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2018年06月25日
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カテゴリ:大川 充夫

ミツオーです。久々のAクラスは一夜だけで…。



さて、わたくし現在、笠松競馬場でこれを書いています。



第1レースから笠松競馬レース実況を担当しましたが、途中でバトンタッチ。

このあとは最終レースまで、舩山陽司アナウンサーが実況します。今回笠松競馬は、明日(26日)の休みをはさんで、29日(金曜日)までの開催。2日目以降も舩山アナウンサーの実況で、笠松競馬をお楽しみいただきます。



みなさまよくご存知の、元ラジオNIKKEI、現在はフリーとなっている舩山陽司アナウンサー。
あの舩山さんが笠松で実況してる!!…と驚かれた方もたくさんあるのでは?




今回の笠松競馬実況が、競馬のレース実況としては、実に半年ぶりとなるそうです。


(実況準備をする舩山アナウンサー)



名競馬実況アナウンサーとして、たくさんのファンの方々に親しまれてきた舩山アナウンサー。



今回、笠松の実況を担当するということが公表されると、多くの方から競馬場にも問い合わせがあったそうです。

その舩山陽司アナウンサーにお話をうかがいました。



「一番最初に競馬をしゃべったのがたぶん、トゥインクルレースの中継ですね。
ラジオたんぱ入社2年目(2000年)です。


特に感動的なこともなく。淡々と終わっていきましたね。
録音してそれを番組で流すというのは、もっと前にやったと思うんですけど、はっきり覚えてないんです。


もっと言うと、中央で最初にしゃべったのも覚えてないんです」



なんで忘れちゃうんですか!?



「なんで覚えてるんですか(笑)。全然覚えてないです」



元々競馬実況を志したわけではなく、まずはアナウンサーとしてNHKに入社した舩山さんですが、2年目に退社。
 



「別に就職活動してやめたわけじゃないので、フリーとして、高校野球と障碍者スポーツをしゃべってたんですけど、それじゃなかなか芸域が広がらないじゃないですか。
それで、競馬を実況できたらつぶしが利くんじゃないかというので、ラジオたんぱのレースアナウンサー養成講座に通ったんです。で、そのまま、気がついたら入社してました」



入社が99年。



「最初はあんまり、力が入っていないというか、ダラダラ仕事してたんです。
そのうちこれじゃいけないなと思うようになって、30歳までには一人前になろうと思ったんです。アナウンサーとして」


04年、大阪転勤を機に気持ちを入れ替えたのだそうで、


「それが29歳ですかね。
マズいな。がんばろう、と思って、だいぶ本腰を入れて気合入れてやりました。

もう29歳だ、自分の目標に到達できてないじゃないかと。

仕事に対する意識が甘かったということですかねえ。
それから29歳って遊びたい盛りじゃないですか、遊んでばっかりいました。


いけないなと思いましたね。

実況もそんなに上手くできないじゃないですか、そんな状態だと。


でも今さらほかの仕事もできないし。だから本腰入れなきゃ、というのが29歳のころ。
大阪にいた3年間でようやく一人前になったんですね」



転勤前、東京にいたころを振り返って、「いい実況してないと思う」と言う舩山陽司アナウンサー。
転勤により、会社の環境として、競馬のみにたずさわることになり、
 




「ここで競馬やらなかったら終わりだなと思ったんです。
この環境にいて競馬やらなかったら終わりだろうと。

そうしたら競馬に詳しくなればなるほど面白くなるじゃないですか。

2004年2月に大阪に行ってから、ようやくひとに認められる実況ができるようになってきて、それからですよ、ひとに実況を評価してもらえるようになったのは」



具体的には、



「とにかく調べたおしましたね。
馬の個々のデータもそうだし、レースの歴史もそうだし、ヒマさえあれば競馬のこと調べてました。
関係者と話をしたり。
とにかく詳しくなりたいと思って。真剣に取り組みたいと思って。
なにしろ競馬しかやることないので。



そうすると馬券も当たるようになるんですよ。



馬券師としてはかなりレベルアップしました。
それまでは個々の馬について、それほど調べたおしてなかったんです。
それぞれ特徴が違うじゃないですか。そういうのがわかるようになったのが、ものすごく面白かった」



舩山陽司アナウンサーの言う、「いい競馬実況」とは?



「基本的なこと、発声などは当然。
客観的に全体をまず追える。その中で個々の馬についても、ファンの目線で触れられたりとか、盛り上げるところは盛り上げる、そういうのがいい実況かなと思います」



実況者とは…ファンの代表?



「代表ではないですね、ファンの目と耳。


ファンの目となり耳となって、見えたものを実況する、ということだと思うんですよね。
自分の感情が入ることもありますけど、あくまでもファンだったらこう考えるだろうとか、こういう反応するだろうというレベルで感情を入れないと、浮いちゃいますよね、ただの思い入れ実況になっちゃう。
そうならないようにすごく気をつけています。


『ほら強いだろう?』ってファンに訴えかけるような実況はしたくないんです。


レースのプレゼンターっていう言い方するじゃないですか、実況アナウンサーを。
そうじゃないと思うんです。
そういう感覚で、ほらすごいだろう、強いだろう、みたいなことをすると白々しい、鼻につく実況になりますよね。


こんなこと知ってるんだぜ、みたいなことはしたくない。


どんなに調べたってもっと知ってるひとは必ずいるので、そう考えると、謙虚にならざるを得ない。
いろんなひとに会って話するじゃないですか、もっと詳しいひとってザラにいるわけで、自分が一番知っているなんて言えない。


NHKにいたときに言われた言葉で、調べたことの2割言えればいい、というのがすごく心に残って意識していることで、調べたことを全て開陳するなんてことは無理なことだし、不可能だと最初に叩き込まれたので」




同業として、深く同意しつつ、一方で耳が痛くなる思いもしながらも、とても面白くお話をうかがいました。









「アナウンサーせっかくやってるんだから、芸域ひろげて楽しまなきゃなと思います。
アナウンサーという仕事を選べたし、なれたので、楽しまないと。提供してるのは娯楽ですからね、楽しんでやらないと伝わらないですよね、やってるほうが」




(笠松競馬実況中の舩山アナウンサー)



久々の競馬実況となる笠松実況へむけて。



「みなさんが考えてる以上にたぶん、ピリピリしてますよ。
半年も競馬実況してないんですよ」



笑いながら緊張しているとおっしゃる舩山陽司アナウンサーですが、実況となるとさすがの一言。
なれない環境でも、素晴らしいしゃべりを披露してくれています。



(長谷川満さんと。「アゴでは負けてませんよ」とおっしゃってますが、アゴにかけては、やはり満さんのほうが格上かと)



繰り返しになりますが、今回笠松競馬実況担当は、金曜日まで、舩山陽司アナウンサーです。
全国の舩山ファンのみなさま、ぜひご堪能ください。






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最終更新日  2018年06月25日 14時51分16秒
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