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カテゴリ:古谷 剛彦
金曜日は、古谷が担当します。
9日に地方競馬教養センターで行われた、第97期騎手候補生の修了記者会見の話題を先週の当欄で書きましたが、14日に全員の合格が発表されました。これで、「騎手候補生」から「騎手」となります(^^) (修了記者会見の様子) (後列左から笠松・東川慎、兵庫・木本直、高知・妹尾将充、高知・多田羅誠也、高知濱尚美) (前列左から北海道・小野楓馬、岩手・塚本涼人、浦和・福原杏、小林・大木天翔、金沢・兼子千央) 馬本位で物事を考える期と、教官の皆さんの評価がありました。「馬とのコミュニケーションを取りながら…」と受け答えする人もいました。ホッカイドウ競馬からデビューする小野楓馬くんのことは、スポーツ報知のコラムで書きましたので、こちらをご覧頂ければと思います。また来週以降、他の騎手たちを紹介していければと思っています。 さて、表題に書きましたが、今年も2歳馬の能力検査(略して能検)が14日、門別競馬場で始まりました。能検初日を迎えると、いよいよ春が近づいてきた印象を強く感じますが、好天のもと、全14R、83頭が受検しました。 良馬場で行われましたが、前日に雪が降った影響で、序盤は多少走りやすい感じもあったようです。7R終了後に中間ハローが入り、その後は目立った時計が出ませんでしたが、日中は暖かったこともあり、少しずつ馬場も乾き、ハローが入ったことでモコモコした感触から、序盤より多少時計は掛かっている印象もありました。 この日の1番時計は、5Rに出走したアザワク(牝、父カレンブラックヒル)とプリモジョーカー(牝、父スズカコーズウェイ、母ベラトリックス)が、800m50秒8で同タイム。わずかにアザワクが先着し、この日最も速くゴールを駆け抜けたことになります。 (左がアザワク、右はプリモジョーカー。写真提供・ホッカイドウ競馬) 新種牡馬の1番時計となると、昨年もヴィットリオドーロ産駒のイグナシオドーロがマークしていましたね。ゲンの良い、能検初日の1番時計をマークしたカレンブラックヒル産駒ですが、芝向きのタイプが多いのでは…という声もあったんですが、直前の4Rで51秒0で1着となったダリル(牡、父カレンブラックヒル、母ロイヤルリネージ)も含め、出走した2頭とも1着で駆け抜けたことは、ダートOKを色濃く印象づけました。 (1番時計をマークしたアザワク) レースでは2番時計、この日の3番時計となったダリルは、最初の1Fが13秒0と速く、先頭から1秒離されて追走していましたが、直線で大外に出して追われると、しっかりゴールまで駆けて、採時した中では上がり3Fで最も速い、37秒0をマークしました。 (4R1着だったダリル) 「入厩して飼い葉を全く食べず、ソエも出ていたので、正直ここまで走るとは思っていませんでしたが、折り合いもつくタイプで、終いもしっかり伸びてきたことは、良い能検ができたと思います」 と、田中淳師は話していました。一旦、山口ステーブルに戻って、馬体回復と背腰のケアをして、開幕と言わずに馬本位でデビューに向けた調整をしていくことになるようです。1番時計をマークしたアザワクとともに、注目の存在になりそうです。 途中、桑村騎手が乗り替わりとなりましたが、数日前に調教中に落馬した時、首を痛めてその影響が徐々に出たようで、大事を取っての乗り替わりでした。 来週以降も、開幕前は木曜に能検が行われます。注目馬が出た時には、また紹介していきたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年03月15日 23時54分51秒
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