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カテゴリ:古谷 剛彦
金曜日は古谷が担当します。
北海道を除く地域の猛暑の報道が毎日続いています。先週、笠松と園田に行ったので、本州の暑さには滅入る状況も経験しましたが、その時以上に暑い日々が続いているようで、熱中症対策の呼びかけも頻度が高まってきました。北海道も暑くなってきたとはいえ、札幌で30度を超える程度(これでも、北海道では参ります)。 「せっかく北海道に来たのに、暑いのか…」 と、気温はそれほどでなくても、本州から来る方からよく聞く言葉です。気持ちの問題ってありますよね(-_-; 函館は海沿いというのもあるのでしょうが、札幌に比べれば気温も低く、風も心地よいので、避暑地とすれば最高の場所だと思います。来週から札幌開催が始まりますが、函館で調整されている馬たちの方が、ウッドチップがある点も含め、輸送を苦にしなければかなり優位に立てます。 さて、JRA北海道シリーズは、今週末で函館開催が終わり、折り返しとなります。函館競馬を最後を飾るのは、JRA最初の2歳重賞「函館2歳S」です。今年も、ホッカイドウ競馬から参戦します。 「栄冠賞」を制したイッキトウセンは、7月31日の「ブリーダーズゴールドジュニアカップ」を吉原寛人騎手で再び挑む予定となり、権利を取った中から2頭が出走することになりました。 まずは、6月7日の「ウィナーズチャレンジ1」を勝ったエムティアン。新種牡馬・パドトロワ産駒で、スウェプトオーヴァーボードから受け継いだスピードと仕上がりの早さで、2戦2勝と圧倒的なスピードを見せつけています。「ウィナーズチャレンジ1」では、押し出されるように4コーナーで先頭に立つ厳しい展開となりながら、直線でもうひと伸びする勝負根性を見せつけました。 前走後は「栄冠賞」を早々とパスし、「函館2歳S」に照準を合わせて調整してきました。最終追い切りは、サンシアトル(中央未勝利→北海道C1)との2頭併せの外で山口竜師が乗り、気合をつけると相手を2馬身半突き放しました。3F35秒9-2F24秒0-1F12秒6(強め)。 (坂路を駆け上がってきたエムティアン(右)) 「栄冠賞をパスし、間隔を空けて思い通りの調整ができたし、馬体もしっかり成長してきましたので、輸送があってもプラス体重で出走できると思います。かなり楽しみにしていますよ」 と山口竜師。6月21日と7月12日は、モリデンシーザー(北海道オープン、北海道スプリントC8着馬)と併せて、これも先着しています。 「うちの厩舎で、エムティアンと併せられる馬がいない」 と言うほど、攻め駆けする馬で、調子はかなり良いと思います。馬体重は435キロまで増えており、輸送があっても420キロ後半で出走できると思います。 (追い切り後のエムティアン) レコードチェイサーは、シェーネル(2歳未勝利)とナラ(2歳認定勝ち馬)との3頭併せの外で坂路を登り、最後の1Fで阿部龍騎手が軽く追って相手を突き放していきました。3F36秒3-2F24秒2-1F12秒3(G前追う)。 (坂路を駆け上がってきたレコードチェイサー(一番右)) 「前走、直線で抜け出してから遊ぶところがあったので、最終追い切りで相手2頭は全く追わず、抜け出してからレコードはしっかり追うという指示で追い切り、良い調教ができたと思います」 と角川師。デビュー当初から芝適性を感じ、願ってもない函館2歳Sの挑戦権を得ました。 「血統的にも楽しみだし、走り方が合いそうな雰囲気が元々あったので、挑戦できて良かった。ただ、芝適性はあっても、初めてのケースは物見して走らないことも多々あるので、こればかりはやってみないとわからないけど…」とも言っていましたが、芝向きだと感じている期待の馬で、どんな走りを見せてくれるか楽しみです。心配している点は、馬体重が追い切る前が455キロだったことで、 「追い切り後はセーブ気味に調整していきますが、輸送を考えるとギリギリの体重になってしまうかも…」 とのことでした。当日の馬体重は注意したいと思います。 函館開催が6週間となってから、「ラベンダー賞」がなくなり、「函館2歳S」が一発勝負の芝挑戦となりました。それから、馬券圏内に絡んだことがなく、初めての芝という不利はかなり感じます。しかし、今年のメンバーなら、互角以上の戦いができるのでは…と思っています。坂路調教で仕上げることができる点を生かし、上位争いを演じて欲しいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年07月22日 09時22分32秒
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