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カテゴリ:古谷 剛彦
金曜日は古谷が担当します。
先週のブログでも触れましたが、今週も10日から12日まで韓国に行きました。「コリアンダービー」の5月14日から1カ月間で3回の韓国。その中には、初めて一人で韓国に行った週もありましたが、濃密な1カ月間を過ごしてきました。 今回の韓国では、済州の馬産地を訪れました。「コリアンダービー」の翌々日は、トレーニングセールが目的で済州へ行きましたが、今回は牧場巡り。牧場へ行くのは、一昨年の暮れ以来でしたが、その時訪れた場所へ、久々に日本で活躍した馬たちとの対面ができました。 最初に訪れたのはクマク牧場。ここは、イングランディーレとフェデラリストが繋養されています。 (イングランディーレ) (フェデラリスト) そして、イングランディーレの代表産駒で、2012年二冠馬のチグミスンガンも種牡馬として繋養されています。 (チグミスンガン) 19歳を迎えたイングランディーレは、数頭の種付けのみとなっているようですが、馬はまだ若々しく、元気な姿を見ることができて、嬉しくなりました。また、フェデラリストは、訪れた前日に「岩手ダービー ダイヤモンドカップ」をチャイヤプーンが制し、そのことを牧場長もご存じで、その話題で持ち切りでした。フェデラリストは、約60頭と今年は交配しており、民間の種馬場で考えると多い種付頭数を誇っています。韓国では2歳馬が初年度となり、その動向が楽しみです。 そして、クマク牧場の向かいにあるノグォン牧場では、テスタマッタとサダムパテックが繋養されています。 (テスタマッタ) (サダムパテック) テスタマッタは、3歳世代が初年度産駒で、「コリアンダービー」で2着に健闘したマスクなどがいます。2歳世代はかなり頭数がいるので、初年度産駒以上の活躍が期待されています。仔出しが良いことで、安定した種付頭数は確保しているようです。また、サダムパテックは、右眼を怪我したことで馬房で安静していましたが、厩舎内なら…ということで、馬房から出して頂きました。すでに運動はしているようで、体などは問題ないと聞き、安心しました。アメリカ血統全盛で、日本の芝で活躍したサダムパテックは、なかなか種付頭数が増えないようですが、少ない産駒の中から、頑張って走って欲しいと思います。 そして、KRAレッツランファーム済州を訪れました。ここは、韓国のリーディングサイアー・メニフィを始め、アメリカから導入されている馬などが多数、繋養されています。 (2012年から昨年まで、6年連続リーディングサイアーのメニフィ) (2012年フロリダダービー馬・テイクチャージインディ) (2007年ハスケル招待Hを制したエニーギヴンサタデー) (2003年ブルーグラスSなど米G1を3勝したピースルールズ) 新興勢力では、アメリカで産駒が活躍中のテイクチャージインディです。ピースルールズは、昨年のリーディング3位に健闘しています。 最後にイシドール牧場。こちらは、リーディング2位のエクトンパークを見て来ました。 (1999年スーパーダービーの覇者・エクトンパーク) エクトンパークは、ピットファイターやデアリングハートの兄に当たります。大統領杯3連覇中のトリプルナインや、今年のコリアンダービーを制したエクトンブレードなどを輩出しています。写真は、種付けと勘違いして馬っ気を出した状態が続いてしまい、この写真しか撮れませんでしたが、シーズンだけにご勘弁を…。リーディング2位ですが、スーパーダービーの2着馬・メニフィと韓国の地でリーディング争いを演じているというのも、不思議な縁を感じますね。 1泊2日の済州でしたが、多くの種牡馬たちを見ることができて、ファン気分で楽しみました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年06月17日 00時10分05秒
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