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2017年11月23日
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カテゴリ:横川典視
木曜担当のよこてんです。

 話題が豊富な一週間。まずは19日に行われた『ダービーグランプリ』のお話からいきましょう。

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★第30回ダービーグランプリ/優勝スーパーステション

 1番人気は単勝2.2倍のスーパーステション、2番人気は同2.8倍のベンテンコゾウ。前売り段階から入れ替わり立ち替わり1番人気を奪い合っていたこの2頭の戦いの結果は、スーパーステションが優勝、ベンテンコゾウが5着と明暗がはっきり分かれることになりました。

 ハナを奪ったキングジャガーとそれを追うベンテンコゾウ・スーパーステションという序盤の展開はおおむね戦前の予想通り。しかし一周を経過した向こう正面の後半あたりでキングジャガーが脱落し、替わって先頭に並んだベンテンコゾウとスーパーステションの一騎討ちになるかと思われたのもつかの間。4コーナーでスーパーステションがベンテンコゾウを振り切るとあとはそのまま押し切るという形での決着に。
 最後はフリビオンが追い上げた形にもなりましたがスーパーステションも最後まで動じずに駆け抜けており、それだけに余計に勝馬の余裕ぶりが際立っていた印象でもありました。

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★鞍上の阿部龍騎手。岩手では初めての重賞勝ちだそうです

 スーパーステションはこれで王冠賞に続いて重賞2勝目。春先の始動が少し遅くなった分、北海道の3歳三冠路線はラストの王冠賞に間に合ったのみ、その王冠賞でも5番人気とやや盲点になっていた同馬なのですが、改めて振り返ってみれば2歳時は新馬勝ち→栄冠賞3着と門別でデビューする2歳馬の“エリートコース”に乗っていたわけで、さらに言えばそこで後のGI馬ヒガシウィルウィンとアタマ差の勝負もしていたわけですから、むしろ今まで全国区に出てこなかったのが不思議なくらいな馬です。

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★2016年栄冠賞 勝ち馬に追いすがるスーパーステション(桃帽)

 この後は南関東に移籍するとの事ですが角川調教師によれば今のところは来春に北海道に戻る前提で・・・だそうで、その通り北海道に戻るのか、それとも南関東でも重賞で勝ち負けするくらいになってそのまま定着する事になるのか?今後の活躍ぶりには要注目でしょう。

 一方のベンテンコゾウはフリビオンに捲られた後も粘っていたのですが最後は脚色を失い、ストーンリバー・ウニオミュスティカにも交わされての5着に終わりました。勝馬との着差は約10馬身、結果的には王冠賞の時とほぼ同じ2頭の差でもありました。

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★ベンテンコゾウ

 この結果をどう受け取るか?レースそのものは自分はそれほど悲観的にみていません。先行タイプ同士のせめぎ合いになると、それが強力であればあるほど“一騎討ち”が成立しがたく、また競り合いに敗れた方が本来の力以上に崩れてしまう・引き離されてしまう事は往々にして起こります。今回はライバルを意識した分、余計にそうなったという面もあるでしょう。
 ただ、やはり2000mはちょっと長いのでしょう。地元勢同士ならまだしも全国レベルが相手になると2000mは荷が重くなる様に感じます。

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★フリビオンは見せ場たっぷりの2着

 フリビオンにとっては雪が援軍になったのではないでしょうか。この時期にしてはちょっと珍しいしっかりとした降雪。その影響で差し馬が届きやすい馬場傾向になり、極端な脚質のフリビオンが戦いやすい状況になったように感じます。土曜日の差し届かない馬場だったらもっと苦戦したのでは。
 「雪」「ダービーグランプリ」「高知」とキーワードを並べるとあの降雪延期になった1998年の事、そして短期間に二度も長距離遠征をこなして出走したカイヨウジパングの事を思い出します。あの時の雪は高知の馬に味方をしてくれなかったかもしれませんが、今回は逆。20年越しの“借り”を返すために雪が降ったのかも・・・。

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★「雪の中のフリビオン」なんて今後二度と見ることができないかも・・・

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★ウニオミュスティカ

 岩手勢の最先着は4着ウニオミュスティカでした。序盤は最後方近くにいたこの馬が最後4着というのはフリビオン同様に馬場の、あるいは先行勢が次々脱落していった展開面の助けがあったのは確かだと思います。ただ、前走後の中間も絶好調でしたし、まだ変身の余地がありそうでもあり、今後の変化には気を付けておきたいです。

 所変わって22日の笠松競馬場。『第13回笠松グランプリ』に出走したラブバレットが優勝し、見事このレースの3連覇を達成しました。

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★第13回笠松グランプリ優勝/ラブバレット

 例えばかきつばた記念で直接対決して負かされているトウケイタイガーがいたりしてライバル的には過去2回以上とも思えた今回だけに、全く危なげない勝ちっぷりは驚きでもありました。陣営も言っているように笠松1400mという条件が本当にバッチリと合うのでしょうね。

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★1周目のスタンド前。ラブバレットはすんなり2番手につける

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 次戦は兵庫ゴールドトロフィー(12月27日園田)の予定だそうです。昨年も挑んで4着でしたが「園田1400m」という条件も笠松1400mに負けず劣らずラブバレットに合うコースではと感じますし、この勢いで昨年以上の結果を・・・と期待が高まります。

 ところで笠松グランプリでの3連覇。もちろんこのレースでは初めての快挙です。では笠松の他のレースでは・・・と調べてみた所、メーカーロッキーの東海大賞典3連覇(1994年から1996年)以来の同一重賞3連覇になるようです。連覇はけっこうあるのですが3連覇となるとこの馬しか見つからなかった。ラブバレットは「笠松競馬史上2頭目、20年ぶりの同一重賞3連覇」となるのかなと思うのですが、それでよいでしょうか?

 スーパーステション、ラブバレット、いずれも関係者の皆様、おめでとうございました。

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★11月にして早くも“雪の水沢競馬”になりました。今週末もか?





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最終更新日  2017年11月24日 01時14分14秒



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