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2018年11月26日
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カテゴリ:大川 充夫
ミツオーです。世界レコード!…スゴい。とともに、ハッピーグリンだって2分22秒2。ホーリックス(とオグリキャップ)と同タイム。偉い。




さて、大きなレース・注目レースの続いた一週間でした。…いや、秋シーズンは注目レースが目白押しで、何も先週に限ったことではありませんけども。



先週日曜日(18日)には金沢で北國王冠(地方全国交流になって2回目)。
シンガリ追走の名古屋・アサクサポイント(10歳!)が、鞍上・加藤聡一騎手の好プレーもあり、快勝。このレースは、3着にも10歳馬・トウシンイーグル(兵庫)が入る、ベテラン大活躍のレースとなりました。

同じく金沢では火曜日に未来優駿・兼六園ジュニアカップがおこなわれ、アイオブザタイガーが圧勝。

木曜日、笠松グランプリは竹之上さんにより既報のとおり。エイシンバランサー、強かった。

金曜日、浦和記念。オールブラッシュのマクリ一発。予想と違うレースぶりでしたが、あざやかでした。

そして、昨日、日曜日のジャパンカップ。



まあ競馬ってモノをやっていると、本当に息をつく間もなく、次から次へと「コレ大事!」「ココ注目!」というモノがやってきて、これはこれでなかなかに忙しいものです(見てるだけですけど)。





でまあ、そういう中、ちょいと前のことになってしまった感はありますが、今年のレディスビクトリーラウンド(LVR 10月7日~11月15日)で総合優勝をはたした木之前葵騎手に、笠松でお会いしましたので、少しお話をうかがいました。ご紹介します。



(「それ、iPhoneですか?」と、ひとのケイタイ電話を見て聞いてくる木之前騎手。…アナタそれこないだも聞きましたよ。そして違うと答えたハズだが)



「優勝は、うれしいです」


とアッサリこたえ、シリーズについて、


「高知ではあんまり有力な馬がまわってこなくて、できるだけ前の着順で、と思って道中は無理せず周ってきました。

シリーズでは、やっぱり真衣さん(別府騎手)と宮下さん(瞳騎手)の位置を見ながら乗っています。一応、目標にすべきは二人なので、そこは見ながら乗ってはいましたね」



自身、今回は6戦中3勝をあげての圧勝でした。
一方で、今年はこのシリーズはたった3名での戦いとなったわけです。



「女性騎手が次々に引退して…人数が減っちゃって、悲しいですね。
今、学校(地方競馬教養センター)に5人か6人くらい訓練生で女の子がいるそうなので、無事に出て、デビューしてもらいたいなと思います。

女性騎手を増やすには…競馬に興味をもってくれたら、ですかね…」



と。
そして話題になった件について、



「今度、JRAも女性騎手が生涯2キロ減になりますけど、やるのなら全国統一しないと不平不満が出るかとも思うので、そこは一緒にしてもらいたいと思います。
減量がもらえるのは、すごくありがたいと思いますね。

男性ジョッキーより負担少なく乗れるのはメリットあると思います。それについてとやかく言うひともいますけど、気にすることなく、使える武器になると思うので大切にしたいです」



東海地区でも数年前までは女性2キロ減だったところ(その前は今と同じ1キロ減だった。制度がわりと何度も変わっています)、現在は1キロ減。

しかし減量騎手全体のルールがおおむね全国統一の方向へむかっていることを思うと、また木之前騎手も2キロ減に戻ることになるのかもしれません。




「騎乗47キロでもわたしは平気です。裸で45キロくらいなので」



いやいやいや、女の子が裸とか言わないで。




「普通に鉛入れて乗ってますし。逆に持ちすぎて大変です。鞍下に入れてるんですけど、外したときですね、馬からおろしたときが大変です。運ぶのもですけど」



ふうむ。そういうものか。



(ポーズとって、とお願いしたらこうなった)


騎手として、男女の違いってのはあるもんなんでしょうか?


「女性は馬への当たりが優しいとか言いますけど…それも良し悪しですしね。
時と場合によりますけど、自分は馬をちゃんと叱れますし。やらないと自分が危険ですからね。

攻め馬からでも、乗りやすいようにしていかないと、後々自分が大変ですから。悪いことばかり覚えちゃうとね。

普段から、あとで自分の仕事にストレスが出たりしないように、負担を軽減していけるように、馬にいらないことはさせないようにしています」




そして競馬界に身を置くことの魅力を、



「体力的にも、純粋に力的にも、大変な世界ではありますけど、勝ったときの喜びとか、厩務員さんやほかの競馬関係者とコミュニケーションとりながら馬を勝利に導いたときっていうのは、ホント、格別なものがあるので、それが競馬の醍醐味だと思います。あと名誉だったりとか」



と語ってくれました。

それにしてもこれだけ女性の数が少ないと、どうしても、女性だから、女の子だから、ということで特別視されがち。実際、藤田菜七子騎手も、正直なところ、女性ということで注目を集めるわけです。



「わたし自身は、男女の差とか区別とか、意識しないですね。
騎手を目指したときに、もう、『女性少ないらしいよ』とか言われても、『そうなんだ~』くらいにしか思わなかったし、この世界に入ってみて、ホントに少ないなとは思いますけど、だからと言って、みんなと同じくらいのことができないと仕事にならないし。

意識はしないし、元々してもいなかったです。あんまり女性っていうのを出してもいいことないですし」




このあたりは木之前騎手自身は、アッサリしたものです。



(1年ほど前の写真。このときは、勝負服をあしらったネイルを…。手のアップは、「手荒れがひどいから見せたくないんですよ」と言われ…撮影しましたが、写真は死蔵しています)



これから進路を決めようという、主に中学生以下の子たちへということになると思うのですが、女の子に『競馬の騎手を目指してみない?』というアピールをするにあたっては、



「そうですね…そういう面では実際に現役の騎手としてやっている自分たちが前面に出るのがいいんでしょうし、そういうことでしか役に立てないですけど…」



なかなかカンタンではないという口調でした。




ですが、木之前騎手や藤田菜七子が活躍し、注目を集め、たくさん報道されることで、その姿にあこがれ、目指す女の子たちが増えることは間違いありません。

女性騎手が増えたほうがいいのかどうか、という根本的な議論はさておき、増やしたい・増えるといいな、という観点から言えば、木之前葵騎手の活動・活躍には大きな期待がかかるところです。


ボートや自転車とは比較のできないほど女性プレーヤーの少ない競馬界。
斤量2キロ減などの措置だけでなく、現場で活躍する彼女たちの様子を広く知ってもらうことは、大切なんだろうなと思うのでした。





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最終更新日  2018年11月26日 10時26分14秒
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