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カテゴリ:古谷 剛彦
金曜日は、古谷が担当します。
昨日の午後9時過ぎに、胆振東部でまた大きな地震がありました。今週は東京にいるので、心配のメールやLINEを頂いて、地震があったことを知りましたが、すぐNHKにチャンネルを回すと、画面が揺れる映像が頻繁に流れ、昨秋を思い出してしまいます。しかも、当時と違い、真冬での大地震となると、計り知れない不安がつきまといますが、多くの方が「大丈夫」との返事が来たので、とりあえずホッとしました。今後も予断を許さない状況でしょうが、被害が大きくならないことを切に願うのみです。 さて、今週から関東地区のJRA開催は、中山競馬に舞台を移します。24日の「中山記念」には、ホッカイドウ競馬のハッピーグリンが参戦します。「ジャパンC」7着後は、「有馬記念」に向けて調整していましたが、残念ながら除外。 「本当に状態が良かったので、使いたかったんですが、こればかりは仕方ないですよね」 と、田中淳司調教師は話していましたが、絶好調の時にレースを使ってひと息入れるのと、レースに向けて調整したのに、何も走らずひと息入れるのでは、馬にも戸惑いがあるような気がします(個人的な感想)。 「その後も門別競馬場にいて、中山記念に目標を切り替えて調整していく方向になりました。ビシっと追い切ったのは1週前が初めてでしたが、追い切りになるような時計を出した本数は、最終追い切りを入れて6本です」(田中淳師) (13日のハッピーグリン。追い切りを終えて厩舎に戻ってくる時でした) JRAに挑戦する時は、昨年の「セントポーリア賞」の時から、1週前に坂路3本、その3本目に一杯に追う調教を施し、直前追いは坂路2本目に単走で馬なりという流れが確立しています。「セントポーリア賞」が、田中淳厩舎にとって初のJRA勝利でしたが、それまで惜しい競馬が多かったことから、JRA挑戦の時は、これまで以上に負荷を掛けた調教をしなければ…という思いに至り、1週前は余計に坂路へ入れることを試みました。それが、功を奏した形で、その後もハッピーグリンには同じスケジュールで調教されています。 1週前の段階では、480キロの馬体重で、田中淳師に話を聞いた時に、少し立派な印象を受けていました。そして、直前の追い切りは、単走で馬なりでしたが、カーブから直線に向く時に手前をスムーズに替えられず、内に(門別の坂路は、向かって右が内になります)ササる面を何度か見せていましたが、時計はしっかり出ていました。 13日 門別坂路(3本目) 3F35秒9-2F24秒4-1F12秒8(服部、一杯) 20日 門別坂路(2本目) 3F36秒1-2F23秒9-1F12秒5(服部、馬なり) 1週前追い切りはこちら、最終追い切りはこちらをご覧下さい。最終追い切りの映像は、前にいる馬に被って、ゴールシーンは完全に映っていませんが、坂路小屋の構造上、どうにもならないのでご了承下さい。 「手前を替えられなかったところが、一番ラップが速くなり、オーバーワークを心配しましたが、その後も反動はなく、馬体の張りが出て、追い日翌日に量った馬体重は476キロでした」 と、追い切り後の様子も含め、良い状態で挑めることは確実です。ハッピーグリンは、輸送で馬体が減るタイプでもなく、輸送を考慮して軽い調整をしても、かえって馬体が立派になってしまうことも考えられる馬なので、1週前の動きより、逆手前でもしっかり駆け上がっていた最終追い切りは、良い方向に捉えて良いと思います。 G1馬が5頭、さらに中山巧者のウインブライトも加わり、豪華メンバーに入ってのレースになります。 「昨年のスプリングSは1日早く入厩し、ゲート練習を課せられていた状況で、決して完調ではない中でも、見せ場を作るレースができました。その時の1、2着馬がステルヴィオとエポカドーロで、その後はG1を勝っている上に成長している様子が窺えますが、ハッピーグリンも当時より確実に状態は良く、ジャパンCの厳しい競馬を経験しています。何とか良い結果を出したいですね」 と、田中淳師は前向きです。ハイレベルの「中山記念」に、ホッカイドウ競馬所属馬が挑戦することは、地方競馬にとって意義深いことだと思います。善戦とは言わず、勝利を期待し、中山競馬場に応援に行きたいと思います。頑張れ!ハッピーグリン!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年02月22日 22時22分40秒
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