬スクールの生徒たちが務めました。その中に五十嵐冬樹騎手の娘さんがおりまして、鈴木麻優騎手と一緒に写真を撮りたいと撮っていたのがこちら。  ポーズを取ったまま少し待ってもらいましたけども“やらせ”ではありません!娘さんも騎手を目指しているそうで、10年後には鈴木麻優騎手のライバルに、いや藤田菜七子騎手のライバルに?それとも五十嵐冬樹騎手のライバルに?なっているのかもしれませんね。

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