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2017/08/04(金)01:03

王冠賞/関本淳騎手2000勝達成セレモニー

横川典視(508)

木曜担当のよこてんです。  さて今回は二つの話題。まずは先日行われた王冠賞の結果をもう一度。  このレースで三冠に挑んだ岩手のベンテンコゾウは3着に終わり、残念ながら三冠達成は果たせませんでした。  昨年に続いて2年連続の三冠挑戦。その昨年は三冠目で敗れる形で終わっており、“今年こそは三冠達成を見てみたい”という雰囲気は、本来アウェーである門別競馬場の中でも決して少数のものでは無かったように思います。  それだけに、向こう正面でベンテンコゾウの手綱が動き、勝負所でもなかなか押し上げていけない所がモニタに映ると、場内から半ば悲鳴、半ばため息のようなどよめきが沸き上がってもいました。 ★直線。ベンテンコゾウは2番手に上がっているが大勢は決した状況  ベンテンコゾウは直線でなんとか2番手まで上がってくるもののそこまで。先頭に立っているスーパーステションはリードを拡げる一方でもはやセーフティリード。ベンテンコゾウは直線終盤になってストーンリバーに交わされ、最後はジュンアイノキミにも猛追されましたが3着は死守してのゴール。 ★ゴール直後のベンテンコゾウ  勝ったスーパーステションは昨年の栄冠賞で3着に入るなど重賞で何度も入着していた実力馬ですが、今季は春先に順調さを欠き、5月下旬まで使い出せずにいたのだとか。  この馬の前走にあたる6月29日『みついし蓬莱山まつり特別』も門別で見ていましたけども、“王冠賞を意識しての1800m戦参戦”とは聞いていつつ、勝馬から半馬身差の2着に終わった所を見て、実際どうなのかな?と思った記憶。ここでズバッと勝った所を見せつけられていれば自分ももっとこの馬の事を意識したように思うのですが。 ★みついし蓬莱山まつり特別、スーパーステションは2着でした  とはいえこの『みついし蓬莱山まつり特別』、勝ったモンサンルリアンは王冠賞7着。2着のスーパーステションが王冠賞を勝って、3着だったジュンアイノキミも王冠賞ではベンテンコゾウを追いつめる4着だったのですから、結果的には“前哨戦”としてレベルの高いものだったという事になるのでしょう。  ベンテンコゾウにとっては当日の門別の、深くてパワーを要する馬場が重荷になったように感じます。昨年の南部駒賞以降はずっと稍重とか不良とかのコースで戦ってきていた同馬でもあり、深い重い馬場に苦戦した面はあったのではないでしょうか。  もうひとつはやはり、遠征が続く中で調子を維持する難しさ。前走の北海優駿から間隔が約2ヶ月開いていて、ちょうど猛烈な暑さが来て、それで遠征で戦う。さらに勝つ、というのは簡単な事ではないのだと。そんな条件での二冠は、もちろん十分に価値が高いものだと考えます。  3月から地元で走っていないベンテンコゾウですし、地元での出走を、そしてキングジャガーとの“ダービー馬対決”もいずれ見てみたいものです。  もうひとつの話題は関本淳騎手の地方通算2000勝達成。  7月23日の盛岡第3レース、ハンサムボーイ号で優勝した関本淳騎手はこの勝利が地方競馬通算2000勝となりました。1982年のデビューから36シーズン目での達成です。  先に書いたブログでも触れましたが、通算2000勝を達成した騎手でこれまでの「最長」は31年の吉田順治騎手。次いで29年台の宇都英樹騎手、兒島真二騎手・濱口楠彦騎手。25~27年くらいかかった方は結構いる事はいる。  とはいえ年数で言えば35年の関本騎手は、まあなんというか“かなり長い”という事にはなりますね。まあそれも「無事是名馬」なのだと思います。  そんな関本淳騎手の2000勝達成セレモニーを、先の7月30日の盛岡競馬場で行いました。その日は偶然にも元上山競馬所属の秋元耕成騎手(現浦和)、江川伸幸騎手(現船橋)が盛岡に遠征してきており、セレモニー参加をお願いしてみるとお二人ともふたつ返事で快諾。おかげさまで関本淳騎手・板垣吉則調教師と一緒に「盛岡競馬場で元上山競馬の騎手が4名も揃う」というセレモニーが実現したのでした。 ★左から鈴木祐騎手、板垣調教師、関本騎手、秋元騎手、江川騎手  秋元騎手は益田競馬の廃止に伴って上山に移り、そこもすぐ廃止になったので上山では実質1年しか騎乗しませんでした。江川騎手も2001年にデビューしたので上山では3シーズン。いずれももう南関東での期間が遥かに長くなっております。  しかし、そんな短い期間でも両騎手とも上山から岩手へと何度か遠征してきておりまして、秋元騎手は2003年10月12日の盛岡2Rで勝ち星を挙げていたりもします。今回の遠征でも勝ち星を挙げている秋元騎手ですが、実はそれは“盛岡初勝利”では無かったんですね。  江川騎手は以前は勝ち星こそ無かったと思うのですが、2002年9月の東北ジュニアGPにカガリボーイで遠征し5着という成績があったりします。 ★2002年9月東北ジュニアGP、カガリボーイで参戦した江川騎手  この頃はゴール写真を撮っていなかったしパドックなんかもほとんど撮っていないのでこれらのシーンが少ない。そんな中で上山時代の秋元騎手の珍しいシーンを見つけました。  2003年の10月12日、秋元騎手が盛岡で勝った日ですが、この時、『M&Kジョッキーズカップ』にやって来ていた他地区の騎手も交えてのサイン会が開かれたのです。  遠征に来ていた他地区の騎手にイベント出演させるというなかなかドキドキする企画ですがそれはさておき。その中に上山時代の秋元騎手を発見。 ★右から3人目が秋元騎手 ★なぜか秋元騎手の勝負服のアップを撮っていた  秋元騎手は上山では現在のとも益田時代のとも違う勝負服を使用していました。胴桃・袖黄、黒菱山型一文字?でしょうか。派手ですよねえ。  ちなみに江川騎手も上山と船橋とで微妙に勝負服が変わっています。  上山競馬が廃止されたのは2003年。もう14年近くになるだけに上山競馬を知らない競馬ファンも多くなっているなあと感じます。それだけに今回、本当に偶然に、でも素晴らしいタイミングで関本淳騎手の2000勝達成セレモニーができた事を嬉しく思います。 ★2003年5月、上山にて。先頭が板垣騎手、三番手が江川騎手

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